「前開きの肌着はアメリカではレア」山田ローラさんの日米子育てリポート
2015年にラグビー日本代表の山田章仁選手と結婚、2016年9月に男の子と女の子の双子を出産したモデルの山田ローラさん。日米のハーフで、日本とハワイを行き来する生活をしています。そんなローラさんが、アメリカの子育て事情や、日米の育児との違いなどをリポート。今回のテーマは、肌着です。日本でおなじみの、低月齢向けの前開きタイプの肌着は、アメリカではレアなようで…。
アメリカでは、低月齢向けの前開きの肌着は入手困難!
妊娠中は、いつ生まれてもいいように、かなり早い段階で赤ちゃんグッズを買いそろえていました。ベビーベッド、チャイルドシート、紙おむつなど、インターネットや友だちから情報を仕入れては“必要なものリスト”を作って買い物ざんまい。とくにベビー服を買うときには“マタニティハイ”を本領発揮させてしまい、小さくてかわいい洋服に囲まれ、ニヤニヤする毎日(笑)。
唯一、悩んだのが肌着です。日本だと、首がまだすわっていない赤ちゃんのためには、前開きのひもで結ぶタイプの肌着が主になりますが、アメリカではまさかの入手困難! 頭からすっぽりかぶって、股に3つのスナップボタンがあるタイプばかりでした。首や腰がすわっている赤ちゃんならお着替えしやすいかもしれないけれど、まだ頭がグラグラの新生児には怖くて着せられないと思ってしまいました。
頭からかぶるタイプの肌着の、アメリカ流ラクな着せ方とは?
低出生体重児用の前開きのスナップタイプはベビー服専門店でなんとか探し出せましたが、それより大きいサイズはなく、ちょっと困っていた時期に参加したのが、病院で開催されている赤ちゃんのお世話クラス。これは両親学級とはまた違い、赤ちゃんが病院からお家に帰ってきたら実際にどのようなお世話をしたほうがいいかを教えてくれるクラスです。
おふろの入れ方だったり、授乳時の抱き方だったり、効率的なおむつの替え方だったりと、多分日本では産後に助産師さんが教えてくれるものを生まれる前に家族で学びましょうといった感じです。実際に妊婦さんのほかにも、だんなさんやおじいちゃんおばあちゃんなど、産後にサポートをする人たちが大勢参加していました。
そのクラスで、ありがたいことに前開きじゃない肌着を生まれたての赤ちゃんでもラクに着せられる方法を紹介してくれました!! まず、首部分まで洋服全体をまくり上げて、輪っかのようにして床に置きます(洋服の内側が上に、背中側が手前になるように)。その輪っかの真ん中に赤ちゃんの頭を置いて寝かせ、洋服が天使のリング風になるようにします。それから洋服の前部分だけ顔を通し、首まで下ろせば、あとは腕を通して胴体の部分を引っ張るだけで、ベビーになんの負担もかけずに、肌着が簡単に着せられます!
脱がすときも肩の部分からくるくるとめくりながら下ろしていけばそのまま脱げるので、たとえうんちもれで肌着が最悪な状態になっていても顔や頭が汚れずに済みます!
前開き×スナップボタン×かわいい!肌着が増えるといいな
双子を低出生体重児で出産したのですが、入院中はさまざまなモニターにつながっていたため、日本にいる夫に頼んで前開きの洋服を送ってもらいました。でも、フニフニ動く赤ちゃんに、ひもを何カ所も結んで着せるのは時間がかかってしまい、結局、病院スタッフも頭からかぶるタイプに着替えさせていたりしていました。
デザイン面で見ても、日本の前開きのひもタイプの肌着は無難な白が多いですが、アメリカの頭からかぶるタイプはカラーもデザインもバラエティー豊富で、着せるほうも楽しくなってしまっていました。
前開きのスナップタイプで、かわいいデザインのものがもっと増えたら、人気出ること間違いなしだと思っています!
日本では、首がすわっていない赤ちゃんに、頭からかぶるタイプの肌着は着せにくいし赤ちゃんの負担になると言われていて、短肌着やコンビ肌着が主流。最近は、ひもではなく、スナップで留めるタイプも増えてきています。でも、頭からかぶるタイプの肌着も、アメリカ流の着せ方だったら、簡単に着せられそう! 前開きタイプにしろ、頭からかぶるタイプにしろ、ママの気分が上がるかわいいデザインのものが、たくさん増えるといいですね!(取材・ひよこクラブ編集部)
Profile●山田ローラ
1988年9月23日生まれ。アメリカで大学卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー日本代表の山田章仁選手と結婚。2016年9月に双子のブライス・光一郎くんとグレース・桜子ちゃんを出産。
LINE BLOG:山田ローラオフィシャルブログ
Instagram:@lauraelinas