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42歳で毒親と決別。信じてたのに…「優しく完璧な母」に洗脳された過去

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『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』(汐街コナ/サンマーク出版)より

「やめたいのに、やめられない――」そんな自分を変えたいと思ったことはありませんか? いま書店では、「やめたいこと」に終止符を打った経験談を集めた『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』(サンマーク出版)という本が話題になっています。掲載されている事例は、身近なプチ依存から依存の沼までさまざま。なかには、40年以上の歳月を経て毒親から自立した話も……。どのように修羅場をくぐり抜けたのか、気になる内容をたまひよオンライン限定で公開します!

「まさか私の親は毒親?」優しいと思っていたのに……

『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』(汐街コナ/サンマーク出版)より

「毒親の沼」にはまり、依存状態に陥ってしまったIさんは、幼少期から母親の言う通りに過ごしてきました。服装や髪型を自分で選んだことはなく、いつも母親の言いなり。でも、”自分で選びたい”と思うこともありませんでした。「お母さんは私に似合う服がわかっていてすごいな」と思っていただけで、”選べることすら知らなかった”のです。今思い返すと、不満を持つことすらできない状態でした。

しかし小学生になり、Iさんは一度だけ反抗を試みました。妹に絡んできた他の家の子どもの母親に対し、母がひどく怒ったときのことです。あまりの剣幕に、Iさんは「お母さん、もうやめようよ」と止めに入りました。

ところが、母親は逆ギレ。「妹が絡まれて怖い思いをしたのよ!自分の姉妹がかわいくないの?なんて冷たい子なの!」とまくしたて、Iさんを駅に置きざりにしてしまいました。その後、残されたIさんは手持ちの小銭を使い、一人で電車に乗って帰ったそうです。

自己肯定感ゼロで、恋愛も失敗。ついに「過食症」に

『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』(汐街コナ/サンマーク出版)より

「お母さんはいつも正しい。お母さんの言うとおりにしないといけない」と思い込んだIさん。何も言われなくても母を最優先するようになり、母が嫌っていた彼氏には自ら別れを告げるようになりました。自己肯定感も育たず、恋愛はダメ男を相手に失敗ばかり。そしてついに、27歳で過食症になってしまいます。

しかし、それが依存から抜け出すきっかけになりました。病院に通ってカウンセリングを受け、心理学の本を読んでみると、母の行為が「毒親」に当てはまるものばかりだと気づいたのです。

「お母さんは私のこと信用してない!」42歳で毒親と決別

『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』(汐街コナ/サンマーク出版)より

Iさんは母の言葉の裏に、娘を操作しようとする意図を感じるようになりました。過食症と戦いながら、少しずつ母との距離を広げていく日々。毒親との関係を簡単に断ち切ることはできませんでしたが、ある日、思い切って本音をぶつけました。それからすぐに母離れできたわけではないものの、母に逆らったのはこのときが初めて。
そして42歳のとき、やっと「悪口ばかりのお母さんの話も聞きたくないし、これからの生き方も一切決められたくない!」と思えるようになり、ようやく精神的に自立できたのです。

その後、Iさんは「自分の感情や思想をちゃんと信じられる」「他人ではなく自分を優先して行動できる」という自立した生き方を選ぶようになりました。”私は私の人生を考えなければ”と、新たな道を歩み始めたのです。

毒親と普通の親、どうやって見分ける?

Iさんは過食症のカウンセリングがきっかけとなり、自分の親が毒親であることに気づきました。しかし実際には、どんな行為が毒親に当てはまるのか、なかなかわからないもの……。

そこで『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』では、依存症専門クリニックの医院長 大石雅之先生に話を聞き、「毒親と普通の親の見分け方」をわかりやすく文章にまとめています。書籍に掲載されているコラムのなかから、「毒親を見分ける3つのポイント」を抜粋してお届けします。

①「コントロールしようとする人」には要注意!

一番の特徴は、コントロールしようとするかどうかです。夫婦関係で暴力によってコントロールしようとすると「DV」になり、言葉によってコントロールしようとすると「モラハラ」になります。親が子に暴力でコントロールしようとすると、「虐待」になり、言葉でコントロールしようとすると「毒親」となるのです。

②「二重洗脳」には要注意!

