【医師監修】おっぱいに依存せずに寝かしつけたい… 小児科医・若江先生、教えて!
赤ちゃんがなかなか寝つかない、添い乳しないと寝ない、昼夜が逆転しちゃう、夜泣きが大変…。赤ちゃんのねんねの悩みはさまざまで、個人差も大きく、月齢によっても変わってきます。お昼寝の時間が定まらないと、生活リズムも乱れがちに。赤ちゃんのねんねに悩むママたちの疑問・気がかりについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。
赤ちゃんの就寝・起床の習慣について知りたい!
生まれて3ケ月ごろまでの低月齢の赤ちゃんは、睡眠も未発達。眠りが浅いため少しの刺激で起きてしまい、一度にまとめて眠ることができません。昼と夜の区別がついていないため、生活リズムが昼夜逆転してしまうこともありますが、朝は決まった時間にカーテンを開けて体内時計をリセットするようにするといいでしょう。4ケ月ごろになると生活リズムが整い、夜まとめて眠れるようになってきますが、なかには夜泣きが始まり、「何をしても泣きやまない」と悩むケースも出てくるよう。赤ちゃんの睡眠には個人差があり、低月齢からグッスリ寝てくれる子もいれば、1歳を過ぎても添い乳でないと寝ない子も。いずれにしても、睡眠の悩みは成長とともに解消されるので、ママ・パパはあまり神経質にならずおおらかに向き合いましょう。
Q 起床・就寝がやや遅め。できればもう少し早めたいのですが…(3ケ月・女の子)
A 朝は赤ちゃんがまだ寝ていても早めに起こし、部屋の明るさで体内時計を整えて
起床・就寝を早めたい場合は、朝、赤ちゃんがまだ寝ていても早めに起こすようにしましょう。朝はカーテンを開けて部屋を明るくすると、体内時計がリセットされます。夜は赤ちゃんがいる部屋を暗くし、眠りに入りやすい環境に。大人も早めの就寝を心がけて、家族で生活リズムを整えていきましょう。
Q おっぱいに依存しない寝かしつけ方法は?(4ケ月・男の子)
A 今はおっぱいの寝かしつけでOK。入眠しやすい方法を優先して
この時期は、就寝前におっぱいを飲ませる寝かしつけ方法で問題ありません。夜、授乳しても赤ちゃんがなかなか寝ないようなら、お昼寝を早めの時間で切り上げる、おっぱいをしっかり飲ませてからトントンで寝かしつけるなど、いろいろな方法を試してみて。
Q 夜に外出すると早寝・早起きに悪影響?(5ケ月・女の子)
A おふろの時間までには帰宅しましょう。うるさい場所・明るい場所は避けて
夜に外出しなければならない場合、帰宅時間が夜になってしまう場合も、できればおふろの時間までには帰るようにして。慣れない外出で疲れたり、興奮したりすると、赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあります。騒がしい場所、明るすぎる場所には、赤ちゃんには刺激が強いので連れて行かないほうがいいでしょう。
赤ちゃんのお昼寝の習慣について知りたい!
低月齢のころは1日に何度もお昼寝していた赤ちゃんも、1歳前後になると1日1回になり、時間も定まってきます。お昼寝の時間はあまり長すぎたり、16時を過ぎたりするような遅い時間だと、食事や就寝時間に影響するので、様子を見て起こしてあげて。外出してお昼寝のタイミングを逃してしまった場合は、夕食やおふろの時間を早めて、夕寝はせずにそのまま就寝したほうが生活リズムが乱れないでしょう。
Q お昼寝の時は部屋を暗くしたほうがいい?(1ケ月・女の子)
A 直接日光が当たらない環境であれば大丈夫です
お昼寝の場所が、直接日光が当たらないような環境なら、あえて暗くしなくてOK。なかには薄暗いほうが落ち着く子もいるので、その場合はカーテンを閉める程度に。昼夜の区別をつけるためには、朝はカーテンを開けて朝日を浴びさせ、夜は照明やテレビを消して部屋を暗くするなどメリハリをつけましょう。そうすることで、早起き・早寝のリズムにつながります。
Q 3時間もお昼寝することが。長すぎたら切り上げるべきですか?(7ケ月・男の子)
A 夜の就寝時間がずれ込むようなら切り上げましょう
午後の昼寝の時間が長すぎたり、夕方遅くまで寝たりしてしまうと、おふろや離乳食の時間がずれ込み、夜の就寝時間に影響することが。お昼寝は16時までには切り上げるようにしましょう。ただし、睡眠には個人差が大きいもの。たっぷりお昼寝した日も、いつも通りの時間に就寝できていれば、よく眠るタイプと考えられるので問題ないでしょう。
赤ちゃんの睡眠には個人差が大きいもの。ママ・パパは、あまり神経質になってもいけませんが、生活リズムは乱れないように心がけたいですね。ねんねの悩みは成長とともに解消される場合が多いようです。いろいろ工夫しながら乗りこえましょう。(取材・文/前田ユリ・ひよこクラブ編集部)
初回公開日 2019/04/16
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