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アクティブ・ラーニング時代に備えて 就学前におうちでしておきたいこと

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hanapon1002/gettyimages

小学校の学習指導要領には、新たな学びのスタイルとして“アクティブ・ラーニング”(主体的・対話的で深い学び)が追加され、教育現場でも重要視されています。
“アクティブ・ラーニング”とは、先生が一方的に話して、子どもが机に向かいながら受け身になって授業を受けるのではなく、子ども自ら考えて行動したり、話し合ったり、試行錯誤したりしながら、子ども自身で学びを深めていくこと。それには自分で考えたり、挑戦したり、失敗したことを顧みたり、みんなの前で発言したり、人の意見を聞いたりする力が必要です。保育と小学校以上の学校教育の専門家で東京大学大学院教育学研究科教授の秋田喜代美先生に、入学準備として家庭でできるアクティブ・ラーニングについてお話を伺いました。

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小学校で行われているアクティブ・ラーニングとは!?

小学校以降の学校教育で行われているアクティブ・ラーニングの一例を紹介します。
これまでは朝顔の観察日記をつけるときに、先生が指定した場所にみんなが朝顔の鉢を並べ、あさがおの成長を観察しながら“芽が出た”“ピンク色の花が○個咲いた”などとノートに記録をつけていました。
それが“アクティブ・ラーニング”を意識して実践をすると、先生は児童に「鉢はどこに置く?」と聞き、鉢の置き場所から子どもたちが考えます。日陰に鉢を置いた子は、日なたに置いた子よりも成長が遅いので「なぜ、ぼくの朝顔だけ芽が出ないんだろう?」「水がたりないのかな?」などと考えて、試行錯誤します。それが“アクティブ・ラーニング”の学びです。

家庭でできる! アクティブ・ラーニングの基礎作り

家庭でアクティブ・ラーニングの基礎を育てるとき、大切なのは子どもとのかかわり方です。とくに注意してほしいのは、ママ・パパが先生役になって教えたり、親の意見を押しつけたり、先回りして指示を出したりしないこと。こうしたかかわり方は習慣になっている家庭もあるので、あらためて子どもとのかかわり方を見直してみてください。家庭で簡単にできる、アクティブ・ラーニングの基礎作りについてポイントを紹介します。

Point1 子どもの話をゆっくり聴く

幼稚園の帰宅後や、夜、眠る前などに、子どもの話をゆっくり聴く時間を意識してつくってみましょう。ママ・パパは子どもの話を聴きながら、「え~!」と驚いたり、「それで、どうしたの?」と質問したりして、熱心な聞き役に徹します。聴いてもらえるから、子どもは自分の意見を言ったり、話したりすることが楽しく感じられるようになります。また、自分の話を十分に聴いてもらえた子が、人の話も聞けるようになります。

Point2 創意工夫できるもので遊ぶ

創意工夫できる遊びを、親子で積極的に楽しんで! たとえば公園の砂場で、親子で泥だんごを作りながら「どうしたらもっとかたくできるかな?」「よりきれいに作れるかな?」などと挑戦的に考えるのもいいですし、積み木で家などを作るのもおすすめです。そのときにママ・パパに注意して欲しいのは、子どもから間違ったアイデアが出ても否定したり、親が先回りして正解を教えたりしないこと。失敗をして、試行錯誤から学ぶことがアクティブ・ラーニングです。

Point3 子どものSOSを受け入れる

困ったときに「わからないよ~。ママ(パパ)、手伝って」と言う子もいますが、アクティブ・ラーニングだからといって「自分で考えてごらん!」「失敗してもいいから、やってごらん」と突き放すだけはやめましょう。子どもがSOSを出すのは、立派な自発的行動で、専門用語では「援助要請行動」と呼びます。「一緒に考えてみよう!」と受け入れてあげてください。ママ・パパがSOSを受け入れずに突き放すと、新しいことや難しいことにチャレンジする意欲が低下し必要なSOSを的確に出せなくなってしまうこともあります。

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家庭でアクティブ・ラーニングの基礎を育てるときは、“自分で考えてごらん!”“自分で行動してごらん!”と、最初からハードルを上げないことがポイント。まずは「明日は幼稚園に何を持って行くのかな?」と聞いて、子どもが持ち物を考えて、親子で一緒に準備することなどから始めてみては!? “自分で考えたり、行動したりすることが楽しい!”と思う体験の積み重ねが、アクティブ・ラーニングへの第一歩です。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

監修/秋田喜代美先生
東京大学大学院 教育学研究科 教授。同附属発達保育実践政策学センター センター長。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は発達心理学、保育学。共著に「社会情動的スキル――学びに向かう力」(明石書店)など。

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