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STOP弱視見逃し! 人気キッズモデル・りんあんちゃんのメガネの秘密

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りんあんちゃん

“りんあん”の愛称で親しまれている人気キッズモデル、りんかちゃんとあんなちゃん。パッツン前髪とメガネがトレードマークで、なかでもメガネは「かわいくてまねしたい!」と多くのママ&キッズに支持されています。

実はこのメガネが弱視治療用であることを知っている人は、そう多くはありません。りんあんちゃんのママ・matsukoさんが、必死で探し回ってやっと見つけたメガネでした。

りんあんちゃんの弱視発覚からメガネとの出会い、治療、そして現在までを『たまひよONLINE』がインタビューします。

↓↓↓りんあんちゃんの撮影時のかわいい姿も見られる動画もチェック↓↓↓


りんあんちゃん3歳の頃
3歳の頃。弱視が発見される前のりんあんちゃん(matsukoさん撮影)

3歳のとき、ぐうぜん“遠視による弱視”が発覚

りんあんちゃんが弱視であることがわかったのは3歳のとき。3歳児健診の家庭での視力検査で“視力に問題なし”と診断された直後、りんかちゃんの目が赤く腫れたため、母・matsukoさんがりんかちゃんを連れて小児眼科を受診したのがきっかけでした。

「ネットで評判のよい小児眼科医院を見つけ、あんなも連れて受診しました。先生から『ついでに視力検査もやっておきましょうか』と言われ、軽い気持ちで受けたら『弱視ですね』と…」

診断は“遠視による弱視”。当時のりんかちゃんは、遠視の上に左右差が大きいというトラブルも抱えていました。

「一卵性だからもしかして?」とあんなちゃんも検査をしたところ、同様に遠視で左右差が大きいという結果に。

「本当にショックでした。え?なんで?と。最初は信じられなくて……」とmatsukoさん。

「2人とも、正常値に近い右目でなんとか見えている状態だと。子どもは調節する力が強いので見えているけど、その状態でずっと目を使い続けると困ったことが多く出てきてしまうよと説明されました」

りんあんちゃん弱視と判明した日
3歳。弱視と判明した日の2人(matsukoさん撮影)

医師に見せられた “弱視治療用メガネ”にガク然!

りんあんちゃんが弱視と診断され、ショックを受けたmatsukoさん。さらに、見本として出された弱視治療用メガネを見てガク然としたと言います。

「当時の子ども用メガネは、ウェリントン、丸形といったタイプや、ブラック・ブラウンといった色がほとんどなかったため、思わず先生に『このメガネを絶対かけさせないといけないんですか?』って言ったのを覚えています」

すると先生が「じゃあこれを見てください」と、“弱視”の視界をイメージしたメガネを差し出しました。

「かけてみると、まるでめまいが起きているかのように世界がグラグラ!先生から『こんな世界に2人はいるんですよ。正常に見える世界を知らないんですよ』って言われ、もう、すごいショックでした」

しかし、matsukoさんはまだ納得できなかったと言います。

「毎日の生活で2人が“見えていない”と感じたことは一度もありません。家族や親戚にもメガネをかけている者はいないので、まさか…という思いでした」

病院を出た足で、別の眼科でセカンドオピニオンを受けました。しかし、結果は同じでした。

りんあんちゃん二人


50人に1人の子どもが“弱視”

弱視とは、“メガネやコンタクトをしても視力が1.0に満たない状態”をいいます。

赤ちゃんの視力は、ピントの合った映像が脳に送られ、脳の細胞を刺激することで発達します。3歳までに急激に発達して視力0.6〜0.9程度になり、5歳で大人とほぼ同じ1.0以上になり、6〜8 歳には視力が完成します。

でも、乳幼児は0.2程度の視力があれば、日常生活を不自由なく送ることができてしまうため、ママやパパはもちろん周囲も目が悪いことに気づかない場合があります。

とくにりんあんちゃんのように、片目だけ弱視である“不同視弱視”は、もう片方の目の視力が良いため家族や周囲も気づきにくいのが現状です。

でも、早期に発見し適切な治療をすれば、ほとんどの弱視は治すことが可能です。

りんあんちゃん後ろ姿


なぜ気づけなかった?と胸が締めつけられた

「2人の目が悪いことに、なぜ気づいてあげられなかったんだろうって、胸を締めつけられるような思いでした。同時に、最初の病院で見せられた弱視治療用メガネが頭から離れませんでした」

