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赤ちゃんの“あざ”はなぜできる?ほうっておいて大丈夫?9症状を小児科医が解説

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zneb076/gettyimages

「こんなところにあざがあったかしら?」
お世話していてふと気づいたり、目立つ場所にあって「このあざ、自然に消えるかな」と、気になるケースも。
中には、治療したほうがいいものもあるようです。そんな赤ちゃんのあざについて、小児科医の山中龍宏先生に伺いました。

赤ちゃんの“あざ”はなぜできる?

「赤ちゃんのあざは、皮膚をつくる色素細胞や毛細血管の先天的な異常、増殖により起こります。色や形、大きさ、発症部位はさまざまです」(山中先生・以下同)

赤ちゃんのあざには種類がある?

「自然に消えるあざ、消えないあざ、将来がんなどに悪性化する恐れがあるあざがあります。とくに気をつけたいのは、先天性色素性母斑カフェオレ斑です。ほかはとくに心配ありませんが、1ケ月ごろから治療が可能なレーザー治療もあるので、気になる場合は皮膚科に相談しましょう」

赤ちゃんのあざで代表的なものは何?

赤ちゃんによく見られる、8つの代表的な症例について解説していただきます。

1.サーモンパッチ:顔の中心線に沿ってあるピンク色のあざ

「生まれつき、額の中央、まぶたの上、鼻、上唇など、顔の中心線に沿ってあるピンク色のあざ。ほとんどの場合、1歳6ケ月ごろまでには自然に消えますが、額中央、鼻、上唇のあざはまれに残ることがあります」

2.ウンナ母斑:後頭部中心からうなじにかけてあるあざ

「ウンナ母斑(うんなぼはん)は、生まれつき後頭部の中心からうなじにかけてある、境界線がはっきりしないピンク、または赤いあざ。約半数が3歳ごろまでに自然に消えますが、半数が成人しても残ります」

3.いちご状血管腫:半分に切ったいちごをのせたような形

「いちご状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)は、いちごを半分に切ってのせたような形になる赤いあざです。生後1週間~1ケ月以内に赤い斑点ができ、その後6ケ月ごろまで少しずつ大きくなって盛り上がっていきます。やがて少しずつ小さくなり、7歳ごろまでには自然に治ります。ただ、大きくなりすぎると、皮膚のたるみやこまかいしわが残ることもあります」

4.ポートワイン母斑(単純性血管腫):生まれつきある赤ワイン色のあざ

「ポートワイン母斑(ぽーとわいんぼはん)(単純性血管腫[たんじゅんせいけっかんしゅ])は、生まれつきある平らなあざ。赤ワインのような濃い色で、全身どこにでもできます。自然には治らず、レーザー治療で色を薄くする治療をします」

5.蒙古斑:おしりなどにある生まれつきの青いあざ

「蒙古斑(もうこはん)は、生まれつきおしりにある灰色がかった青いあざ。日本人の赤ちゃんにほぼ100%ありますが、成長とともに薄くなり、10歳ごろまでに自然に消えることがほとんどです。ただし、色が濃いと消えないこともあります」

6.異所性蒙古斑:おしり以外にできた蒙古斑のあざ

「異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)
は、おしり以外のところにできた蒙古斑。青色が濃い場合は、成人しても残ります」

7.カフェオレ斑:うずらの卵大のあざ6個以上は要受診

「生後間もなく出るカフェオレ色の平らなあざで、全身にうずらの卵よりも大きいものが6個以上ある場合は、遺伝性のレックリングハウゼン病が疑われます。早めに受診しましょう」

8.先天性色素性母斑:大きなホクロ状で濃い褐色。5㎝以上は受診を

「先天性色素性母斑(せんてんせいしきそせいぼはん)は、生まれつきある黒~茶色の大きいあざ。ホクロが大きくなったような濃い褐色で厚みがあり、毛が生えてくるものもあります。5㎝以上の大きさのものは、まれに悪性になることがあるので、切除する場合もあります」

9.扁平母斑:茶色いあざ。ほうっておいてOK

「扁平母斑(へんぺいぼはん)は、生まれつき、もしくは生後間もなく出る茶色のあざ。境界線がはっきりしていて、できる部位、大きさ、形はさまざまです。将来悪性化する心配はありません」

関連:【皮膚科医が解説】赤ちゃんの赤いあざ「乳児血管腫」の基礎知識と最新治療

赤ちゃんのあざと一括りにはできないほど、さまざまな種類がありますね。色が濃い、大きい、数が多いあざは受診が必要のようですが、ほかのあざで気になる場合は、早めに医師に相談しましょう。(文・ひよこクラブ編集部)

■監修:緑園こどもクリニック 院長 山中龍宏先生
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。日本小児保健協会 傷害予防教育検討会委員長、NPO法人Safe Kids Japan代表など。 

■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

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