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考える力がぐんぐん伸びる ベビー&キッズコーナーのつくり方

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evgenyatamanenko/gettyimages

子どもの成長とともに増え続ける、おもちゃや絵本。おうちのどこに置いていますか? リビングの一角にベビー&キッズ専用コーナーをつくってあげると、進んでお片づけをしたり、遊びに集中できたりするメリットが! おもちゃ遊びやお片づけは、考える力を伸ばすことにもつながります。子どもの考える力を伸ばすベビー&キッズコーナーづくりのポイントと、子ども部屋をつくるときに心がけたいことを、保育士経験が豊かな和洋女子大学人文学部こども発達学科准教授の伊瀬玲奈先生に教えてもらいました。

関連:保育園に学ぶ!子どもが片付けられる、おもちゃ整理術

0~5歳代★年齢別 ベビー&キッズコーナーづくりのポイント

ベビー&キッズコーナーは、生まれて間もないころからつくってOK! ただし、誤飲する危険がある小さいサイズのおもちゃなどは絶対に置かないこと。安全対策は万全にしましょう。それでは、年齢別のコーナーづくりのポイントを紹介します。

0歳代/リビングの一角に専用のかごを1つ準備するだけでOK

ベビー&キッズコーナーは0歳代からつくってもOK。ただし、赤ちゃんのものだからといって、紙おむつなどのお世話グッズや、おもちゃ代わりにされると困るものは置かないこと。まずはおもちゃや絵本を入れるかごを決めて、リビングの一角に1つだけ準備してみましょう。お部屋のどこからでも見える場所が安心です。

1歳代/コーナーに置くおもちゃなどは、子どもにも片づけられる数が目安

おもちゃや絵本などが増えてくる時期ですが、持っているものすべてをコーナーに置くのはやめましょう。おもちゃの数が多いと散らかって、ママ・パパのストレスにもなりかねません。ママ・パパと一緒に遊ぶときには、たくさんおもちゃを出してきてもいいのですが、コーナーに出しておくおもちゃや絵本は子どもにも片づけられるくらいの数に絞ったほうがお片づけもラクですよ。

2歳代/考えながら遊ぶ時期なので、集中できる場所にコーナーをつくって

好きな遊びにはじっくりと取り組めるようになる時期なので、ブロックやままごとなど創意工夫できるおもちゃを用意してあげるといいでしょう。コーナーは、リビングの隅につくるなど落ち着ける場所に。お片づけも習慣化していきたいので、おもちゃの数を絞ったり、口が広いかごを用意したりして、片づけしやすい工夫を。

3歳代/簡単なお片づけルールを作り、登園準備にもチャレンジ!

色別のかごなどを複数用意して、“お人形は赤いかご”“おままごとは青いかご”など、子どもにもわかりやすいお片づけルールをつくりましょう。幼稚園などに通っている子は、毎日使うハンカチ、ポケットティッシュなどをかごなどに入れておき、少しずつ子ども1人で登園準備ができるように促して。

4~5歳代/就学準備の一環として、コーナーにテーブルを置いても

床に座ったりして遊んだほうが楽しいことと、テーブルに向かって取り組みたいことの区別がつくようになる時期。机に向かう習慣が楽しく身につくように、コーナーに小さいテーブルを置いて、お絵描きや折り紙などはテーブルで行うようにしましょう。子ども用椅子は置いたほうがベターですが、スペースがなければ床に座ってもOK。

小学生になったら子ども部屋って必要!?

子ども部屋は“小学校入学と同時に準備するもの!”と考えるママ・パパもいますが、実際は、低学年のうちは子ども部屋をつくっても使わないケースが多いもの。今は“リビング学習”が主流。とくに1年生は宿題、鉛筆の持ち方やひらがな、漢字の書き順、数字が正しく書けているかなど、親はこまかく見てあげたい時期なので、目が行き届きやすいリビングなどの場所で家庭学習を習慣にするとよいでしょう。
“子ども部屋がないと自立が遅れるのでは!?”と心配する方もいますが大丈夫。小学校高学年になれば、自然と自立していきます。

関連:小学生、子どもだけで遊ばせるのはいつから?

2~3歳ごろになると、子どもは少し隠れた場所で遊ぶことを好むようにもなります。そうした場所のほうがリラックスできたり、遊びに集中できたりするので、保育園や幼稚園などではあえて少し隠れられる場所をつくる園もあります。家庭でもベビー&キッズコーナーをつくるときに、取り入れてみては? ただし、ママ・パパの目がまったく行き届かないのはNG。少しすき間をつくったり、レースのカーテンで仕切ったりして、安全に遊べているか確認できる工夫をしましょう。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

監修/伊瀬玲奈先生
和洋女子大学 人文学部こども発達学科 准教授。元保育士・元幼稚園教諭。大学で未来の保育士や幼稚園教諭を指導。また、保育園などで多くの子どもや保育者と接しながら、遊びの中で子どもは何を学び、とらえているのかを研究されています。著書に『「あたりまえ」を見直したら保育はもっとよくなる!』(学研教育みらい)。

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