娘が弱視と診断されて…③【子育てなめてました日記#51】
こんにちは!ひよこエッグと申します。2015年3月に娘・ひなを出産しました。「子育てなめてました日記」では、わたしが子育てをしていく中で起きた出来事や、役に立ったことなどを書いていければと思っています。
第51話 娘が弱視と診断されて…③
いよいよ眼鏡が完成しました。
娘の通っている保育園で眼鏡をしている子を何人か見かけたことがあります。でも、娘のクラスには一人もいません。お友だちからどんな反応をされるか心配していたのですが…
保育園で眼鏡を初めてお披露目する前日。
娘は「みんな何て言うかな?」と少し不安そうにしています。
4歳クラスだと、女の子はオシャレに興味を持ちだして、身につけるものも気になってくるお年頃。ソワソワしながら翌日登園すると、
玄関で先生が「眼鏡一緒だね♪」と声をかけてくれました。
廊下でもすれ違う先生が「かわいいね!」「かっこいいね!」と声をかけてくれて、娘も嬉しそう。
「眼鏡をすることになります。」と担任の先生と園医さんには事前に相談していたのですが、他の先生たちとの間でも共有してくださっていたそうです。
本当にありがたかったです。
教室に入ると、お友達が一斉に駆け寄ってきてくれました。
「どうして眼鏡なのー?」「いいなー」「目が大きく見えるねー」と大盛り上がりです。
娘も安心して、「ママ行ってらっしゃい〜」といつもの笑顔で見送ってくれました。
私も心の底からホッとしました。
しかし数日後、お友達が娘に言いました。
頭の後ろをガーンと殴られたような気持ちになりました。
弱視は生まれつきのもので娘は何も悪くないのに、不摂生のために眼鏡をすることになったと思われている…
お友達にも、もちろんそのお母さんにも悪気はないと思います。
でも間違った解釈をされて家庭内で我が家が反面教師にされている。
そう思うと、やるせなくてたまりませんでした。
何度かこういう場面に出くわしました。
お友達や保護者の方だけでなく、近所の人からも「目、悪くなっちゃた?」「あんまりスマホ見せちゃだめよ」と言われたこともあります。
その都度、弱視や眼鏡について正しい情報を伝えようとするのですが、やっぱり自分事じゃないとなかなか興味を持ってもらえないのか、「そう、大変そうね、じゃあ頑張ってね」と話の途中で切り上げられてしまいます。
私もそうでした。これまで眼鏡をしている子をみても、「大変そうだな」と少し他人ごとに思っていて、どうして眼鏡をすることになったのか、深く考えていませんでした。
今回、初めて弱視や遠視のこと、治療のために眼鏡が必要なことを知りました。
もし予め私に弱視の知識があれば、3歳児健診の視力検査にももっと真剣に取り組めていたし、弱視にももっと早く気がつけたんじゃないかと思います。
眼鏡をした子を見かけたときも「大変そうだな」じゃなくて「治療頑張って」って心の中で応援できたと思います。
どうか、「弱視」について頭のどこかにそっと置いていただけると嬉しいです。
ご自身のお子さんには関係ないかもしれませんが、
何か異変に気がついたときに、弱視のことを知っているだけで早いうちに治療を開始できるかもしれません。
娘もだいぶ眼鏡生活に慣れてきました。
これからも定期的に眼科に通い、視力改善に向けて治療を続けていきます。
この記事が、少しでも多くのお母さんに届くよう願っていますm(_ _)m
[ひよこエッグ]
都内在住のワーママ。
2015年3月産まれの娘と夫の3人家族。
子育ての記録をブログやインスタグラムで公開中。
ブログ:ひよこエッグつうしん
インスタグラム:@hiyokoegg11
たまひよでは子どもの弱視について、「ストップ弱視見逃し」記事をシリーズで展開しています。
弱視の多くは3歳頃に異常を発見し、治療を継続することができれば、小学校入学までにほとんどが0.8以上の視力になり、学校生活を問題なく送ることができます。
3歳児健診では、家庭での視力検査やアンケート、健診会場での屈折検査などの視覚検査があります。健診で要精密検査となったら速やかに眼科を受診しましょう。
弱視の治療は子どもそれぞれ症状により異なります。子どもの目に不安を感じたら、眼科を受診して医師に相談しましょう。