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仕事を辞めて後悔している子育て中のママに朗報!復職に超役立つハロートレーニング(公的職業訓練)とは

更新

彼女の生まれたばかりの赤ちゃんにキス美しい若いアジアの母の肖像画を閉じます。
paulaphoto/gettyimages

そろそろ、復職したいな。と考えるママにお得な情報です。
給与明細で天引きされていた「雇用保険」。その雇用保険料で運営されているハロートレーニングという職業訓練があります。なんと、ほぼテキスト代だけで受けられます。年間約30万人の人が受講しており、受講者の7割以上が女性。託児サービス付きの訓練もあります。今回は「ハロートレーニング」についてキャリアカウンセラーの白根敦子さんに紹介いただきました。

白根 敦子
NPO 特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会 理事 
NPO 特定非営利活動法人 日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会
「キャリア・カウンセリングを受けませんか」

プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー(R)
女性がしなやかに活躍できるように、再就職支援、キャリア・アップ研修、働き方改革コンサルティングなどをおこなっています。

ハロートレーニング(公共職業訓練、求職者支援訓練)とは

まずは、「ハロートレーニング」について説明します。

雇用保険料を無駄にしない!?

ハロートレーニングは希望する仕事に就くために、必要な職業スキルや知識を習得できる公的制度です。大きく分けて二つ、公共職業訓練と求職者支援訓練があります。いずれにしても訓練が終わった後に、就職する意思があることが求められます。訓練後、すぐに働ける体制を準備しながら、受けましょう。
【※在職者や高等学校卒業者の方などを対象とした高度な職業スキルや知識を習得するための訓練も実施しています。ここではそれらについての解説は、省きます。】

ハロートレーニング、生産性向上支援訓練のチャート図(一部)より

1.公共職業訓練(離職者訓練)

雇用保険を受給している求職者の方を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を無料で実施。(ただし、テキスト代、作業服代などは、自己負担)
会社を辞めて間もないママは、こちらに該当します。

訓練期間は、だいたい3カ月~1年。受講手当(1日500円 最大40日分)をもらえます。

ものづくりかデスクワークかによって、都道府県直属の施設で訓練を行う「施設内訓練」か、外部の専門学校などで訓練をする「委託訓練」という違いがあります。

大きな機械を使ったり、体を使う実践がある場合は、施設内訓練。PCを使う場合は、委託訓練というイメージですね。


2.求職者支援訓練

復職したいママたちの多くは、失業保険の受給期間を過ぎていて、こちらの訓練を活用される場合が多いでしょう。訓練期間は、2カ月~1年。

また、フリーターやアルバイトで、雇用保険の適用がなかった方や、個人事業主を廃業する方も受けられます。


「基礎コース」と「実践コース」があります。「実践コース」は、自分で支払うと数十万もする訓練が、無料です。(テキスト代などは自己負担です。)
これは、「絶対、活用したい!」と思うママも多くいると思います。

・基礎コース
社会人としての基本的な能力(ビジネスマナーなど)と基本的な職業スキル(パソコン基礎など)を身に付けられます。

・実践コース
基礎と実践的な技能(プログラミング、CAD、介護技術など)を身に付けられます。

ネイルや、エステティシャン、フラワーアレンジメント、など、女性向けコースや、託児所付コースもあります。

職業訓練受講給付金という手厚い制度もあります。この求職者支援訓練を受講する人のうち、一定の支給要件を満たす人は、訓練を受けやすくするための給付を受けることができるのです。月額10万円。世帯収入による制限など一定の支給要件がありますので、詳しくは、ハローワークで聞いてみてください。


どんなコースがあるかは、こちらで検索してみましょう。
ハロートレーニング コース情報検索

ハロートレーニングを受けるには

では、具体的にハロートレーニングの利用方法を説明します。

とにかくハローワークに行って相談しよう!

こんなお得なハロートレーニングを受けるためには、それなりにハードルがあります。選考試験を受けて、合格しなければなりません。募集期間と開講までに1カ月以上ありますから、ハローワークへ早目に相談しましょう。

1.求職申し込み・職業相談
まずはハローワークの窓口で、利用できる制度や募集のある職業訓練コースについて相談しましょう。どのような資格・スキルを取得してどのような仕事につなげていきたいのかという考えを伝えましょう。選考試験の合格率も確認して、どれを受けるか、優先順位を付けましょう。

2.受講申し込み
職業訓練機関が指定する受講申込書に必要事項を記入し、ハローワークの窓口に提出します。

3.職業訓練機関で、面接・筆記試験などを受験
各訓練機関のパンフレットやHPで受験項目をチェックして、しっかり対策して臨みましょう。「なぜ訓練を受けたいのか?」「訓練を通して得たスキルを次の仕事にどう活かしたいか?」などを聞かれます。

4.選考結果通知
職業訓練機関から合格通知を受け取ったら、再びハローワークで手続きが必要です。

5. 受講あっせんを受ける
訓練機関からの合格通知を持って、ハローワークで受講あっせんを受けて、申し込み手続きをします。

「ハロートレーニング受講手続きの流れ図 」

ハロートレーニングを受けるメリット

訓練のなかで、クラスメイトと一緒に作業やチームワークを行いますので、コミュニケーションスキルも学べます。同じ状況の仲間と学ぶことでモチベーションにつながる場合も多いです。
訓練校に通うことによって、生活リズムも整えられますし、時間のやりくりも身につくので、復職するときにスムーズに移行しやすくなるのもメリットです。
また、訓練校にいるキャリア・カウンセラーの就職サポートを受けることができます。より専門スキルに沿った履歴書、職務経歴書の書き方を教えてもらえるはずです。スキルを向上させる今後のキャリア開発についても相談しましょう。
実地経験がないと、就職先が決まりづらいものですが、ハロートレーニングを利用していると、訓練機関がハローワークと連携して就職先を紹介してくれるので、実地経験がなくても、比較的スムーズに就職先が見つかります。

こんなにたくさんメリットがあるハロートレーニング。子育てに一段落して、時間が出来るようになったら、すぐにハローワークに相談してください。スキルを身に付け、スムーズな復職ができますように!

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