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授乳中に風邪! 母乳どうする? 飲んでいい薬は? 親子を守る対処法

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sunabesyou/gettyimages

夜中の授乳や泣きやませの抱っこ、頻繁なおむつ替えなど、毎日本当に大変ですよね。知らず知らず疲れがたまって風邪をひいてしまうママ、とても多いんです。そんなとき、気がかりなのが「母乳から風邪が感染する?」「風邪薬を飲んだら赤ちゃんに悪影響?」など、母乳育児中のママの病気や服用した薬の赤ちゃんへの影響です。そこで、授乳中のママが風邪をひいたときの対処法や飲んでOKな薬のこと、自宅でできるケア方法まで、助産師の小澤千恵先生と妊娠と薬相談外来・授乳と薬相談外来を担当する薬剤師の長谷川まゆみ先生にお話を伺いました。

コンテンツ
(1)母乳から感染しない? 風邪をひいたとき授乳はOK? 赤ちゃんへの影響を考える
 1:風邪をひいたときはミルクにすべき?
 2:赤ちゃんに感染させないポイントは? ママの受診は何科?

(2)授乳中の風邪薬、飲んでOK? 母乳は中断? 薬を入手するとき・飲むときの注意点
 1:授乳中の風邪薬、飲んでも大丈夫?
 2:すぐに受診できない… 市販薬を買うとき・飲むときの注意点を教えて!
 3:風邪薬と栄養ドリンクの併用は「無水カフェイン」の過剰摂取に注意を!
 4:授乳中に風邪をひいたとき、飲んでOK・NGの市販薬が知りたい!

(3)風邪症状を和らげるおすすめの対処法15選
(4)先輩ママはどう乗りきった? 授乳中の風邪、おすすめの対処法は?

母乳から感染しない? 風邪をひいたとき授乳はOK? 赤ちゃんへの影響を考える

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風邪をひいたときはミルクにすべき?

母乳はママの血液からできているため、母乳を通じて風邪の菌やウイルスが赤ちゃんにうつってしまうのではないか、と心配になりますね。でも、ママが大変だと思わなければ、授乳はいつもどおりに続けて大丈夫です。エイズウイルスやHTLV-1ウイルスを除き、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などのほとんどの病気では、母乳を介してうつることはないので、授乳を中断する必要はありません。安心してくださいね。ただし、つらい症状のときやせきや鼻水などが飛沫して感染する恐れがある場合は、パパなどにお願いして一時的に搾乳した母乳やミルクを哺乳瓶で与える方法もあります。

赤ちゃんに感染させないポイントは? ママの受診は何科?

ほとんどの病気では、その菌やウイルスが母乳に移行することはありませんが、せきやくしゃみなどで感染させてしまうことはあります。赤ちゃんとかかわるときは、事前の入念な手洗い・うがい、マスクの装着などでしっかりと感染予防をします。いちばん大事なことは、「風邪かな?」と思ったら、できるだけ早く受診すること。パパや家族に赤ちゃんのお世話を任せたり、自治体の育児サービスや一時保育を利用するなどして、診察を受けるように心がけましょう。授乳中のママが風邪症状などで受診するときは、可能であれば産前・お産入院でお世話になった産婦人科に行くのがおすすめです。発熱の症状は乳腺炎などが原因の場合もあります。そのため、内科ではなく産婦人科で診てもらうと安心でしょう。

授乳中の風邪薬、飲んでOK? 母乳は中断? 薬を入手するとき・飲むときの注意点

megaflopp/gettyimages

「薬を飲んで母乳に移行したら嫌だな…」と考えて、薬の服用をためらうママもいるのではないでしょうか。母乳育児中のママの服薬は赤ちゃんに影響があるのか、薬を入手するとき・飲むときに注意したいことを解説します。

授乳中の風邪薬、飲んでも大丈夫?

