契約社員として働いていた会社で“育休切り”!? 私の仕事復帰&保活奮闘記
現在10歳と2歳になる2人の娘がいる、ママライターの天野つばさです。32歳の時に長女を自然分娩で、40歳で次女を帝王切開で産み、2つの出産方法を経験しました。10年程前、長女を出産した1年後に職場復帰をしました。その当時は保活と社会復帰、家事に育児にバタバタでヘトヘトでした。
産後の大変さを想像し、安定期に入って保活開始!
妊娠初期は、つわりがとてもひどくて仕事どころではないし、出産後の事まで頭がまわりませんでした。しかし安定期に入り除々に体調も良くなってくると、産後の仕事について考えるようになりました。
赤ちゃんが生まれてからでは忙しく、保育園について調べたり、赤ちゃんを連れての外出や保育園見学は大変だろうと、妊娠中から保育園に関する情報収集をはじめました。
まずは自宅近くの保育園についてネットで調べ、その後見学のためにそれぞれの保育園に連絡して、仕事帰りや土曜日などに保育園に見学に行きました。それぞれの園に特徴がありましたが、一番は、園庭が広いなど子どもにとって環境がよい所、そして最寄り駅や自宅から近い所を希望として考えていました。
働いている会社で、まさかの”育児休業切り”にあう
私の場合は、正社員ではなく1年ごとに更新する契約社員という働き方でした。
当時、その会社では4年程働き、産休をいただく予定で、出産ギリギリまで働いていました。
そして産休に入る1週間前、契約更新の1ヶ月前のことです。会社は出産や育児を理由に解雇をするわけにいかないので、”会社の経営悪化”を理由として、「契約の更新はできない」と人事担当者から言われ、”育児休業切り”にあいました。
私も、臨月の重いおなかを抱えて労働局に相談に行ったりしましたが、会社と対立してもめたあと戻ったところで、快適に仕事ができるとは思えなかったので、産休後そのまま辞める事にしました。このときは産後は職場に復帰できると思っていたので、とても悔しかったです。
妊娠中から保活を開始しても、第5希望の保育園!?
出産後、落ち着いた頃に、以前働いていた会社の上司から「また仕事をしないか」という打診を受けました。人事担当者とはいろいろありましたが、職場の人は良い人ばかりで、 産後の職場復帰に関して取り計らってくれました。
復帰することにはなったものの、条件は契約社員の時よりも悪くなり、時短で派遣社員での復帰。保育園が決まれば復帰で仕事できるが、保育園も仕事が決まっている人が優先。時短になったことで入所点数が低くなり、更に認可保育園への入園は難しくなりました。
正社員でもなく、収入を考えると保育料の高い認可外保育園は考えていなかったのですが、幸いな事に子どもは4月生まれでしたので、4月復帰で、0歳児クラスに入るには有利でした。それでも第5希望の保育園に入るのがやっとでした。
何とか職場復帰を果たした後にも、さらなる試練が
そんなこんなでゴタゴタしましたが、子どもが1歳前に無事に前の職場に復帰。入れた保育園は延長保育がない所で、残業はできず仕事は集中力でこなして定時に上がり、お迎え時間ギリギリに園に到着。帰宅した後の食事やお風呂と、毎日育児と家事はバタバタでした。
1歳ぐらいだとまだ夜泣きも多く、夜中に何度も起こされるので睡眠も細切れでよく眠れず、気力も体力も必要でした。会社に着いた途端、保育園から発熱でお迎え要請の電話がくることはしょっちゅうで、子どもが風邪を引いて看病のため会社をお休みしたと思ったら、翌日私にも風邪が移ってまたお休みするなど、大変でしたが職場の理解があったからこそ続けられました。
原因不明の咳が3ヶ月間止まらない症状にも悩まされ、体もボロボロ。仕事復帰後はどんどん体重が減り、周りからも心配されました。
産前にいろいろと調べて、どこに入れようかあれこれ悩みましたが、実際には、自分で保育園を選ぶべるような選択肢はありませんでした。保育園に入れさえすれば御の字。結局私も、第4希望の保育園までは見学しましたが、第5希望で書いた保育園は、役所の人に「もうちょっと希望園を増やした方がいい」との助言を受けて、その場で記入した保育園でした。それは下調べも見学もしていない、自宅から向かう駅とは逆方向という、全然候補に入っていなかった保育園でした。女性が社会復帰するためには保育園の確保、職場の理解、本人の気力と体力と、困難な壁が多いと実感しました。娘2人の母親として、将来は、女性の仕事復帰がスムーズにできる社会になっていく事を願っています。
[天野つばさ * プロフィール]
10歳と2歳になる8歳差の姉妹育児中。姉を自然分娩、妹を帝王切開で産み、2つの出産方法を経験。娘達が好きなものに一緒になって全力でハマって楽しんでいます。現在は、ディズニーとアンパンマンLOVE。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。