どうにかしたい赤ちゃんの「夜泣き」!夜中のギャン泣きとどうつき合う?
6ヶ月〜1歳6ヶ月ごろの赤ちゃんに多くみられる夜泣き。夜中に泣いて起きて「何をしても泣きやまない」と悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。
寝かしつけに時間がかかると睡眠不足でつらくなり、精神的にも体力的にも疲れてしまいますよね。
そこで今回は「夜泣き」について、特定非営利活動法人(NPO法人)赤ちゃんの眠り研究所代表の清水悦子先生に話を聞きました。
そもそも「夜泣き」ってなに?
赤ちゃんの睡眠は発達途上
人間の体にはもともと体内時計が備わっています。外が暗くなると自然に眠くなり、朝の太陽の光の刺激で目が覚め、体内時計をリセットしています。しかし、赤ちゃんは大人のようなリセット機能がまだ備わっていません。
加えて、睡眠サイクルが、大人よりも短いため、夢を見るレム睡眠が頻繁に訪れ寝ぼけたり、浅い眠りから次の深い眠りへの切り替えがうまくいかず、目を覚ましてしまう傾向があります。その際に、自力で寝付けずに親に助けを求めて泣くのが夜泣きだといわれています。
生活リズムの乱れと寝かしつけ方法が夜泣きの原因のひとつ
ほかにも夜泣きの原因は、生活リズムの乱れと寝かしつけの方法にある場合もあります。
早起き・早寝の規則正しい生活は睡眠の発達を促す役割があるため重要です。夜泣きした赤ちゃんを再度寝かしつけるには、いつもしている寝かしつけが重要となります。
たとえばいつも「抱っこでユラユラ」で寝かしつけている場合、夜泣きをしたときに「体をトントン」だけでは泣きやまないということに…。
夜泣きに悩んでいる場合は、まず生活リズムを整えて、夜でもやりやすい寝かしつけの方法にしましょう。
【先輩ママも困ってた!】夜泣きの体験談
夜泣きに悩まされている先輩ママたちも多いよう。そんな先輩ママたちの体験談を紹介します。
「7ヶ月から9ヶ月くらいまでがいちばん夜泣きがすごかったです。
夜間授乳はあげる時間帯を決めて少しずつ減らしました。9ヶ月を過ぎたあたりで5時間くらい続けて寝てくれたときは感動しましたね。授乳を減らすとともに寝てくれるようになりました」
「9ヶ月の息子も夜中2~3回位は起きます。5ヶ月くらいから夜頻繁に起きるようになりました。それまではよく寝てくれる子でした。
途中から起きて授乳するのがつらくなってきて、添い乳で乗りきっていましたが、なおさら起きる回数が増えるようになりました。思いきって夜間断乳を試みましたが、始めこそだんだんと起きる回数が減って「このまま朝まで寝てくれるようになるかも!」と思ったものの、まったく起きなくなるというのは今のところないです」
うわさの「夜泣きが始まった〜!」というときに見直す3つのこと
「これって夜泣き?」と思ったら、以下の3つのポイントを見直してみましょう。
1. 寝かしつけ方法を変えてみる
夜泣きをする赤ちゃんはいつもと同じ寝かしつけ方を求めます。抱っこでユラユラ」が定番だとしたら、抱っこでユラユラしてもらうまで泣き続けることでしょう。
抱っこなどの寝かしつけを習慣にすると、あとで大変になることが多いため、顔をなでるなどの違う方法を試して。
すでに習慣になっている場合は、生活リズムが整い信頼関係が深まる6ヶ月以降に寝かしつけ方を変更することを試してみてください。
2. 就寝のリズムをつくり、習慣になるまで続ける
赤ちゃんが安心してねんねモードに入れるよう、寝る前に30分程度のスキンシップタイムを。授乳したり、絵本の読み聞かせなどがおすすめ。
ただし、絵本の場合、楽しくて興奮してしまうものは避け、おだやかにねんねを促せる内容のものを選びましょう。
寝かせる部屋の明かりは薄暗くし、テレビはつけずパソコンやスマートフォンの使用は控えます。
3. 授乳したまま寝かせないように気をつけましょう
授乳後はママの乳首や哺乳びんの乳首をくわえたまま寝ないように注意しましょう。くわえたまま寝ることが習慣になると、それが安心して眠れるサインと覚えてしまうので、夜泣きをしたときに、ママや哺乳びんの乳首がないと寝つけないということになってしまいます。
清水先生によると、何をしても泣きやまないときは、起こしたりせずに自然に泣きやむのを待つのがいいんだそう。何もしないでギャン泣きしているのをも見守っていることはママやパパにとってはつらいですが、起こしてしまうと再入眠が難しくなってしまうので、あせらずに危険がないよう見守りましょう。
夜泣きに悩んでいるママやパパは「ある一定の時期を過ぎればなくなるもの」と割り切って、今実践できる対応をチェックしてみてくださいね。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)
※文中のコメントは「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。