男の子の赤ちゃんの泌尿器・性器の病気 亀頭包皮炎の症状とケア【医師監修】
泌尿器と生殖器は、ともに細菌などに感染しやすい部位。どこかに炎症が起こると、泌尿器全体や生殖器にまで影響を及ぼしやすくなるのが特徴です。また、生殖器の病気は生まれつきのものがほとんどです。経過を観察し、医師と相談して治療を進めましょう。
赤ちゃんの亀頭包皮炎(きとうほうひえん)って?
おちんちんを清潔に保つことが肝心。でも無理に皮をむいて洗う必要はありません。
亀頭包皮炎の主な症状
・陰茎の先が腫れる
・膿が出る
亀頭包皮炎になりやすい月齢・年齢
1歳~
亀頭包皮炎になりやすい季節
通年(春・夏・秋・冬)
赤ちゃんの亀頭包皮炎 陰茎の先などが腫れ、痛みやかゆみが出ます
亀頭と包皮の先端に細菌が増殖し、炎症を起こす病気です。赤ちゃんの陰茎(おちんちん)はおしっこやうんちで汚れやすく、外気に触れにくいことから、細菌が増殖しやすい状態になっています。そのため、亀頭や包皮の清潔が保たれていないと、表面や恥垢が細菌に感染して炎症を起こすのです。
陰茎の先などが赤く腫れ、痛がったりかゆがったりします。排尿時がとくに痛み、おむつに膿や血がつくこともあります。
赤ちゃんの亀頭包皮炎 治療&ホームケア
入浴時に患部を洗うことでケアできますが、腫れが強いときは、抗菌薬入り塗り薬や飲み薬を使用します。
普段からこまめにおむつ替えをし、性器を清潔に保つように心がけましょう。
なお、症状のない幼児の恥垢(亀頭と包皮の間にたまったあか)に細菌はついていないので、あかを取ろうと無理にむく必要はありません。
代表的な薬
・抗菌薬入り塗り薬(ゲンタシン軟膏など)
・抗菌薬(ケフラールなど)
■赤ちゃん 泌尿器・性器の病気
・尿路感染症(にょうろかんせんしょう)
・水腎症(すいじんしょう)
・膀胱尿管逆流症(ぼうこうにょうかんぎゃくりゅうしょう)
■男の子の病気
・包茎(ほうけい)
・亀頭包皮炎(きとうほうひえん)
・尿道下裂(にょうどうかれつ)
・停留精巣(ていりゅうせいそう)・停留睾丸(ていりゅうこうがん)
■気になる!男の子の症状
・恥垢(ちこう)
・傍尿道口嚢胞(ぼうにょうどうこうのうほう)
・埋没陰茎(まいぼついんけい)
・コラム・男の子のおちんちんについて教えて!
■女の子の病気
・陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)・精巣水瘤(せいそうすいりゅう)
・外陰炎(がいいんえん)・膣炎(ちつえん)
・陰唇癒合(いんしんゆごう)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。