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「大人の“当たり前”を見直すと、子どもの世界が見えてくる」 りんごの木・柴田愛子先生インタビュー  

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撮影/小山志麻

子どもには、子どもの世界があります。子どもの世界は、自由で気まま。そのためママ・パパには理解しがたい面もあるでしょう。しかし子どもの世界を理解すると、子どもの想いがわかってしかる回数が減るなど、子育てがラクになります。“子どもの心に寄り添う保育”を理念に、37年間にわたり自主保育・りんごの木(横浜市都筑区)を運営する、代表・柴田愛子先生に、子どもの世界を理解するコツを教えていただきました。

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大人の“当たり前“を見直すと、子どもの世界が見えます

子どもの世界は、大人の世界と全く異なります。世界が異なるということは、価値観や想いが違うということです。
柴田先生が代表を務める“りんごの木”でも以前、こんなことがあったそうです。

「お散歩に行くとき、3歳のAくんがリュックサックを背負いました。小柄な子だったので、リュックサックを背負ったままお散歩はできないと思い“リュックサックはいらないよ”と言ったのですが、リュックサックを下ろしません。しかたがないので、そのままお散歩に行ったら、途中でベンチに座ってお弁当を広げ始めたのです! Aくんは、外でお弁当を食べたくて、わざわざリュックサックを背負ってきたのです。“Aくん、お弁当食べるの? そうだよね。こんな天気がいい日なら、外でお弁当食べたいよね!”と言葉をかけたときの、Aくんの笑顔といったら!
子どもには“お弁当は、お散歩から帰ってきたら、みんなそろって食べるもの”なんてルールはありません。それは大人が決めたルールです。ママ・パパの中の“当たり前”を見直すと、子どもの世界が少しずつ理解できるはずですよ」

“心に寄り添う”というのは、子どもの気持ちを受け止めてあげること

子どもの世界を理解するには、子どもの心に寄り添うことが大切です。しかし“寄り添う”とは、どういうことでしょうか。

「寄り添うとは、子どもの言うことをそのまま受け入れることではありません。その子の思いに共感してあげることです」と語る柴田先生。

「共感とは、嫌なことがあって泣いていたら“嫌だよね~”と言い、怒っていたら“怒るよね~”と言って、その子の気持ちを受け止めてあげることです。
なかには“何で怒っているの?”と理由を聞いたり、解決策を提案したりするのが寄り添うことと思う方もいるかもしれませんが、0~4歳では必要はありません。なぜなら“何で怒っているの?”と突然聞かれて、説明できる子はほとんどいませんし、もし子どもが理由を言っても“それは〇〇も悪いよね! 謝っておいで!”など、かえって追いつめてしまうケースもあるからです。0~4歳は、大好きなママ・パパに気持ちをわかってもらえるだけで十分です」

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子どもは0歳から、自分の世界を持っています。ときには“〇〇して欲しいのに、言うことを聞いてくれない”“私が嫌がることばかりする!”と思うこともあるでしょう。しかし「そんなときは子どもの視点になって考えてみて。子どもはママ・パパが大好きなので、本当は大好きな人に嫌われるようなことはしたくないはずです。それなのにやるのは、そこに子どもにとっての必要性があるからです」と言う柴田先生。
子どもにとっての必要性、この視点で眺めると、親にも納得できることが多そうです。(文・麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)


柴田愛子先生
りんごの木子どもクラブ代表。保育者。37年間、「子どもの心に添う」を理念に保育を実践。保育雑誌への寄稿、保護者や保育士向けの講演活動も行う。近著に『今日からしつけをやめてみた』(主婦の友社/1200円)がある。

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