保育士直伝!子どもの自立を促すパジャマの選び方
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子どものパジャマってどうしていますか?今回は、寝かしつけにも効果的なパジャマのメリットを保育士の相原 里紗さんに伺いました。
相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳男児の母。
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パジャマって必要?保育士がパジャマをオススメする理由
保育園に通っている子どもがいる場合、「パジャマ」を用意するように言われたことがあるかもしれません。乳幼児にとって、パジャマはどのような機能があるのでしょうか?
睡眠のスイッチを入れる
「子どもがなかなか寝ない!」と悩んでいるパパママには、パジャマをオススメします。子どもにとって生活のルーティンは体に染み込むとても大切なもの。毎日の寝る前に同じルーティンをこなしてお布団へ行く「入眠の儀式」が眠りを促します。その一つがパジャマ(特定の衣服)に着替えるという行動です。制服のように「この服を着ると寝るモード」に切り替わるように、パジャマを活用してみてください。
着脱に注目する機会を作る
生活習慣は毎日の積み重ね。パジャマから洋服に、洋服からパジャマに着替える行為を繰り返すことで、筋肉のように着脱の力がついていきます。また、毎日同じ形のパジャマを着ることで、着脱自体も上達しやすく、自分で出来る自信につながっていきます。
清潔な衣服でいる
就寝中の子どもは思った以上に発汗しています。吸水しやすく乾きやすい素材のパジャマを選んで都度着替えることで、清潔を保ちます。子ども自身にも、「汗をかいたら着替える」という意識をつけることができます。
子どもにぴったりのパジャマ選びのポイント
自分で出来る!を応援する、発達に合ったものを選ぶ
0歳でも着脱の時には意識的に声かけを。「ねんねだから、お着替えしようねー」「手を通すよ」「足ちょっと入れようね」など、今子どもがどういう状況なのかを言葉で伝えてあげることで、動きと言葉が連動し、少しずつ理解が深まっていきます。
1歳になると、「バンザーイ」の掛け声で手を上げたり、ズボンを脱ぐときには足を上げたりと、脱がせやすく動くようになります。子どもが自分で着替えている気分になるように「一緒にやろうか!」「せーのっ!」と、盛り上げる声かけをしてあげてください。この頃から、特定のパジャマを着せて、睡眠のスイッチを入れてあげましょう。
1歳後半になると、着脱を部分的にでも自分で出来るようになってきます。肩ボタンなどがないシンプルなパジャマを選んであげると、最初から最後まで自分で出来る環境を作ってあげられますよ。親側も「着せる」から「手伝う」に意識を変えていくと良いでしょう。
2歳後半〜3歳くらいになると手先が器用になってくるので、ボタンの練習をスタートしても。大きめで少ないボタンのものを選んで、親子で楽しみながら、「出来なくてもいい」というスタンスで気楽に練習してみましょう。ボタンは下から止めると止めやすいです。裏表はまだわからないですが、ズボンは履けるように。「自分で出来る」自信をつけてあげましょう。
4歳にもなると、着脱は完成に向かいます。出来るようになってからも甘えて着替えられない日もあると思いますが、受容しながら応援してあげてくださいね。
腹巻き付きもたくさん。お腹周りが冷えないものを!
気づいたら掛け布団が掛かっていない!なんてことは日常茶飯事な子どもたち。最低限、お腹だけは守ってあげられるように、腹巻き付きの物や、あとで腹巻きを追加するなどしてあげると保温になります。
快適に眠れる素材を選ぼう
汗っかきな子どものために、綿や麻などの吸水・吸湿しやすい素材のものを選ぶようにしましょう。また、チクチクしないなどの素材感も子どもの快眠にとっては大切です。
楽しく着脱、ぐっすり眠る!パジャマ2選
子どもたちの発達に合わせた形のパジャマを選びましょう。
着脱が自分で出来るようになってきたら!コンビミニ のびのび腹巻付きパジャマ
着脱が出来るようになってきたら、着脱しやすい形のパジャマを準備してあげましょう。ゆったりしたシルエットで手首足首がゴムのタイプは思った通りに手足を通しやすいですね。
(ボッパル)BHODPER 子どもパジャマ 前開き 長袖+ロングパンツ上下2点セット
ボタンは4つくらいまで、色がはっきりしているものを選ぶと練習しやすいですよ。いろんな色柄から子どもと一緒に好きなものを選んでみてください!
日々の生活の環境を少し変えることで、子どもの自立を促すことができます。ポイントを押さえて、子どもが出来ることを少しずつ増やして自信をつけてあげたいですね。