【英語教育】おうちでできる!子どもが英語好きになるかかわり方
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幼児期の英語教育で大切なのは、ネーティブの発音を覚えることや、英語の単語を覚えることよりも、子どもが英語に触れて「楽しい!」と思えるような体験をすること。1歳、2歳ごろからおうちでできる、「子どもが英語好きになる」方法を、上智大学特別招聘教授・言語教育研究センター長の吉田研作先生に聞きました。
やらせっぱなしではなく、親子で一緒に楽しむ!
今日からおうちでできる、「子どもが英語好きになるかかわり方」を紹介します。いきなり全部をやろうとせず、身近なことから1つずつ、生活や遊びの中に取り入れてみましょう。
1.英語の本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、子どもにとっても身近なので、英語学習のスタートにはもってこいの素材といえます。擬音語が多い絵本だと、日本語と英語の違いを楽しみやすくなります。音の出る絵本は、子どもの興味を引きやすいでしょう。
2.英語の音が出るおもちゃ
おもちゃの中に、ボタンを押すと英語の歌や音声が流れるおもちゃをいくつか混ぜておきましょう。ママやパパと遊んでいるときに、一緒にコミュニケーションを楽しみながら、自然に英語に触れられます。
3.親子で英語のDVDを見る
子ども向けのDVDは膨大な英語に手軽に触れられる素材ですが、流しっぱなしではいけません。英語は覚えるものではなく、コミュニケーション手段であるということを忘れずに。親子でDVDを見ながら、印象的なセリフを繰り返したり、歌を歌ったりして、一緒にコミュニケーションをとるようにしましょう。
4.英語の音楽を流す、一緒に歌う
子どもは歌が大好きなので、歌で英語に触れる機会をつくるというのも有効な手段といえます。英語の動揺を一緒に歌う。親が自分の好きな洋楽を流して一緒に歌う。英語の発音は気にしなくて大丈夫。子どもは親ではなく、CDの発音をまねしようとします。
5.普段の会話の中に英語をひと言入れる
“Let's go!”、“Come on!”、“Thank you!”といった簡単な英語を、日ごろから取り入れるようにしてみましょう。使う場面と言葉がセットにしやすい言葉を取り入れることで、自然に英語に触れる機会を増やせます。
英語が好きになるかかわり方がある一方で、「嫌いになるかかわり方」もあるので要注意。無理強いする、テストをする、ネガティブな評価をする、といったかかわり方は、子どもを英語嫌いにしてしまいます。親子ともにポジティブな気持ちで、一緒に楽しく英語に触れたいですね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)
監修/吉田研作先生
上智大学特別招聘教授・言語教育研究センター長。「グローバル時代に使える英語」をテーマに、日本人の英語教育についての研究と分析を行う。乳幼児向け英語教材「Benesse Worldwide Kids」を監修。
参考/「1才2才のひよこクラブ」2017年夏秋号「英語教育って1才・2才からしたほうがいいの?」より
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