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おでこを冷やすのは意味なし!? 赤ちゃんの【発熱】上手な冷やし方<PR>

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乳幼児はよく熱を出します。熱を出した時、おでこを冷やしている人をよく見かけますが、実はほとんど意味がないということをご存知ですか? 子どもはどんなときに熱を出すのか、熱を出したらどうすべきか、正しい知識を知っておくと急な発熱のときでも安心です。
埼玉県吉見町の『たばた小児科』院長・田端裕之先生に、詳しく教えてもらいました。

子どもの正確な平熱、わかっていますか?

「子どもは生後6カ月から6歳くらいまで、よく熱を出します。熱の原因として最も多いのは、急性咽頭炎(風邪)をはじめとする感染症です。
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入すると、それに対抗しようとしてさまざまな免疫反応が起こり、その結果、体温が上昇します。体温が上昇すると免疫系が活性化され,防御反応が高まります。
つまり、熱は体が戦っているあかし。熱が出ている方が、体がウイルスなどの病原体をやっつけやすいのです。

ただし、生後3カ月未満の赤ちゃんの発熱はとくに注意が必要で、診療時間外でも小児科を受診する必要があります」

朝と夕方では、平熱にも差がある!

「体温は朝が最も低く、夕方から夜にかけて上がっていきます。朝と夕方では、平熱にも差があることを覚えておきましょう。
とくに年齢の低い子どもは、眠かったり、満腹だったり、泣いて暴れたりするだけで体温が上がります。部屋や外気の温度にも影響されやすく、温度が高いと小さな子どもほど体温が上がります。
個人差があるので、普段から子どもの平熱を把握しておくことが大切です」

「平熱」より約1度以上高ければ「発熱」

「いつも使う体温計で、健康なときの安静時の体温を、時刻と計測部位を一定にして2~3回測定してみましょう。たとえば朝10時にわきの下と決めたら、2~3日同じパターンで測ります。その平均がその子の”平熱”です。
同じように計測した体温が”平熱”より約1度以上高ければ”発熱”と考えられます。

最近は水銀計の体温計はほとんど見かけなくなり、計測時間が短い電子体温計が主流です。しかし、正確な計測ができない場合があるので注意が必要です。
電子体温計の場合は、ピピッという電子音が鳴っても数分間そのままわきの下にはさみ続けておきましょう。そうすることでかなり正確な値に近づきます」

熱を冷ますには「背中」「腋下」「そけい部」を冷やす

「子どもの体温は毎日測るのが基本です。測って熱が出ていたら、まず室温と衣服を調整します。

熱の上がりはじめは寒気を伴い、子どもの機嫌が悪くなります。寒がってふるえているようなら、衣服や布団を1枚重ねて一時的に体や手足をあたためてあげます。
熱が上がりきると、顔が赤くなって汗をかき始めます。この時点からは熱を放散させる必要があるので、室温を冬は20~23度、夏は24~28度くらいに保ち、薄着にしましょう。そして、体を冷やしてあげます。

市販の冷却シートをおでこに貼るのは、ヒンヤリ感はあるものの、熱を冷ます効果は期待できません。赤ちゃんが喜ぶならやってもいいですが、嫌がるのを無理強いしてまでやる必要はありません。
とくに小さい赤ちゃんの場合は、冷却シートがズレて口や鼻をふさいでしまう危険もあるので、貼ったときは目を離さないようにしましょう。

熱を冷ますには、”背中””腋下””そけい部(大腿のつけ根)”などをゆっくりと冷やすのが効果的です。以下の2つの方法が、手はかかりますが、最も安全な解熱方法です」

クーリング法

「保冷剤や冷却ジェル枕、氷まくらなどをタオルでくるんだものを、ネットや包帯などに入れて背負わせます。ズボンにはさむなどして、背中に密着させましょう。
保冷剤や小さな氷のうなどを、わきの下に密着するように両肩からぶら下げるのもよい方法です」

スポンジング法

「手ぬぐいを30℃くらいのぬるま湯につけて、ゆるくしぼり、体の腹面と背面を交互に15~20分間ふきます。これをくり返して熱を放散させます。クーリング法やスポンジング法を行うことで、体温はゆっくりと低下してきます」

熱がある時の食事とお風呂はどうする?

