【医師監修】やっぱり心配…予防接種の副反応は何が起こる?気になる症状を小児科医が解説
予防接種は、病気に対する免疫をつくるために、赤ちゃんの体内に異物(ワクチン)を入れるので、発熱や腫(は)れなどの反応が見られるのは、ごく自然なこと。重篤な副反応はごくまれです。でも、症状によっては受診が必要なことも。副反応にはどのようなものがあるのか、小児科医の山中龍宏先生に聞きました。
ワクチン接種による副反応は主にこの4つ
★[発熱]
生ワクチンに多い副反応。弱めた病原体で作られているので、「予防接種で発熱する=自然感染すると重症化する可能性が高い」と推測されます。
★[赤く腫れる]
接種部位が赤く腫れたり、発疹(ほっしん)が出たりすることがあります。痛みやかゆみを伴うこともありますが、患部を冷やすと少しよくなることも。ただし、BCGの場合、接種後1週間以内に赤く腫(は)れたら受診してください。
★[けいれん]
発熱による熱性けいれんの可能性もありますが、必ず受診を。初めてのけいれんの場合は、救急車を呼んでください。長時間続いたり、繰り返し起こったりする場合も、至急受診を。
★[下痢]
接種後、ゆるいうんちになっても、機嫌と顔色がよく、食欲もあるなら大丈夫。ほとんどの場合、2~3日で治まります。
一見、副反応っぽい「まぎれ込み」って何?
「まぎれ込み」とは、ワクチン接種後に病気にかかり、その症状が副反応に見えること。接種後、気になる症状が出たら安易に「副反応だから軽く済む」と思わず、受診しましょう。
「副反応は自然なこと」とわかっていても、赤ちゃんに異変が起こるのは心配ですよね。普段の赤ちゃんの様子をしっかりチェックしておけば、「この様子はおかしい…」と気づきやすいかもしれません。心配なときは、予防接種を受けたかかりつけ医を受診しましょう。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
初回公開日 2018/09/13
育児中におススメのアプリ
アプリ「まいにちのたまひよ」

妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!
ダウンロード(無料)育児中におススメの本
最新! 初めての育児新百科 (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)
大人気「新百科シリーズ」の「育児新百科」がリニューアル!
新生児から3歳まで、月齢別に毎日の赤ちゃんの成長の様子とママ&パパができることを徹底紹介。
毎日のお世話を基本からていねいに解説。
新生児期からのお世話も写真でよくわかる! 月齢別に、体・心の成長とかかわりかたを掲載。
ワンオペおふろの手順など、ママ・パパの「困った!」を具体的なテクで解決。
予防接種や乳幼児健診、事故・けがの予防と対策、病気の受診の目安などもわかりやすく紹介しています。
切り取って使える、「赤ちゃんの月齢別 発育・発達見通し表」つき。