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年中さんから取り組みたい“思考力”の伸ばし方・育て方

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研究と親を見て勉強している子
Milatas/gettyimages

2020年教育改革が行われますが、小学校ではその1つの柱として、“アクティブ・ラーニング”(主体的・対話的で深い学び)を導入します。アクティブ・ラーニングとは、新たな学びのスタイルで、これまでのように先生が一方的に授業を行うのではなく、子ども自ら考えて行動したり、話し合ったり、試行錯誤したりしながら学びを深めていく授業で、そこで求められるのが思考力です。思考力は、これからの時代を生きていくうえで最も必要とされる力とされています。年中さんの今から、思考力を意識して伸ばしてみませんか。

思考力は、柔軟な発想ができる時期に伸ばすのがカギ!

今の子どもたちが社会に出るころには、現在は存在しない、新しい職業が半分以上占めるといわれています。
こうした社会環境が大きく変化するなかで、未来を生きる子どもたちには『思考力』がより求められるようになります。
これからの時代、求められる『思考力』とは、決まった答えのない問題に対して、論理的に考えて、よりよい答えを見つけ出す力です。
年中さんは、固定観念に縛られずに発想力が豊か。また比較などもでき、自分なりに考える力がついてくるので、思考力を伸ばし始めるには最適な時期です。

家庭で思考力を伸ばすポイントは!?

子どもの思考力を伸ばすには、ママやパパのかかわり方がカギとなります。といわれても、かかわり方に悩むママ・パパもいるようです。4~5歳の子をもつママの声を紹介します。

●夫は、子どもに絵本を読むとき、毎回解説したり、感想を求めたりします。でも息子は、何も考えずに聞いるだけ。これで考える力って身につくの?

●娘が、幼稚園で簡単な折り紙の本を借りてきました。すると夫が「自分で考えながら、本を見て折ってごらん」と言うのです。夫は、遊びながら自分で考えることを学ばせたいようですが、まだ早くないですか?

年中さんの思考力を伸ばすとき、大切なのは楽しく考えることです。年中さんには、次のような視点を取り入れてみましょう。

1.いくつもの答えを探す

足し算、引き算のように答えが1つのものは別ですが、いくつか答えがあるような問題や状況では、候補の答えをなるべくたくさん見つけ出し、そこからベストアンサーを探す力をつけましょう。
たとえば自宅から駅への行き方を考える場合、
1 Aの道は、いちばん早く駅に着く
2 Bの道は、車が通らないから安全
など、いくつもの行き方を考えることで、「それでは、どの道から行くといい?」と最適な答えを見つけることができます。このように視点を変えて、複数の答えを見つけ出す力がつくと、柔軟な発想で物事を考えられるようになります。

2.論理的に考えられる思考回路を作る

論理的に考えるには、ものごとを比較して違いを見つけたり、結果から原因を探ったりと「もの」と「もの」の関係性を捉える力が必要です。年中さんで、こうしたした力を養うには、いくつかの絵柄の中から同じ模様を探したり、規則的に並んでいるものを見て、どんな規則性があるのか見つけたりする練習が必要です。

ママたちの体験談でもあったように、思考力を伸ばすとき注意してほしいのは、子どもが興味を示していないのに考えさせたり、ママやパパの考えを押しつけたりしないこと。家庭で取り組むときは、ゲームや遊び感覚で考えられる教材を使ってみるのも一案です。思考力を伸ばすには継続が必要なので、まずは“考えるって楽しい!”という経験をさせることが大切です。(取材・文/麻生珠恵)

取材協力/こどもちゃれんじ

*文中のコメントは口コミサイト「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

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