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【旅行ジャーナリスト・村田和子×旅育プランナー・木舟周作】子連れ旅を100%楽しむ方法

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子連れの旅は楽しみがたくさんある一方、不安もつきもの。漠然とした不安から子連れの旅になかなか踏み出せない、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、主に国内を旅してきた旅行プランナーの村田和子さんと、主に海外を旅してきた旅育プランナーの木舟周作さんに「子連れ旅を100%楽しむ方法」をうかがいました。

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大切なのは親が楽しむこと

――子どもが小さいうちの旅行は気がかりなことが多いと思うのですが、子連れ旅を100%楽しむ方法を教えてください!

木舟さん:私自身、子連れで初めて旅に出たのは子どもが1歳のとき、タイへ行きました。今考えてみれば、そのころがいちばん自由に動けていたと思います。現地では、親が頑張ってベビーカーを押せばいいので、お寺や市場巡りも思う存分できました。

村田さん:子どもを連れて行くという観点では、まだ動き回らないうちが旅しやすいですよね。旅行は親にとっても日ごろの忙しさから解放され、リフレッシュできる貴重な時間ですし、お子さんの負担も考えつつ楽しんでほしいです。
私が初めて子連れ旅行をしたのは息子が4ケ月のとき、千葉の温泉宿に行きました。ちょうど育児疲れがたまっていた時期だったので心身ともにリフレッシュできて、今でも印象に残っています。

木舟さん:0歳・1歳のごろは子どもの意思があまりないので、ポイントさえ抑えていれば、行き先は子どもに寄せすぎる必要はないかと思います。

――抑えるべきポイントとは……?

木舟さん:治安や衛生面などですね。ほかにも食事のことは子どもの月齢に合わせて気をつかっていました。授乳中なのか、離乳食なのか、とか。

村田さん:私は心配性ということもあり、子どもが小さいうちは心配度と大変さを加味すると海外までは行けなかったんですよね。だからリゾートといえば沖縄、という感じで海外デビューは結構遅く、息子が4歳のときでした。

木舟さん:それでも十分早いほうだと思いますよ(笑)。

村田さん:やっぱり安心がないと100%楽しめないと思うんです。

木舟さん:ママは日ごろから子どもと接している分、いろいろなことを想定して心配になりますよね。

村田さん:そうなんです。時期的にちょうどアメリカ同時多発テロが起きたこともあって、子どもが小さなうちは国内が中心でした。私のおすすめしている旅育は主に3歳からなので、それまでは家族で旅をするのに慣れるというのを目的にされるといいかと。0・1歳ごろは、子どもへの負担に配慮しつつご両親が楽しめる場所に行くのがいいと思います。

予定は詰め込みすぎないのが◎

村田さん:あとはやっぱり余白時間を持つことが大事ですね。

木舟さん:わかります! 子連れだと思わぬハプニングなども起こるので、何をするにしても思ったより時間がかかりますよね。予定を立てるときは、大人だけの旅の半分くらいの予定にとどめておいたほうが楽しめそう。せっかくの家族旅行だからいろんな所に行きたい気持ちはわかるんですけどね〜。

村田さん:小学生くらいになると体力的には大丈夫でも、予定を詰め込みすぎると疲れてしまい、「もうこれはしたくない」となりがち。わが家は別行動をすることも多いです。「お母さんは〇〇、お父さんは〇〇に行くけど、どっちに行きたい?」って子どもに聞いて、子どもは興味のあるほうについて行くという感じで。

木舟さん:うちも家族5人が2チームに分かれて行動することがありますね。あとは、事前にガイドブックを見せておいて、子どもの行きたいところを必ず選んでもらうようにしてます。午前と午後で親と子どもそれぞれ行きたいところに行って、トータルで折り合いをつけているのでみんなが楽しめてると思います。

村田さん:限られた時間の中で親と子どもそれぞれの欲求を満たすと、いいのではないでしょうか。

安心をお金で買うことも必要

木舟さん:さっきの「安心がないと楽しめない」っていう話にもつながるんですが、7年ほど前、香港に旅行に行ったときに有名な安宿を予約したんです。ネットで予約していたのですが、いざチェックインするときになって宿の人から「満室です」って言われて…!

村田さん:えー! それはびっくり。それでどうしたんですか?

木舟さん:別の安宿を案内されて、そこに宿泊することになりました…。

村田さん:木舟さんみたいに旅行慣れしている方だったからよかったけど、旅行初心者でそんなことになったら途方に暮れますよね。

木舟さん:部屋も狭くて、バス・トイレが共同というのはやはり子連れにはつらかったですね。いくら物価が高い香港とはいえ、ある程度設備が整っている宿を予約すればよかった、と勉強になりました。

子連れ旅はお金にシビアになりがちだけど、身軽な大人だけの旅でないということを肝に銘じて、安心にお金をかけるところはかけるのが大事ですね。

村田さん:本当にそう思います。物価の高い香港やシンガポールは、クルーズ船に乗船して楽しむ手もありますよね。金額もそこまで高くなくて寝たまま移動できるので、おすすめです。

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子連れ旅を100%楽しむためのポイントは以下の3つ。
・まずは親が楽しむ
・予定は詰め込みすぎない
・お金で買える安心は買う

子連れ旅は大人だけの旅よりも気にかけないといけないことがたくさん。大変な面がある一方、家族で出かけた旅はかけがえのない思い出となります。旅慣れしていないご家族は、まずは国内旅行から初めてみてはいかがでしょうか。

(取材・文・撮影/大月真衣子[ヒャクマンボルト]、ひよこクラブ編集部)

村田和子/旅行ジャーナリスト。1969年生まれ 1児の母。All Aboutスタート時にガイド就任したのを機に旅行・執筆にかかわる仕事をスタート。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに活動。消費者視点での旅の魅力や楽しみ方を、テレビ・新聞・雑誌など年間100以上の媒体で紹介する他、各種講演や旅行サイト・宿のコンサルティングを行う。得意テーマは、旅育、家族旅行、ひとり旅、記念日旅行、ヘルスツーリズム、クルーズなど。とくに旅を通じて子どもの生きる力を育む『旅育』は、村田式旅育メソッドを発表し、2018年夏には「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社)」を出版するなど、啓蒙をすすめる。
HomePage:トラベルナレッジ


木舟周作/株式会社たびえもん代表取締役。旅育プランナー。総合旅行業務取扱管理者。自転車世界一周達成。五大陸およそ70ヶ国を旅行。こだわりハネムーンや冒険1人旅など、オリジナルな旅をプロデュース。子連れ旅行の専門家。3児の父。子どもたちと訪れた国も15ヶ国を越える。旅行業のプロの知識を活かし、子連れ旅行&旅育を推進中。著書に『海外旅行で子どもは育つ!!~子どもの人生を豊かにする”旅育”のススメ』(イカロス出版)
HomePage:たびえもん

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