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“取った!”“取られた!”1歳・2歳のお友だちトラブル

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Nadezhda1906/gettyimages

児童館やキッズスペースで遊ぶ機会が増える1歳代・2歳代は、おもちゃの取り合いや順番待ちのトラブルも多くなります。ママ・パパは「どうやって解決したらいいの?」と悩むかもしれませんが、子どもはトラブルの経験を繰り返しながら、人とのかかわりや社会のルールを学んでいくもの。子どもの言語・コミュニケーションの発達に詳しい発達心理学の専門家、荻野美佐子先生に、1歳・2歳に多いお友だちトラブルの原因と、その対応について聞きました。

関連:ベテラン保育士に聞く!自分で“考える力”を伸ばすかかわり方

ありがちトラブルの対処法「取った」「取られた」の場合

子どもが集まる場所で最も多いのが、おもちゃを「取った」「取られた」というトラブル。お友だちがおもちゃで遊んでいるのを見ると、自分も使いたくなるものですが、1歳代ではまだ、自分の物とお友だちの物との区別がついていません。2歳代になるとその区別がつき始めますが、「今、これで遊びたい」という気持ちが抑えられず、「貸して」などのやり取りもまだできないのでトラブルになりがち。ママ・パパは、子どもの気持ちに理解を示したうえで、やり取りのお手本を見せるようにしましょう。

おもちゃを「取った」ときは?

相手の子と親に謝り、自分の子におもちゃを返すよう促します。「貸して、って言うんだよ」「いいよって言われたらね」など、やり取りのお手本を見せるといいでしょう。おもちゃを返せないときは、「どっちにする?」ともう1つおもちゃを用意し、2つのおもちゃから1つ選ばせ、選ばなかった方を相手の子に渡すといいでしょう。

おもちゃを「取られた」ときは?

相手の子と親しければ、「今使ってるからね」「一緒に遊ぼう」と伝えて、すぐに返してもらっても。初対面の場合は、騒がず「ビックリしたね。遊びたかったね」と自分の子の気持ちを言葉にしてあげて。もう一度そのおもちゃで遊びたいときは、相手の子が飽きてから返してもらうとスムーズかも。

ありがちトラブルの対処法「順番を守れない」場合

この時期の子どもにとって、重要なのは「今」だけ。自分の行動に区切りをつけることができず、「待てばあとでまたできる」こともよくわからないため、順番というルールが理解できません。お友だちが待っている姿が視界に入っていても、その気持ちを察するのはまだ難しいかも。ママ・パパが順番のルールを繰り返し教えていかないと、身につかないでしょう。

順番を「守れない」ときは?

自分の子が割り込んだ時は、「最後だよ」と列の後ろへ連れて行き、自分の場所を教えて。次の子に代われない時は「10数えたら交代だよ」などと伝えて、区切りをつけるといいでしょう。相手の子と親には謝り、待ってくれた時は「すごいね。ありがとう」とほめてあげて。

順番を「守ってもらえない」ときは?

自分の子に「代わって」と声をかけさせてみましょう。無理強いはせず、別の遊びに誘っても。相手の子を注意してトラブルを大きくすることはありませんが、相手の子に「みんな並んでいるよ」と優しく伝えて。どちらの子にとってもママ・パパがお手本になれるのが理想です。

お友だちトラブル これってどうなの?

お友だちとかかわり方について、ママたちにはいろいろな疑問があるよう。「こんなときはどうする?」「これって本当?」といった質問について、荻野先生に答えてもらいました。

Q トラブルでお友だちにけがをさせたらどうしよう?
A まだけがをさせるほどの力はないので心配しすぎないで
たたいた手が運悪く相手の目に触れたり、かんで血が出たりした場合は、相手の子と親に謝りましょう。1歳・2歳では、相手に大きなけがをさせるほどの力はまだありません。心配しすぎてお友だちとのかかわりを避けてしまうと、つき合い方が学べなくなります。

Q 言葉の発達が遅い子どもはかむトラブルが多いって本当?
A 自分の気持ちを言葉にできない、いら立ちでかんでしまうことが
言葉の発達が遅い子が、言葉の発達が早い子に一方的に言われると、いら立ちからかんでしまうことがあるようです。話すこととかむことは、どちらも口を使うので同時にはできません。言葉が使えるようになると、かむことが減って言葉で伝えるようになるでしょう。

Q 相手の親に上手に謝るコツは?
A 感情的になるのはNG。相手の子を立てるといいでしょう
冷静な気持ちで間に入って。子どもは興味のない相手のことは気にならないもの。相手の親には「○○ちゃんが好きだから一緒に遊びたかったのに、上手に言えなかったみたい。ごめんなさい」と、相手の子を立てながら前向きに伝えるといいかも。

関連:おもちゃを貸してあげられないことは悪?しつけができてない親?[噛みしめ育児スルメ日記#7]

お友だちとのトラブルは、だれもが通る道。トラブルを防ごうとママ・パパが先回りしすぎると、やり取りを学ぶ機会を失ってしまいます。成長の過程と前向きに受け止め、こじれたら間に入ってお手本を見せてあげるように心がけてみましょう。(取材・文/前田ユリ、ひよこクラブ編集部)

取材協力/荻野美佐子先生
2018年まで上智大学総合人間科学部心理学科教授。専門は発達心理学。親子や保育園児の観察を通し、言語・コミュニケーションの発達などを研究。現在は放送大学等での授業担当や、障害児の療育の場にかかわっています。

参考/「1才2才のひよこクラブ」2015年冬春号「お友だちをかんだらかまれたら…」

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