「食事は、食欲があれば普通に食べさせましょう。食欲がないときはヨーグルトやスープ、すりおろしたりんごなど、消化がいいものがおすすめですが、まずは食べられるものが優先。栄養のバランスは気にせずに、子どもが食べたがるものを与えましょう。水分補給をこまめに行うことも大切です。
赤ちゃんの場合は、母乳やミルク等の水分がとれていれば、2~3日離乳食を控えても問題ありません。

お風呂は、本当に状態の悪いとき以外は、熱があっても入れてあげましょう。
とくに冬は皮膚が乾燥して、アトピ-性皮膚炎のお子さまなどはただでさえ皮膚症状が悪化しやすい傾向にあります。何日も入浴できないとなると、皮膚炎はさらに悪化します。皮膚の清潔を保ち,皮膚に水分を供給する意味でも、入浴は非常に重要です。
ただし、子どもが疲れないように、5分程度でササッと入浴させることがポイント。出た後にすぐ乾かせれば、洗髪もかまいません」

夜中の高熱でも、意識がはっきりしていたら受診は翌日に

「熱は夕方・夜にかけて上がるため、発熱は夜に起こることが多いです。子どもが夜間に高熱を出したら心配で、あわてて救急病院を受診したくなる気持ちはよくわかります。しかし、熱だけでは救急病院を受診する必要はありません。

熱は体の免疫力を上げてウイルスや細菌をやっつけるための防御機構でもあります。とくに子どもは熱にとても強く、39~40度くらいでも笑い、普通に遊び、しっかり水分がとれる場合がしばしばです。
たとえ高熱であっても、意識がはっきりしていて水分が少しずつとれていれば、夜中に救急病院を受診する必要はありません。一晩頑張って翌日にかかりつけ医を受診しましょう。

熱の原因として多いのは風邪ですが、ときおり溶連菌感染症や尿路感染症、川崎病など、見逃してはいけない疾患の場合もあります。いったん昼間熱が下がっても夜にまた上がることが多いので、翌日に熱が下がっていても受診するようにしてください」

こんな症状があったときはすぐに病院へ!

「以下のような症状があったときは、本当にあわてなくてはいけないときです。すぐに病院へ連れて行きましょう」

・意識状態が明らかに低下している
・呼びかけても反応がないなど外からの刺激に反応しない
・けいれんが10~20分以上止まらない、または何度も繰り返す
・嘔吐し続けてぐったりしている
・呼吸困難を起こしている

3カ月未満の赤ちゃんの発熱は、いつでも要注意!

「3カ月未満の赤ちゃんの発熱は、風邪かなと思って油断していると、髄膜炎や肺炎,敗血症などを合併して、あっという間に全身状態が悪化してしまうことがあります。発熱がみられたときには、急いで小児科専門医を受診しましょう。

とくに
・哺乳力が明らかに悪くぐったりしている
・嘔吐が続く
・顔や体全体の色が悪い
などの症状が見られたら、できるだけ早く受診してください」

あわてなくていいと分かっていても、いざ子どもが高熱を出したら、やっぱりあせってしまうもの。でも、熱だけで判断せず、ママが普段の様子と比較しながら全身状態もチェックすることが大切です。
普段から熱を測ったときに記録しておくと、子どもの変化がわかって安心です。病院へ行ったときに体温の変化を伝えることで、お医者さんも診断がしやすくなるのでおすすめです。


プロフィール
田端 裕之(たばたひろし)
日本小児科学会認定小児科専門医。 群馬県立小児医療センタ−勤務を経て,現在は埼玉県比企郡吉見町に「たばた小児科」を開業。
埼玉県小児科医会理事、比企医師会小児科担当理事などを歴任。10年前の「比企地区夜間こども救急センタ−」設立に大きく貢献した。
現在は比企医師会副会長、埼玉県医師会代議員を担当し、医師会の運営に尽力している。
地元医療の底上げに熱心に働きかけていて、患者さん達から『子ども特有の体質や病気に対する知識と経験が豊富』と大きな信頼を得ている。
日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本川崎病学会、日本小児救急医学会、日本小児アレルギ−学会に所属。
院紹介ページ:http://women.benesse.ne.jp/premium/pediatrics/detail/6459/?link=1
院ホームページ:http://www.tabata-clinic.jp/

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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