ママが薬を服用すると、ほとんどの薬は母乳中に移行するといわれています。でも、その大半の薬は、移行する量としてはごくわずか。母乳を飲んだ赤ちゃんの体に吸収される成分量は少ないので、薬を飲みながら授乳を続けることができます。受診する際は、授乳中であることを医師に伝え、薬を飲むときの注意点などを聞いておくと安心です。授乳中でも問題なしと判断された薬はきちんと服用し、休息をとって手洗い・うがい・マスクの装着なども心がけましょう。また、下記のサイトでも、服薬に役立つ情報を得ることができるので、参考にしてもいいでしょう。

【母乳育児と薬についてのサイト】
国立成育医療研究センター
妊娠と薬情報センター:授乳とお薬
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/
国内外の最新の医学的研究報告に基づき、「授乳中でも安全に使用できると思われる薬」と「授乳中の治療に適さない薬」を紹介しています。

すぐに受診できない… 市販薬を買うとき・飲むときの注意点を教えて!

ドラッグストアなどで手軽に入手できる市販薬の添付文書には、「投与中は授乳を中止する」「授乳を避ける」と書いてあることがほとんどです。受診して医師から処方される薬と同様に、授乳中のママが服用すると母乳に薬の成分は移行しますが、多くの薬はその量がとても少ないです。日本では、母乳育児の薬の服用に関する統一されたガイドラインがないため、念のために授乳の中止を注意喚起するケースが多いのです。ただし、自己判断での服薬はNG! 市販薬やサプリメントを購入する際は、必ず授乳中であることを薬剤師に伝え、相談した上で正しく服用することが大切です。

総合風邪薬の添付文書の一部

せき止め薬の添付文書の一部

風邪薬と栄養ドリンクの併用は「無水カフェイン」の過剰摂取に注意を!

風邪をひいたときの栄養補給に栄養ドリンクを服用するママもいるかもしれませんね。これには注意点があります。風邪薬、栄養ドリンクに共通して配合されている成分として「無水カフェイン」があります。「無水カフェイン」は、市販の風邪薬1日量で約75~100㎎、栄養ドリンク1日1本で約50㎎程度含まれています。コーヒー1杯中には約40~100㎎、紅茶1杯中には約50㎎含まれており、緑茶なども同様に含まれています。母乳中へのカフェインの移行量が多くなってしまうと、赤ちゃんが神経過敏になって泣きやまない、眠る時間が少なくなるなどの報告があります。栄養ドリンクと風邪薬と併用する場合は、1日のカフェイン摂取量が過剰にならないよう注意しましょう。コーヒーや紅茶の飲みすぎにも留意します。できればカフェインレスの飲料の利用をおすすめします。

授乳中に風邪をひいたとき、飲んでOK・NGの市販薬が知りたい!

よく服用される市販薬で安全と考えられるものとしては、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクナトリウム)、抗アレルギー薬があります。授乳中に飲んでOK・NGの市販薬は、国立成育医療研究センターが発信する「授乳中に安全に使用できると思われる薬」と、「授乳中の治療に適さないと判断される薬」が参考になるでしょう。
●国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
妊娠と薬情報センター:授乳中の薬の影響
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/druglist.html

ただし、自己判断での薬の使用や中止は避け、医師や薬剤師と相談してどのように服薬するかを決めることがとても重要です。薬の成分がわからない場合には、医薬品医療機器総合機構のホームページも参考になります。
●独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
医療用医薬品 情報検索
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/

風邪症状を和らげるおすすめの対処法15選

oksun70/gettyimages

薬を服用してもしなくても、風邪の症状が和らぐようにおうちでケアをするママがほとんどでしょう。体調を悪化させないだけでなく、病気予防や母乳育児にも役立つ、おすすめの対処法を伝授します。妊娠・出産・育児にまつわるママの口コミサイト「ウィメンズパーク」でも、対処法にまつわる先輩ママの実体験情報がいっぱい! その中から選りすぐりのお話も紹介します。上手に取り入れてみてくださいね。

おすすめの対処法1
無理は禁物! つらいときはだれかに頼る

おすすめの対処法2
空気の入れ替えと室温・湿度の最適化

おすすめの対処法3
横になって体を休める

おすすめの対処法4
体を温める

おすすめの対処法5
栄養バランスがよく、消化のいい食事をとる

おすすめの対処法6
こまめな水分補給&マスクで乾燥予防

おすすめの対処法7
入浴時間は短めにする

おすすめの対処法8
手洗い・うがいの徹底

おすすめの対処法9
搾乳した母乳やミルクを哺乳瓶であげる

おすすめの対処法10
つらい鼻詰まりは枕を高くする

先輩ママはどう乗りきった? 授乳中の風邪、おすすめの対処法は?

