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#こどものいのちはこどものもの~犬山紙子さんに聞く、虐待防止のために”できること”

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Choreograph/gettyimages

児童虐待で子どもが亡くなる事件が、後を絶ちません。2018年3月に起きた5才の女の子の虐待死事件は、ひよこクラブ編集部でも大きな事件だと受け止めています。今回、児童虐待防止に向けて動きだしたエッセイストの犬山紙子さん、児童虐待に詳しい小出太美夫さんにお話を伺いました。

犬山紙子さんら著名人5人がSNSで児童虐待防止を呼びかけ

2018年3月、東京・目黒区で起きた5才の女の子・結愛(ゆあ)ちゃんの虐待死事件。多くの人が心を痛めたことでしょう。エッセイストの犬山紙子さんも、その一人でした。

「これまでは児童虐待の事件があっても、聞くのもつらくて心にそっとふたをしてきたんです。でも今回は、情報番組で結愛ちゃんの事件にコメントしたことをきっかけに、私のもとに思いがけずたくさんの声が集まりました。この声を束にしたら、何か変わるんじゃないかな、と思ったんです」

犬山さんはすぐさまSNSで、”#児童虐待問題に取り組まない議員を私は支持しません“というハッシュタグをつくり拡散。さらに次のアクションとして、友人のタレント4人とともに、”#こどものいのちはこどものもの“を合言葉に、児童虐待防止に向けてのさまざまな活動を続けています。

「私たちはこうしたい」というメッセージを伝えましょう

児童虐待防止に向けての取り組みとしては、これまでにも2005年に「オレンジリボン運動」、15年には児童相談所の全国共通ダイヤル「189」運用開始などがありました。けれど、児童虐待による死亡事件は、毎年40〜50 件前後起きています。長年にわたり、児童虐待問題に携わる小出太美夫さんは、「表面化している児童虐待の数は、氷山の一角」と語ります。

「児童虐待には身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、心理的虐待がありますが、中でも心理的虐待が急増しています。心理的虐待は、親のDV(ドメスティックバイオレンス)を目撃する、親に無視される、家族内で差別的な扱いを受けるなどで、表面化しにくいのが特徴です」
”ワンオペ育児“や”孤(こ)育て“のような、ママと赤ちゃん1対1の孤独な子育ても、虐待のファクターになっているといいます。

「子育ては1人ではできません。妊娠期からの配偶者、家族、専門家のサポート、とくに精神的なサポートが必要です。児童虐待は大なり小なり、だれにでも起こり得ることです。虐待しそうになったり、虐待を目撃したりしたら、まずはお住まいの市区町村の窓口に相談してください」

発信力のある著名人が立ち上がった!~#こどものいのちはこどものもの~

2018年6月、エッセイストの犬山紙子さんの呼びかけに、タレントの眞鍋かをりさん、福田萌さん、ファンタジスタさくらださん、坂本美雨さんが共感。共同でハッシュタグ“#こどものいのちはこどものもの”をSNSで拡散させるとともに、企業や市区町村への取材、メディアへの出演などを展開。7月には厚生労働省を訪れ、児童虐待根絶に向けた要望書と提案書を提出。自分なりのアクションを呼びかける“#私たちでもできること”も始動しています。

関連:「児童虐待」を減らすため、私たちができることを考えました

ママたちの間で話題になっていることから時事ネタまで、子育てに関するニュースを掘り下げる、ひよこクラブ人気連載「子育てトピックス」。読者に人気のテーマを、毎月ネットでも紹介します。2018年10月号のトピックは、「エスカレーターでのベビーカー利用のこと」。こうご期待!(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修:小出太美夫さん
子どもの虹 情報研修センター 専門相談室長。子どもの虐待や非行・暴力などの思春期問題に関する専門情報の収集や提供、研修などを行うセンターで、子どもたちや家族、支援者のサポートをされています。

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