医師から「小さい子どもにメガネはかわいそうと、視力が悪くても親がメガネをかけさせないケースもあるが、メガネによる治療を早く始めなければ手遅れになる恐れがある」と言われ、いっそう不安になったmatsukoさん。

とくにおじいちゃんおばあちゃん世代の方は「小さい子どもにメガネはかわいそう」という認識の方が多く、それで余計に子どもがメガネを嫌がるようになることもあるそうです。

「りんかとあんなもそう思われちゃうのかなとか、2人同時にメガネになるのかとか、もう、いろいろな感情が一度に込み上げて本当に混乱してました」

りんあんちゃん、はじめての眼鏡
3歳。初めてメガネをかけた日(matsukoさん撮影)

その日にメガネ店を5軒ハシゴ

落ち込みつつ、医師に指示された病院併設のメガネ店へ。やはり病院で見た弱視治療用メガネしかありません。
「それなら自分が納得できるメガネを、とことん探してやろうと思いました。そう思ったら元気が出てきて…。私、切り替えが早いんです(笑)」

遠視用レンズは目が大きく見えるため、それが目立たないように大きめのフレームのメガネを探したmatsukoさん。さらに黒縁で、レンズを薄くでき、治療感がないおしゃれメガネ的なものが希望。

しかし、4軒のメガネ店全てで「そういうのはない!」と即答され、相手にしてもらえませんでした。それでも諦めず5軒目のメガネ店に行ったとき、奇跡の出会いがあったのです。

「そこの店長さんご自身が双子で、さらに小さい頃にメガネをしていてすごく嫌だった経験を持っていました。りんあんのことも他人事に思えないと親身に話を聞いてくださり、私の希望に合うメガネをネットで熱心に調べてくれたんです。それでたどり着いたのが、最初に作った “Amiparis(アミパリ)”の黒縁メガネです」
matsukoさんがこれほどメガネにこだわったのは、「子どもに嫌な思いをさせたくない」というただその一点からでした。

「子どものためを考えれば視力を上げることが一番で、それには治療が必要です。だったら、子どもたちの世界に“小さい子どもにメガネはかわいそう”などのマイナスな言葉が入り込まないようにしてあげたかったんです」

りんあんちゃんアイパッチ
アイパッチに目を描くと笑い出した2人(matsukoさん撮影)

大泣きしたアイパッチの訓練

弱視の治療は治療用メガネをかけることから始まりますが、症状によってはよいほうの目をアイパッチで隠して細かいものを見る“遮蔽(しゃへい)訓練”も同時に行います。りんあんちゃんも1日1時間、アイパッチによる訓練を行う必要がありました。

弱視治療用メガネは嫌がらずにかけてくれたりんあんちゃん。でも、まだ3歳。アイパッチでは大泣きしてしまいます。

「よい方の目をアイパッチで隠し、ビーズに糸を通すなどの細かい作業をしなくてはいけないんですが、 “見えない。やだー!”って大泣き。かわいそうで、かわいそうで…。こんなことを毎日やらなきゃいけないのかと、心が折れそうになりました」

そんなある日、知り合いからすすめられてアイパッチに目の絵を書いたら、りんあんちゃんが爆笑! それ以来、泣かずに訓練ができるようになりました。

りんあんちゃんお絵描き
6歳。絵を描いているところ(matsukoさん撮影)
りんあんちゃんクッキーを作っているところ
6歳。クッキーを作っているところ(matsukoさん撮影)

6歳で矯正視力1.2にまで回復!

