落ち葉でラブレター?Twitterで人気の草花遊び
木々が色づき始める10月は、気候もおだやかで、子どもとの外遊びも楽しい季節。いつもの公園、いつものお散歩コースで見つけられる自然素材で、子どもの好きな虫や、おもちゃがつくれたら、外遊びがもっと楽しくなりそう!
「特別な材料も道具も使わずに、簡単にできる草花遊びがとってもかわいい!」とTwitterでも話題の「New草花あそび研究所」所長の相澤悦子さんに、葉っぱや草を使った遊び方を教えていただきました。
葉っぱのラブレター
「ハナミズキやサクラの葉っぱは、紅葉するととてもきれい。同じ木でもいろいろな色があります。ちぎった部分をくるっとひっくり返すと赤いハートが表れる、紅葉した葉の表と裏の色を利用した遊びです」(相澤さん・以下同)
【作り方】
ハナミズキの葉っぱでもサクラの葉っぱでも作り方は同じ。ハート型の上(くぼんだ部分)になる中央の葉脈を残してちぎるのがポイントです。
(相澤悦子さんブログより)
イチョウでチョウチョ
「イチョウの葉1枚で作ります。黄葉した葉っぱでも、色づき始めた葉でも緑の黄色のグラデーションがきれい。いろいろな色の葉で作ってみましょう」
【作り方】
最後に羽を開くところは、小さな子でも1人でできるので、葉っぱがチョウチョに変身する瞬間を、ぜひ子どもの手でやらせてあげてくださいね。
(相澤悦子さんブログより)
雑草でシャボン玉
「空き地や道端、電柱の下など、どこにでも生えている雑草メヒシバを使って、シャボン玉で遊びます。穂の結び方でいろいろな形がつくれるので、『どれが一番大きいシャボン玉できるかな~』とシャボン玉の形の変化を楽しんでみましょう。
【作り方】
1)メヒシバの穂を2つに分けて、大きくひと結びします。
2)余った穂先を輪にぐるぐるまきつけたらできあがり! シャボン玉液をつけて遊んでみてね。
「落ち葉やどこにでも見られるような雑草。葉っぱを拾い、小さな草花をのぞき込み、草花あそびを始めると、植物は見れば見るほど緻密でユニークで、美しい色や形、多彩な個性をもっていることに驚きます」と語る相澤さん。子どもたちと遊びながら、道端で命をつむぐ植物たちの魅力に気づくきっかけになってくれたら、と願って日々、簡単でたのしい「草花あそび」を考案中だそう。ここで紹介した「草花あそび」は、相澤さん初の著書『あたらしい草花あそび』(山と溪谷社)に、イラスト入りのわかりやすい「作り方」が掲載されています。秋は、子どもと一緒に、身近な植物たちと遊んでみては!?(取材・構成・文/ひよこクラブ編集部、大武美緒子 写真提供/相澤悦子さん)
Profile●相澤悦子さん
「New草花あそび研究所」所長。ナガミヒナゲシを使った草花遊びをきっかけに、オリジナルの草花遊び作品の創作をはじめる。「簡単で楽しくて完成度が高い」をモットーに日々新しい作品を考案し続けている。著書に『あたらしい草花あそび』(山と溪谷社)、来春『草花あそび研究所』(日本写真企画)を刊行予定。
Twitter:@kusabanaasobi
ブログ:太陽と大地といのり