1日中マスクを装着! 飲み物もうがいも緑茶で乗りきる(4歳のママ)
自分が風邪をひいたときだけでなく、子どもやパパが体調を崩したときも1日中マスクをして過ごします。就寝中もず~っとマスクを装着。テレビの情報番組を見ていたのがきっかけですが、緑茶をたくさん飲んだり、緑茶でうがいもします。緑茶は飲むことでのどの保湿なるみたいですよ。

湿度管理と首まわりを温めるのがコツ!? 睡眠もしっかりとると◎(8歳と5歳のママ)
私は扁桃腺(へんとうせん)がよく腫(は)れたので、部屋の加湿は注意深く行いました。首まわりが開いているトップスは、体が冷えやすいので、首まわりの詰まったウエアを着るようにしました。子どものお世話が大変な時期は、寝不足になりがち。しっかり睡眠時間を確保できるように、パパに仕事から早く帰宅してもらうなどしてきちんと眠るようにしました。

全室の窓を開けて空気の入れ換えをする!(18歳と15歳のママ)
できるだけすべての部屋の窓を開けて、30分ほど空気の入れ換えをしました。こうすると部屋に浮遊している私の風邪の菌が外に出ていくかなと思って…。ただ、窓を開けたあとの部屋は季節によってはとても寒い。そんなときは、体が冷えないように布団を1枚多くかけて寝ていました。今も同じようにしています。

とにかく寝る! これを超える対処法なし♪(14歳と10歳のママ)
ママが病気になるということは、体が休養を求めているんだと思います。育児に家事に、さらにお仕事をしているママなら、疲れがたまって具合が悪くなるのは自然な流れかと思うんです。だから、風邪をひいたときは、パパに育児や家事を頼んで、ゆっくり休んで寝るのがいちばん! 私もそうやって回復しましたよ。

子どもたちは保育園に預けて休養(6歳と4歳のママ)
私が体調不良のときは、通園中の保育園に時間を短縮して預けます。普段は7時30分~17時ですが、具合が悪いときは9時~16時に。フラフラになりながら2人の子どもを送ると、先生方が「お母さん、ゆっくり休んでくださいね」と言ってくれて助かりました。親の体調不良は早く治すのがベスト! それが子どもの健康管理にもつながると思うから、1人で頑張りすぎず、だれかに頼ることも大切かな~。

赤ちゃんが風邪をひいても大変ですが、ママが風邪をひくのもしんどいですね。ほとんどの薬は母乳への影響を心配することはなさそうですが、服薬するときは、自己判断せずに医師や薬剤師に相談することが大切ですね。ママの笑顔は赤ちゃんの心の成長につながります。症状が悪化しないように、家族などの力を借りて休養を取るなどして、赤ちゃんのためにも万全の体調に整えていきましょう。(取材・文/茶畑美治子)

監修
Profile:小澤千恵先生(埼玉医科大学総合医療センター 総合周産期母子医療センター 母子胎児部門 副看護師長 アドバンス助産師)
助産師歴24年。母乳指導やママの心や体の悩みに関するカウンセリングも担当。ママに寄り添った丁寧なアドバイスが人気。8歳の女の子のママ。

Profile:長谷川まゆみ先生(埼玉医科大学総合医療センター薬剤部 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師)
薬剤師歴13年。2005年より現職。妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師として妊娠と薬相談外来、授乳と薬相談外来を担当。6歳の男の子のママ。

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