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子どもの失敗を未然に防ぐのは、もうやめよう!失敗こそが脳を育てる

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yaoinlove/gettyimages

スポーツの世界では、選手の1つの失敗から新たなドラマが生まれ、感動を呼ぶことがありますよね。失敗はピンチではなく、実は絶好のチャンス! これは脳にとっても同じことが言え、乳幼児期からの失敗の繰り返しが、脳の進化を促すチャンスになるんだそうです。人工知能研究者で脳科学コメンテーターの黒川伊保子先生に、乳幼児期に失敗をすすめる理由について聞きました。

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人工知能研究者が教える!脳に失敗が必要な理由とは!?

ママ・パパの中には、子どもの失敗を未然に防ごうとする人もいるでしょう。しかし脳がぐんぐん発達する乳幼児期にとっては、失敗は脳のエクササイズ! 幼いうちは、牛乳をこぼしたり、おもちゃを壊したりするなど失敗の連続ですが、取り返しがつかない失敗はほとんどありません。そのため危険でない限りは、どんどん失敗させることが大切! 失敗することが、なぜ脳にプラスになるのかその理由を解説します。

1.失敗が脳を進化させる

失敗すると脳は進化し、同じ失敗を繰り返さないようになります。ただし脳が失敗と認知しないと進化しないため、ママ・パパが失敗をフォローしたりするのは逆効果。子どもが失敗だと理解することが大切です。

2.失敗をすることで、成功できる脳に変わる!

脳には、天文学的な数の回路があり、優先順位の高い回路から使ってとっさの判断をします。そうした優先順位は成功体験から導かれるのですが、ママ・パパがフォローして成功ばかりさせていては優先順位がつきません。優先順位をつけるために、脳にとって必要なのが失敗です。失敗をすると脳は、“無駄”と認知して、失敗につながる回路を切り捨てていきます。

3.子どもは失敗を引きずらないから、脳が成長しやすい

乳幼児は、大人と違って基本的には失敗を引きずりません。一度失敗して、いつまでもクヨクヨしていると、脳は失敗の回路を強めて、必ず同じ失敗をするもの。そうしたことが乳幼児にはないので、成功回路の脳が作られやすいです。ただし、ママ・パパが失敗に対して神経質になると、子どもも失敗を恐れるようになるので注意して! もし子どもが失敗したら「やっちゃったね!」とおおらかに接したり、本人が悲しがっているときは「悲しかったね」などと心を寄せてあげましょう。成功したときは、ハイタッチするなどして親子で喜ぶことが、脳の発達には不可欠です。

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昔から“寝る子は育つ”といわれますが、成功する脳の回路をつくるには、夜、電気を消した薄暗い部屋で眠り、朝は太陽の光で目覚めることが大切なんだそうです。脳は就寝中、起きている間にした成功体験や失敗体験を何度も再生し確かめ、知識を抽出し、記憶として定着させるので、ぐっすり眠れる環境を整えてあげたいもの。また、脳に眠りをもたらすメラトニンは夜10時~夜中2時に盛んに分泌されるので、夜10時過ぎに眠る習慣が定着している子は、生活リズムを見直したいですね。(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

監修/黒川伊保子先生
脳科学コメンテーター、人工知能研究者。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリで人工知能の研究に従事した後、2003年、株式会社感性リサーチを設立。代表取締役社長を務める。世界初の語感分析法を開発し、赤ちゃんの名づけなどにも応用。著書は『母脳 母と子のための脳科学』(ポプラ社)など多数。

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