厳しい&お金もかかる!でも、あこがれの習い事・バレエ「いつまで続ける?」
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【12月18日は『くるみ割り人形』初演の日】クリスマスがモチーフの演目
チャイコフスキーの三大バレエのひとつである『くるみ割り人形』。1892年12月18日にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演が行われました。クリスマスイブの夜のお話であることから、今もこの時期に上演されることが多いですね。呪いによってくるみ割り人形に変えられた王子が、少女クララによって助けら、人間の姿に戻るというお話です。
バレエを続けたいからこそ!受験タイミングで悩むことも
自分もしくは子どもがバレエで『くるみ割り人形』の舞台に立ったというママもいるのでは?
バレエは習い事としても人気が高く、経験者も多いもの。一方で厳しい世界でもあり、長く続けるには乗り越えるべき壁が多いと聞きます。
「先生から『努力が足りない。能力が無いのではなく努力をすれば必ず出来るのだから。力を出し切っていないだけ』と叱られ続け、娘も当然バレエに行くのを毎回泣いて嫌がるようになり、親の私が完全に心が折れてしまいました。
自宅練習がそんなに必要だったとは…。このまま続けるのは無理でした」
「4年間、娘が多分『ママのために』がんばったバレエ。超、超、厳しい先生方、どんどん上手くなる、バレエ一筋のクラスの子。泣いて泣いて『行きたくない』というのを、なだめすかし行かせてしまったけど。。ついにレッスン拒否。そして、最後は娘が辞めることを決めました」
年齢があがるほどレッスンも厳しくなり、それぞれの能力差も出てきます。
ほかにも教室の雰囲気が嫌になり、才能があってもやめる子も。
「わが家の次女もレッスンを嫌がるようになり、辞めました。バレエ向きの素質があったので、数年経った現在も残念な気持ちです。次女はバレエが嫌いではなく、女ばかりの世界が嫌だったようです。自分がターゲットになったのではなく、妬み等で意地悪している他の子の様子を見て『こんな子と同じ場所に居たくない』という理由でした」
そもそも始めるときに「費用」という壁にぶつかることも!
「小3娘の教室では、お月謝以外だと、
発表会費(発表会レッスン代、衣装代、チケット代、パンフレット広告費など)
父母の会費
冷暖房費
お中元、お歳暮(うちの娘の教室は父母の会がとりまとめてくださいます)
コンクールに出る場合はコンクール費
・・・といったところで様々な費用がかかります。
トウシューズを履くようになると、消耗品費がどんとはね上がると聞いています」
「うちの場合は、レッスンは週2、発表会年1回(3曲出演)、コンクールは出場無し、トウシューズはまだの状態で、月謝・発表会・その他諸々で年間30万円ぐらいです。発表会の費用が安めの設定だと思います」
学年があがってくると「受験との両立」という問題も出てきます。
「我が家ではバレエのために中学で受験してしまおう!と説明しました。
小学校から大学までエスカレーター式でない限り、必ずどこかで受験しなければいけないけど、中学で受験すれば、高校受験の時に休まずに続けられるし、大学受験まで考えると中高一貫校の方が余裕がある。と本人に話しました」
「うちの子は中学生になりましたが、学校行事や塾などで週3通えない月には週2にしてもらっています。辞め時を特に考えるわけではなく、体操代わりの趣味でいい、と割り切って通っています。『受験のため休むか辞めるか』となったら、その時考えようかと」
受験を挟みながらゆるゆると続けられる場合も。
「小学校低学年の頃は週1でまったり。
小学校中学年~中学生は、ほぼ毎日レッスンしてコンクール組。
中3の夏休みから塾に通って公立高校受験。
高校生の頃は、自称進学校の為課題が多いのと、バレエを続ける意味を見失って週1に。
大学生になったら、ダンスサークルに入り、バレエはほんとに趣味程度。
やはり踊りが好きな自分に改めて気付き、踊りっぱなしの日々です」
プロにはならなくても「好きなこと」として続けることができたら、一生の宝ですよね。親として悩ましいところです。
(文・古川はる香)
■文中のコメントは口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。