1年間、毎日1時間アイパッチ訓練を続けたところ、徐々に左右差がなくなっていきました。そして弱視発覚から3年後の6歳の頃には、矯正視力が1.2にまで回復。小学校2年生になった現在も1.2をキープしており、かかりつけの病院の先生にほめられるそうです。
ただ、5歳のときに乱視が加わったため、現在もメガネをしています。

弱視はりんあんちゃんのように、3歳頃に発見し、治療を継続することができれば、小学校入学までに0.8以上の視力になり、学校生活を問題なく送れるようになる可能性が高いのです。

りんあんコーデ書籍
『りんあんコーデ』『りんあん小学生コーデ』(いずれもKADOKAWA刊)、『ツインガールズ』(ぴあ刊)

メガネが評判となって人気キッズモデルへ

治療用には見えないりんあんちゃんのメガネ。matsukoさんがこだわったこのメガネが、キッズモデルとして活躍するきっかけとなりました。

「生後1歳ごろからInstagramに、育児日記代わりに2人の写真をアップしていたのですが、弱視と診断されてからは『よし、メガネのかわいいファッションをアップしよう! 弱視のメガネだってファッションを楽しめるんだから』って、より積極的にアップしていました。
4歳のとき、それを見た某出版社の編集さんから、『2人の本出さないか』というオファーをいただいたんです」

そのとき作ったのが、フォトブック『ツインガールズ』(ぴあ刊)。さらにこれが朝のテレビ番組で取り上げられ、メガネがトレードマークのツインキッズとして一気に全国に知られるようになりました。

りんあんちゃん、4歳の頃
4歳の頃(matsukoさん撮影)

りんあんちゃんのメガネヒストリー

ここで、りんあんちゃんがこれまでかけてきたメガネをご紹介します。
下がmatsukoさんがメガネ店を5軒回ってやっと出会ったAmiparisのメガネです(現在は製造中止)。

3歳の頃に作った治療用メガネ第1号

耳にかける部分についているプラスチックのようなものは“滑り止め”。これをつけておくと、子どもでもメガネがずれず便利です。

このメガネをかけておしゃれする2人の写真を、matsukoさんがInstagramにアップ。すると、りんあんちゃんと同じく弱視の子を持つママたちから、「診断されて悲しかったけれど、2人の写真を見て励まされました」という声がDMでどんどん入るようになりました。

2番目に作ったのが、下の撮影でかけていたBCPC KIDZのメガネ。4歳のときに作ったものです。きっかけは2人の活躍を知ったブランド“BCPC KIDZ(ベセペセ キッズ)からのモデルオファーでした。

りんあんちゃん二人
4歳の頃に作った2代目メガネはブラウンフレームに。

当時のBCPC KIDZはまだメガネの種類が少なく、撮影の際にmatsukoさんが「丸い形でやわらかい印象のキッズメガネが欲しい」ということや「子どもは動きが激しくて、メガネが壊れることもよくあるし、メガネを外す時、はがすように横に引っ張っちゃうので、耳にかける部分が曲がったりしがち。ここがプラスチックだと壊れやすいから、樹脂がよくて……」など希望を話したら、それをBCPC KIDZの担当者の方が実現してくれたのです。

「最初のメガネはフレームが黒のため印象が重く、白やピンクの服には合いませんでした。そこで、白い服に合うようなブラウンの細いフレームで、丸いやわらかな印象のメガネがあったらいいなと。このメガネを手にしたときにはすごい衝撃と感激で、すぐ白い服を買いに行きました(笑)」

ちなみに、このメガネはりんあんちゃんの人気もあいまって、すでに完売してしまったそうです。

そして3番目のメガネが下。BCPC KIDZ のもので、matsukoさんが監修をしたコラボモデルです。フレームは深いグリーンでテンプル(耳にかける部分)がブラックというこだわりの配色です。

3代目メガネ
現在の3代目メガネ。matsukoさんが監修したコラボモデルです。


りんあんちゃんにメガネについて質問!