「二重洗脳」というのは専門用語で、簡単に言えば過度な「アメ」と「ムチ」のことです。①のコントロールしようとする手段の一つと言えるでしょう。DV彼氏と付き合っている彼女が「優しいときにはとても優しい。でも、怒ると何されるかわからない」というのも二重洗脳です。

③「外部との関係を遮断してくる人」には要注意!

外部から遮断されると「やめられない」状況に陥りやすくなります。たとえば、束縛してくる彼や夫(彼女や妻)の、「友人と会うな」という言葉や「異性の連絡先を携帯から全部消させる」という行為も、この「遮断」にあたります。

これらを総括して言えることは、DVやパワハラをする人は相手が「自分と違う人間だということを受け入れられない」ということです。

いくら家族であっても恋人関係でも、相手は自分と違う考え方を持っています。一卵性の双子でも、性格も違えば好きになる相手も違ってくるのですから、当たり前です。彼氏でも、親でも、自分と違う考えを話したとき、それが許せず、イライラするとしたら注意が必要ですし、コントロールして無理に自分の考えに合わせようとしたりするなら、危険だと言えるでしょう。

親との距離感どうしてる? みんなの「毒親」体験談

ベネッセコーポレーションが運営する口コミサイト『ウィメンズパーク』にも、毒親の経験談が寄せられていました。適度な距離感で毒親に接しているママたちのアドバイスを紹介します。

【お悩み①】「黙って言うことを聞け」という母が悩みのタネ

母には友達がいません。父とは離婚。母の兄弟とは全員と大ゲンカをして絶縁。私は今まで母が正しいと思っていましたが、毒親に関するエピソードを知るにつれ疑問が……。母は今日まで、いがみ合いの連続と言える人生を送ってきました。周りに誰もいなくなった今、その矛先が娘である私に向いてきたようです。今後どのように母と付き合っていけばよいでしょうか?

【『ウィメンズパーク』のママたちの意見とアドバイス】

●母親との付き合い方を考え直す
距離を置く、会わないようにするなど、深い付き合いをしないようにすると楽ですよ。たとえ親子でも、一心同体ではありません。ダメージを受けないように自分を守ることも大切だと思います。

●手紙もメールも必要最低限
母からの電話には出ないようにしています。メールは返信しないと後で大変なことになるので、最小限の文字数で。ときには、自分が病気で動けない、夫が家で仕事中、子どもが勉強しているから来ないでほしいと言うことも。手紙も送られてきますが、大抵はメールで「受け取りました」と一言書いて済ませています。

【お悩み②】もしかして私って毒親? 息子との距離のとりかた

息子のことが心配で心配で信用できず、息子や息子の友達のSNSを監視したり、息子の生活態度について必要以上に注意をしてしまったり……。いろいろ考えた結果、私が毒親であることに気付きました。過干渉をやめることが一番だとは思うのですが、放任になってしまわないかと心配です。さじ加減がわかる方、ぜひアドバイスをください。

【『ウィメンズパーク』のママたちの意見とアドバイス】
●自分と子どもの気持ちに向き合う
まずは息子さんに謝りましょう。そして「また一緒に歩んで欲しい」と伝え、少しずつ親子の絆を作ることが大切だと思います。自分と向き合い、息子さんともしっかり向き合っていくことが大切だと思いますよ。

●子どもの気持ちに耳を傾ける
悪かったと思うことを息子さんに詫びて、自分の本音を話し、これからどう暮らしていきたいのかを息子さんに聞いてみるのも一つの手だと思います。直接聞くのが難しければ手紙でも。大丈夫、ここから方向転換できますよ。

関連記事:「育児ストレスで甘いものがやめられない…」それ実は依存かも。私が“お菓子のプチ依存”から抜け出せたワケ

依存的な関係になるのは、親だけではありません。上司や部下、交際相手など、さまざまなつながりが依存に結びつく可能性を秘めています。大切なのは、人にコントロールされないことと、人をコントロールしないこと。もし人間関係に違和感を覚えるようなことがあれば、『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』で、事例や対処法を探してみてくださいね。
(文/華井由利奈・たまひよONLINE編集部)

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