赤ちゃんの様子がおかしいと感じたら、これだけはチェックしてほしい4つ
「日中は元気だったのに、夕方から様子がおかしくなった!」など、赤ちゃんは急に体調を崩すことがあります。いざというときあわてないためには、事前の準備とシミュレーションが大切! 受診の目安や小児科選びのコツなどを、小児科専門医・アレルギー専門医 石戸谷尚子先生に教えていただきました。
赤ちゃんの体調チェック4つのポイント
1.いつもより機嫌が悪い
「ずっとグズグズしている」「いつも以上に抱っこをせがむ」「何をしても泣きやまない」など、いつもより機嫌が悪い。
2.食欲がない
「いつもよりも母乳・ミルクを飲む回数や時間が少ない」「乳首への吸いつきが弱い」など気になる様子がある
3.体温が高い
「抱っこしたとき、いつもより熱い!」などおかしいなと思ったら検温を。ただし赤ちゃんの体温は大人よりも高めで、なかには平熱が37.5度ぐらいある子も。そのため毎日検温をして、平熱を確かめておきましょう。
4.おしっこ・うんちの状態が違う
おしっこ、うんちも健康のバロメーターなので、いつもの状態を確認しておいて。回数や色、におい、形状などをチェックしましょう。
ママ・パパの気がかり解決! 受診のアレコレQ&A
初めて小児科を受診するときはわからないことがいっぱい! 受診に関するソボクな疑問をまとめました。
Q受診のときに必要なものは?
A健康保険証、母子健康手帳、乳幼児医療証は必携
健康保険証、母子健康手帳、乳幼児医療証は必携。持っていればお薬手帳も持参してください。診察のとき、基本的には赤ちゃんは服を脱ぐので、脱ぎきしやすい服を着せておくとラクですよ。
Qかかりつけ医は見つけたほうがいいの?
A医師と信頼感関係を築くためにも、かかりつけ医を見つけましょう
1人の医師に継続して診てもらうと「この子は気管が弱い」など情報が蓄積され、診察にプラスになります。また診察を重ねると、赤ちゃんも医師に慣れ、ママ・パパもしだいに話しやすくなるのではないでしょうか。
Qかかりつけ医を選ぶポイントを教えて
A口コミ情報を参考にするのがおすすめ!
近所の方の口コミ情報などを参考にしながら、通いやすいように、できるだけ家の近くの小児科を選ぶといいでしょう。また子どもがたくさん通っている小児科は、いい医師がいる可能性が高いです。もしママ・パパが「この先生とは合わないな」と感じた場合は、ほかの小児科を探してください。赤ちゃんは自分で症状が言えないので、ママ・パパが医師と、どれだけ意思疎通が図れるかも、かかりつけ医を選ぶポイントになります。
Q夜間でも受診が必要かは、どうやって判断するの?
Aこども医療でんわ相談(♯8000)などを利用しても迷ったときは、厚生労働省が行っている「こども医療でんわ相談(♯8000)」などの電話相談サービスを利用するのも一案です。「こども医療でんわ相談」に電話すると、看護師などが「すぐ受診してください」「しばらく様子をみてください」などアドバイスをして、対応してくれます。また市区町村のサービスで、夜間診療を行っているところもあるので調べておくといいでしょう。
Q病気によっては、専門病院に行ったほうがいい?
A歯科以外は、まずは小児科へ!
赤ちゃんの場合は、赤ちゃんに詳しい皮膚科、耳鼻科などの専門病院を見つけるのも大変でしょうから、歯科以外はまずは小児科を受診しましょう。そこで「皮膚科に行ったほうがいい」などの診断が出たら、専門医を受診してください。
「赤ちゃんが病気になる前に! 知っておきたいこと総まとめ」参考になりましたか。とくに3カ月ごろまでの赤ちゃんは抵抗力が弱く、症状が急変することもあるので「おかしいな?」と思ったら念のため小児科へ! インターネットなどで調べて、ママ・パパだけで大丈夫と判断するのはやめましょう。(文・麻生珠恵)
<お話をうかがった先生>
石戸谷尚子先生
小児科専門医、アレルギー専門医、血液専門医。東京慈恵会医科大学、都立母子保健院、東京慈恵会医科大学附属第三病院勤務を経て、1995年に石戸谷小児科を開業。病気の相談・治療だけでなく、食事や生活習慣など日常の心配事についても相談に応じ、子どもの健康・成長に関して継続的なサポートをしている。
取材協力/こどもちゃれんじ