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赤ちゃんの耳の病気は治るまで時間がかかる!? 知っておきたい3つの病気

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Halfpoint/gettyimages

ひどい風邪を引くなど、何かのきっかけで細菌が入って炎症が起こり始める耳の病気。代表的な3つの病気について、小児科医の山中龍宏先生に解説していただきました。

関連:おたふくかぜで耳が聞こえなくなることも!予防はワクチン接種だけ!

外耳道に腫れや痛みが起こる【外耳道炎】

「外耳道炎(がいじどうえん)は、おっぱい・ミルクを吐いたものやよだれが耳の中に流れ込んだり、外耳道の湿疹や傷などが原因で細菌に感染して、炎症が起こります。
耳が激しく痛む、高熱が出る、耳の入り口が赤く腫れる、膿んだ部分が破れて膿(うみ)が出るなどの症状が出ます。
抗菌薬や点耳薬で悪化を防ぎ、激しい痛みがあれば痛み止めを服用します」(山中先生・以下同)

耳あかが原因で聞こえにくくなる【耳垢栓塞】

「耳垢栓塞(じこうせんそく)は、耳あかが耳の穴をふさいで聞こえにくくなったり、痛みやめまいを起こします。
外耳道の湿疹や慢性中耳炎などで出た液体が固まって詰まる場合もあります。耳掃除のときに、耳あかを奥に押し込んでしまうことが原因となることもあります。耳鼻科を受診し、耳あかを取ってもらいましょう」

高熱が出たり耳が痛む【中耳炎】

「中耳炎(ちゅうじえん)は、鼻やのどから細菌が中耳腔(ちゅうじくう)に入り込み、炎症を起こして鼓膜(こまく)が赤くふくらんだ状態です。赤ちゃんの耳管(じかん/耳の奥と鼻とのどをつなぐ管)は大人に比べて短く、平らであるため、細菌が耳管を通って中耳腔に入りやすく、中耳炎にかかりやすくなります。中耳炎には2種類あり、その特徴も違います」

●急性中耳炎

「急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)は、風邪症候群のあとにかかることが多く、38度以上の高熱が出て、耳を痛がります。赤ちゃんに、ひどく機嫌が悪い、耳を触って頭を左右に振る、激しい夜泣きなどの様子が見られます。
中耳にたまった膿が鼓膜を破って流れ出てきて(耳だれ)、痛みが和らぐこともあります。この場合、破れた鼓膜は数日で再生されるので心配ありません。
痛みが強く、膿がたまっている場合は鼓膜を切って膿を出し、抗菌薬を服用します。軽症の場合は鼻水を取る処置や、鼻水を抑える薬、抗菌薬の服用などで様子を見ます。薬の服用は医師の指示どおりに続けましょう」

●滲出性中耳炎

「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)は、慢性的に中耳腔に滲出液(しんしゅつえき)がたまって、聞こえが悪くなる状態です。
急性中耳炎のような痛み、発熱などの症状はありません。耳管の通りが悪いときにも起こりやすくなります。滲出液がたまったままにしておくと、聴力に影響が出ることがあるので、きちんと治療します。
治療には鼻水を抑える薬を使いますが、炎症や痛みが治まっても、医師の指示どおりに薬を続けます」

関連:“赤ちゃんの耳にトラブル!”受診の目安は?考えられる病気は?

風邪を引いたあとに発症したり、外からの刺激で炎症を起こすなど、耳の病気は未然に防ぎにくいかもしれませんね。でも、赤ちゃんの様子をよく見たり、おふろ上がりなどにケアすることが習慣づいていたら、異変に気づくはず。赤ちゃんの発信、見逃さないようにしたいですね。(文・ひよこクラブ編集部)



■監修:緑園こどもクリニック 院長 山中龍宏先生
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。日本小児保健協会 傷害予防教育検討会委員長、NPO法人Safe Kids Japan代表など。 

■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

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