撮影中、スタジオの階段が気になって、そこから離れない2人。動物が大好きで、猫のまねをいっぱいしてくれたりんあんちゃんに、いくつか質問をしてみました。

編集部「学校で黒板は見える?」
りんあんちゃん「うん」
はにかみながらも笑顔で、2人同時にゆっくり答えてくれます。

編集部「メガネは一日中かけてるの?」
りんあんちゃん「かけてる」
りんかちゃん「朝おきて、自分でシュッシュとやって洗って」

編集部「体育の時間も?」
りんあんちゃん「うん」
あんなちゃん「お風呂のときははずすけど。寝るまでかけてる」

編集部「メガネは好き?」
りんあんちゃん「うん!」

編集部「その髪形かわいいね 誰がしてくれるの?」
りんあんちゃん「おかあさん」

「メガネも髪型も似合っているね」と言うと、うれしそうに肩をすくめる2人。メガネを含むファッションを楽しんでいるのがこちらにも伝わってきます。

りんあんちゃん、抱き合う二人


子どものメガネをポジティブに!

“子どもの弱視治療用メガネ”のイメージを変えて行きたいとmatsukoさんは言います。

「かわいい浴衣やドレスにメガネは合わないからと、メガネを外して写真を撮ってInstagramなどにアップする方がたくさんいます。その気持ちすっごくよくわかります。
やっぱりママが納得できないメガネだと、おしゃれな場所に行くときは外させたくなっちゃうと思うんです。ただ、もしかしたらその気持ちは子どもにも伝わっちゃうかもしれない…。
でも、メガネに合う浴衣やドレスを選んでバランスよくコーディネートすれば、メガネをしていてもかわいくできると思うんです。メガネを“無し”にするのではなく、メガネは“OK”ということを発信したい、それがうちの娘たちだから。
娘たちのありのままをかわいくしたいんです。その思いでずっと活動をしています」

りんあんちゃんのブログには、今もたくさんの「励まされた」という声が届いています。

りんあんちゃん眼鏡


【ストップ弱視見逃しシリーズ】

たまひよでは子どもの弱視について、もっと早く知っていれば……と後悔しているママや、もう後悔しているママの姿を見たくないという医師たちの声を受け、「ストップ弱視見逃し」記事をシリーズで展開しています。まさかうちの子がと思っても、いま一度お子さんの目について注意してみてください。

強い遠視や乱視、不同視(片方の目だけ弱視)は満3歳〜3歳半頃に異常を発見し、治療を継続することができれば、小学校入学までにほとんどが0.8以上の視力になり、学校生活を問題なく送ることができます。

そのため、3歳児健診では視力の健診があります。ですが、家庭で行う一次検査が主流。ある調査では「3歳児健康診査で見逃されていた」弱視のケースが74.6%にも上ったという報告があります。

治療開始が8歳以上になると、小学校の中・高学年まで治療が継続されるため、子どもにとって大きな負担となります。さらに、小学校入学後は通院が難しく、治療を中断してしまうケースが多いことからも、弱視は早期に発見し、早期に治療をスタートさせることがもっとも大切です。

もし見逃してしまっても、あきらめないことが肝心です。8歳を過ぎるとたしかに治療に反応しにくくなりますが、だからと言って良くなる可能性がゼロではありません。
子どもの目に不安を感じたら、まずは専門医を訪れてみてください。

【こんな時は眼科へ】
・目つきがおかしい
・テレビを見るときに異常に近くに寄ったり目を細めたりする
・片目を手でさえぎるとひどく嫌がる
・目が揺れている
・頭を傾けたり、横目で見たりする
・斜視のように見える
・黒目の中央が白く見える

■監修
Profile:板倉 麻理子先生(前橋ミナミ眼科副院長)
前橋市出身。前橋赤十字病院勤務を経て、2018年11月に前橋ミナミ眼科を開院し副院長に。日本眼科学会認定眼科専門医、群馬県3歳児健康診査の眼科検査に関する検討会議委員、日本眼科学会会員、日本弱視斜視学会会員。

撮影/柳原久子(water fish) 取材・文/かきの木のりみ 動画/坂井勇太朗

※当記事は、たまひよ ONLINEとLINEの共同企画です。

※弱視の治療は子どもそれぞれ症状により異なるため、弱視が疑われた場合は眼科を受診し、医師と必ず相談してください。

当記事については読者の方からさまざまなご意見を頂き、修正を加えて再公開いたしました。
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