生活習慣が身についている子は、学習能力も高い!?まずは「食事」「あいさつ」「歯磨き」からスタート!
“生活習慣づけ”と言うと「何から教えたらいいの?」と悩む、ママ・パパも多いと思います。1歳を目安に意識し始めたい生活習慣は、まずは「食事」「あいさつ」「歯磨き」の3つ。
1歳は、本格的なイヤイヤが始まる前で、新しいことに意欲がわきやすい時期なので、生活習慣を教え始めるには最適! 「うちの子、そろそろかな…」と思ったら、少しずつ取り組んでみませんか。
1歳の生活習慣始めどき★チェックリスト
生活習慣の始めどきは、1歳が目安。次の3つができたら、始めてもいいサインです。
□ ママ・パパがやっていることをマネする
ママ・パパのマネをするのは「自分もやってみたい!」という意欲が芽生え始めたサイン。まだ上手にはできませんが、あいさつ、食事、歯磨きも、ママ・パパのマネをしながら、積極的に挑戦したがります。
□ ママ・パパの言うことが伝わる
1歳は、ママ・パパの誘いかけや、絵本などをきっかけに生活習慣に興味を示す時期。言葉の理解が進むと、さらにやる気が引き出せます。
□ 歯が生えてきた
歯磨きの習慣づけは、歯の数が少なく磨きやすい時期から少しずつ始めるのがベター。まず「寝る前の歯磨き」を習慣にすると、歯磨きのイヤイヤを軽減できるでしょう。
生活習慣の定着は、学習面にも影響が!
生活習慣づけは、子どもの自立を促すことが主な目的ですが、生活習慣が身についている子は、学習能力も高いというデータが! その内容を紹介します。
ベネッセ教育総合研究所・次世代育成研究室では、“生活の意識の変化を捉える調査”として、その中で生活習慣の定義を「夜、決まった時間に寝ることができる」「脱いだ服を自分でたためる」などの7項目から、3歳時期までに生活習慣がよく身についているかを調査*しました。それによると
“よく生活習慣が身についている子”(452名)の中で、
「自己抑制力(自分がやりたいと思っても、人の嫌がることはガマンできる力)がある」と答えたのは90%。
「論理的思考力がある」と答えのも90.3%でした。
一方“あまり生活習慣が身についていない子”(497名)の中で、
「自己抑制力がある」と答えたのは70.8%。
「理論的思考力がある」と答えたのは76.5%でした。
この結果から、生活習慣が身についている子ほど、学習に関する能力も高いということがうかがえます。
*3歳から小学4年生までの7年間にわたり継続して生活や意識の変化を捉える調査として実施。対象は1,460名。ベネッセ教育総合研究所「幼児期から小学生の家庭教育調査 縦断調査」
生活習慣と学習能力の関係は、気になるところですね! 生活習慣を身につけていくには、子どもが嫌がらないように楽しく進めることがポイント。
たとえば歯磨きは、いきなり歯ブラシを口に入れるのはNG。嫌がって、口を開けなくなる子もいます。そのため始める前に、歯磨きをテーマにした絵本やDVDを見せたり、人形などを使って歯磨きごっこをしたりなど、遊びを通して慣らしていくのがおすすめです。子どもが親しめる教材などを使ってみるのも一案です。(文・麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