[生後0~2ヶ月]母乳もミルクも!授乳のあるある悩みを助産師が解決
母乳育児のママもミルク育児のママも、赤ちゃんとの授乳タイムにさまざまなお悩みを抱えていませんか?
「嫌がる」
「うまくいかない」
「わからない」…
こんな不安に心当たりがあるママは必見です! 産後~生後2ケ月ごろまでの授乳に関して、先輩ママから寄せられたギモンや気がかりについて、助産師の岡本登美子先生に答えていただきました。
「ママの乳首」ココが気になる!Q&A
Q 赤ちゃんが含みにくい乳首の形はある?
A 乳首が短い、へこんでいる、平坦、大きい、
小さいと、含みにくいことも
乳首が短かったり、へこんでいたり、大きかったりすると、赤ちゃんの舌がうまくからまず、含みにくいことがあります。
へこんだ乳首は、何度も授乳しているうちに出てくることがありますが、どうしてもうまく授乳できない場合は、助産師さんか保健師さんに相談してみて。
Q 赤ちゃんの口を乳首から離すとき、とても痛い…
A 飲み終わるのを待ってゆっくり離しましょう
赤ちゃんの吸う力はとても強く、吸っているときに乳首から離そうと急に引っ張ると、歯ぐきでこすれて乳首を傷つけることがあります。飲み終わるのを待って、ゆっくり離しましょう。
赤ちゃんの両ほほをママの指で挟むと口が開き、乳首から離しやすくなります。
[授乳のタイミング]ココが気になる!
Q 片方のおっぱいをあげてしまいがち。もう片方をあげるタイミングは?
A 5分を目安に反対側を飲ませてあげて
母乳は1回の授乳で「薄い→濃い→薄い」の順番に出るので、薄い母乳をたくさん飲んでいると、おなかがすく原因にもなります。クチュクチュと吸い方が浅くなったら、薄い母乳になったサインなので、もう片方をあげて。片方のおっぱいをあげる時間は、5分くらいが目安。
「ミルク育児」のココが気になる!
Q 哺乳びんと乳首の選び方がわからない…
A 赤ちゃんの飲む量や飲み方に合ったものを
ミルクを飲む量や飲み方は、赤ちゃんの成長とともに変化します。乳首の穴の形にも、乳首の素材にも、乳首のサイズにも種類があるので、赤ちゃんの月齢や飲み方に合わせて、そのときどきに合った哺乳びんと乳首を選んであげましょう。
Q ミルクを欲しがるからたくさん飲ませたい…問題ないですか?
A 飲みすぎはNG。表記どおりに飲ませて
規定量以上のミルクをたくさん飲ませると、赤ちゃんの内臓の負担になり、発育曲線を超えることも。飲んだあとは、遊ばせるなどして、ミルク以外のことに目を向けさせて。
乳首を少し出づらいものに替え、ゆっくり飲ませてもいいでしょう。
Q 哺乳びんを嫌がります。慣れさせる方法は?
A 哺乳びんの乳首を温めるのがポイント
乳首が冷たいと、口に含むのを嫌がることがあるので、あらかじめ乳首を温めておくのがポイント。または、ママ以外の人が与えて気分転換させてもいいでしょう。
「母乳&ミルク共通の悩み」スパッと解決Q&A
Q 授乳後のげっぷが出ないときが…
A 吐いてもいいように横向きに寝かせて
げっぷができなかった場合は、吐いてもいいように横向きに寝かせましょう。
低月齢の時期は、基本的には授乳後にげっぷをさせたいですが、母乳の場合は、ミルクに比べて空気を吸い込みにくいので、こだわらなくても大丈夫です。
Q 「泣いたら授乳」はいつごろまで続けていいの?
A 3ヶ月ごろまでは「泣いたら授乳」でOK
母乳の場合、3ヶ月ごろまでは「泣いたら授乳」が基本。赤ちゃんが吸うほど乳腺が刺激されて母乳分泌ホルモンオキシトシンが分泌され、母乳がよく出るようになります。
初めは少なくてもあきらめずにくわえさせて。混合授乳なら、必ず先に母乳を与えます。ミルクは、缶に表示された規定量を与えましょう。
授乳に関するお悩みは、ほんの少しの工夫と知恵で乗りきれそうな感じですね。でも、悩んでいるときは、解決の糸口が全然見つからず、しんどいもの。助産師さんや保健師さんなどに相談するといいかもしれませんね。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)