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運動神経をよくするのは乳幼児期が大切。かかわり方は?専門家に聞く

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母は、ボール遊びながらベビー
Sam Edwards/gettyimages

横浜市東部病院では、ママやパパを対象に「放っておけない“子どもの肥満”親子で見直す生活習慣」をテーマにした講座を開催。そのなかから同病院小児肝臓消化器科 十河剛先生による「子どもの運動の大切さ」についての講座の模様を紹介します。

乳幼児期は、運動神経につながる神経が最も発達する時期!

ママやパパのなかにも「運動神経がいい子になってほしい」と願う人がいると思いますが、そもそも運動神経がいいとはどういうことでしょうか。
運動神経がいいとは、まわりの子よりも「足が速い」「バランス感覚がいい」「俊敏に動ける」といったことではありません。運動神経がいいとは、脳が指令を出して、上手に体が使えるようになることです。そうしたベースが作られるのが、実は乳幼児期です。
脳や視覚、聴覚などの神経は0~10歳ごろまでに著しく発達し、10歳ごろでほぼ完成します。そのため乳幼児期は、とくに五感を使って遊んだり、運動したりすることを心がけてください。肥満を防ぐためにも、幼児の運動時間の目安は1日60分以上です。

■実際に体を動かす時間を設けてママやパパに、子どものスポーツの大切さを伝える十河先生

神経を発達させる0・1歳代の遊びとは!?

神経を発達させるには、「音を聴く」、「目で追う」、「手や足の感覚を使う」など、五感をフルに使って遊んだり、運動したりすることが欠かせません。しかし赤ちゃんの場合は「どんなふうに遊んだらいいの?」と悩むママやパパもいるのではないでしょうか。
そこで、編集部おすすめの神経を発達させるおすすめの遊びを紹介します。

【ねんね・寝返りのころ/うつぶせで“こんにちは~”】

うつぶせの練習をしながら、ママやパパと目と合わせたりして楽しんで。うつぶせの練習をすると首や背中の筋肉がしっかりします。ただし、赤ちゃんが嫌がるときは無理しないでOK。

【ねんね・寝返りのころ/鏡で“こっちだよ~”】

手鏡を見せながら、ゆっくり上下に動かして追視の練習をしましょう。繰り返すことで、目や脳への刺激になります。手鏡の代わりに、カラフルな人形などを見せて、目で追わせても◎。

【ねんね・寝返りのころ/体ひねり】

足をバタバタするようになったら、足を持って右、左と優しく体をひねりましょう。体をひねることで、寝返りの感覚がつかみやすくなります。

【おすわり・はいはいのころ/ボールコロコロ】

大きめのボールを転がして、キャッチ! 布製で、赤ちゃんがつかみやすいボールを選んで。

【おすわり・はいはいのころ/なんでもビリビリ】

新聞紙をちぎってもいいのですが、手が汚れて気になるときは、レタスやキャベツなどをちぎらせても。集中しながら指先を使う遊びは、脳へのいい刺激になります。

【おすわり・はいはいのころ/はいはいでGO!】

はいはいは、腕や足の力をつけるためにも積極的にさせましょう。布団を丸めたり、ママやパパが寝転がって障害物になり、はいはいしながら乗り越えさせると、さらにいい運動になります。

【立っち・あんよのころ/グラグラバランス】

ママやパパのひざの上に立たせて、手をつないだままグラグラ揺らします。慣れたら手を離してみて。バランス感覚が養えます。

【立っち・あんよのころ/押せ!押せ!段ボール】

おもちゃなどを入れて、少し重くした段ボールを両手で押して遊びましょう。力を入れて押すことで体幹が鍛えられます。

【立っち・あんよのころ/はだしで探検】

立っちやあんよができるようになったら、できるだけ室内は、はだしで歩かせて。はだしで歩くと、足裏の感覚が刺激されてしっかり歩けるようになります。また脳への刺激にもなります。
(取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部)

ママやパパのなかには「サッカーやスイミングなど運動系の習い事をしているから、うちの子は大丈夫」と思う方がいるかも知れませんが、十河先生によると、乳幼児期は多様な体の動きを意識して運動したほうがいいそう。たとえばサッカーを習っている子は、家庭ではキャッチボールなど、腕や上半身を使った運動を積極的にしましょう。またママとパパでは遊びや運動のしかたが違うと思うので、夫婦でバランスよく相手をしてあげるといいですね。


■取材協力/済生会横浜市東部病院

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