1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. わが子の性器に悩むママ必見!男の子赤ちゃんの性器の病気を小児科医が解説

わが子の性器に悩むママ必見!男の子赤ちゃんの性器の病気を小児科医が解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

StockPlanets/gettyimages

「おちんちんがいつもと違う。何で?」同性ではないママは、男の子の性器に気になることがあると、「どうしたんだろう…」と心配になりませんか? 男の子赤ちゃんの性器で起こりがちな6つの病気について、小児科医の山中龍宏先生にうかがいました。

陰茎に起こりやすい病気とは?

「男の子の陰茎(いんけい)、いわゆる“おちんちん”にかかわる病気は、おしっこの出口である尿道口(にょうどうぐち)、おちんちんの先端部分の亀頭まで、様々な部分に発症します」(山中先生・以下同)

細菌感染で陰茎の先が赤く腫(は)れて痛む【亀頭包皮炎】

「亀頭包皮炎(きとうほうひえん)は、亀頭と包皮のすき間におしっこや汗がたまってかぶれ、細菌感染して炎症を起こします。
陰茎の先が赤く腫れ、かゆがったり痛がったりします。おむつに膿(うみ)や血がつくこともあります。
赤ちゃんの陰茎は亀頭が露出していないので、あかがたまりやすいこと、おむつの中は細菌が増えやすい状態であることが原因です。
成長とともに包皮がむけると、よくなります。おふろできれいに洗うことで治る場合もありますが、腫れが強いときは受診しましょう。
病院では抗菌薬入りの塗り薬や飲み薬が処方され、これらを使うと比較的早く治ります。こまめにおむつ替えをするなど、清潔を心がけましょう」

尿道口が陰茎の中間や根元にある【尿道下裂】

「尿道下裂(にょうどうかれつ)の赤ちゃんは、本来は亀頭の先端にある尿道口が、生まれつき陰茎の中間や根元にあります。陰茎が下向きに曲がっている場合もあります。そのため尿が前に飛ばず、立って排尿できません。また陰茎が勃起したときに下に曲がるため、将来正常な性生活ができなくなります。多くは正しい位置に尿道をつくる手術をします」

亀頭が常に包皮に覆われている【包茎】

「包茎(ほうけい)には、手で皮を引き下げると亀頭が現れる仮性包茎と、手で引き下げても皮が突っ張って亀頭がまったく見えない真性包茎があります。
包皮は成長とともに自然とむけるので、亀頭包皮炎を繰り返す、おしっこのときに痛がる、かゆがるなどがなければ受診は不要です。治療で包皮をむく場合は、ステロイド薬入りの塗り薬を併用します」

陰嚢・精巣に起こりやすい病気とは?

「陰嚢(いんのう)・精巣(せいそう)をわかりやすく言うと“たまたま”のこと。陰嚢は精巣(睾丸)を包んでいる袋のことを言います」

精巣がねじれて激しく痛む【精巣軸捻転】

精巣軸捻転(せいそうじくねんてん)は、陰囊の中にある精巣が血管を軸にねじれてしまう病気。急に精巣が腫れて大きくなり、ひどく痛むため、触ると激しく泣きます。長時間放置すると精巣が壊死(えし)してしまう危険があるので、すぐ受診してください」

片方または両方の陰囊が大きく腫れる【精巣水瘤(陰囊水腫)】

精巣(睾丸)は妊娠初期に赤ちゃんのおなかの中でつくられ、成長とともに下りてきて、生まれるころには陰囊の中に収まります。精巣水瘤(せいそうすいりゅう)は、精巣が陰囊に下りたあと、その通り道がうまくふさがらなかったために体液が陰囊に流れ込んでたまり、片方または両方が大きく腫れる病気です。陰囊の大きさは通常の2倍以上になることもあります。触るとプクプクして水がたまっているのがわかりますが、痛がることはありません。
陰囊にたまっている水は、2~3ヶ月で体内に吸収されることが多く、たいてい1歳ごろまでに自然に治ります。2歳以降に腫れが大きくなったり、3歳ごろまでに治らない場合は、おなかと陰囊の通路を閉じる手術を行うことがあります」

精巣が陰囊まで下りていない状態【停留精巣(停留睾丸)】

停留精巣(停留睾丸)(ていりゅうせいそう・ていりゅうこうがん)は、精巣が陰囊に下りる途中でとどまったり、おなかの中にあるままの状態です。鼠径ヘルニアを併発することや、精巣の収まりが悪いことによって、腹部と精巣をつなげる精索と呼ばれるひも状の部分がねじれてしまい、精索捻転(せいさくねんてん)を起こす恐れもあります。
精巣は6ケ月までに自然に下りてくることがほとんどですが、1歳を過ぎても下りてこない場合は、精巣を陰囊内に固定する手術をすることもあります」

関連:男の子赤ちゃんの性器、「むく派」「むかない派」のメリット、デメリット解説

性器のことで気がかりがあったら、自己判断せずに医師に相談するのがいちばんです。万一、病気になったら、医師の指導のもと、しっかりおうちケアしてあげたいですね。(文・ひよこクラブ編集部)

■監修:緑園こどもクリニック 院長 山中龍宏先生
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。日本小児保健協会 傷害予防教育検討会委員長、NPO法人Safe Kids Japan代表など。

■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)

■おすすめ記事
赤ちゃんとの年末年始の過ごし方 パパからの悩みに小児科医が答えます

赤ちゃん・育児

更新

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング

関連記事

赤ちゃん・育児の人気テーマ

新着記事