貯まる人はストックがミニマム[お金が貯まりだす習慣#8]
こんにちは。マネーライター・FPの大上ミカです。貯まる人のお家は、日用品や食品のストックが、最小限しかないのが共通点。その理由とは?
安く買うのは正解! ですが……
トイレットペーパーや洗剤は、「腐らないから」と、特売を見たら買いだめする人も多いはず。
たしかに、安くまとめ買いすれば、単価が下がってお得です。
ただ、まだ在庫が十分あるのに、底値だからと追加で買うのは考えもの。
どんなに安くても、買えばそれだけお金は減ります。また、たくさん在庫があると使い方が雑になりやすく、消費ペースが早くなるムダも。
置き場所も取り、出し入れがしにくくなるなどのストレスも出ます。
底値に振り回され、出費の変動が大きくなると、やりくりも疲れてしまうので、貯まる人は「底値で買いだめ」はしないのです。
貯まる人は「底値」より「必要な量」を見る
貯まる人は、安く買うのではなく、ストックを最小限に保つことで、出費を低く押さえています。
そのために、よく使っているのが「ストックリスト」です。1ヶ月に必要な日用品の「種類」と「数」をリスト化し、買い物前に在庫をチェック。不足数だけを買い足す、という方法です。
また、ストックの置き場所を決め、「ここに入る分以外は買わない」ルールにしている人もいます。
いずれも、日用品の買い方を「安さ」ではなく、「量」で考えているのが共通点です。
量を基準に買うことで、ムダに買いすぎるミスが減り、出費も自然に抑えられます。1ヶ月分あれば、なくなる前に底値はまたくるので、特売を見ても焦らなくてすみます。
何より、買うべき量を見通せることで、予算を立てやすくなり、やりくりが安定するのがメリットです。
まずは1ヶ月に必要な「量」を調べてみよう
1ヶ月に必要な日用品が把握できていないと、「もしなくなって、定価で買うことになったら困る」と、特売を見るたびに買ってしまう原因に。
やりくりを乱さないためにも、まずは洗剤でもラップでもいいので、いつも使っている日用品の消費ペースを調べてみましょう。
例えば、使い始めの日をマジックで商品に書き込むなどして、1つを何週間ぐらいで使い切るか調べてみると、1ヶ月いくつあれば足りるか把握できます。
そうして「必要な量」を把握していくことで、特売に踊らされず、出費をコントロールできる力がつきます。
日用品だけでなく、食品や衣類なども同じように意識して管理できるようになり、やりくりがぐっと安定してきますよ!
■イラスト:にわゆり
■監修・文:大上ミカ
マネーライター・FP。生活情報誌を中心に、家計管理やお金に関する情報を取材・執筆。これまでに取材した貯まる人は延べ1000人以上。著書に「お金が勝手に貯まりだす暮らし」(リベラル社)など。