片づけのステップ『3S』で散らからないリビングに!
「片づけが苦手で、うまく片けられない!」「おもちゃや本でリビングが散らかりやすい!」と悩むママたちも多いのではないでしょうか。そんな、片づけられないママたちの声を集めてみました。最後には、ライフオーガナイザーの中山あいこさんに聞いた、散らかりやすいリビングの収納術もありますので、お見逃しなく♪
私たちが片づけられない原因はコレ!
まずは、口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた片づけられないママたちの叫びから!
生活のほとんどをLDKで過ごしているから
「10畳ほどのLDKをまるで1ルームのように使っていて、ものが溢れています。家族みんなが生活のほとんどをLDKで過ごすため、服や宿題・玩具・プリント類・領収書や本、仕事カバンなど、私物をたくさん持ち込んで置いているのが散らかる原因です」
なかなかものが捨てられない!
「『断捨離』『片づけ』『捨てる』『捨てられない』のようなタイトルのスレがあると必ずチェックしちゃいます。結局どの本を読んで“捨てるしかないんだ”と、いう結論になりました。私はなかなか捨てられないタイプなので、私のようなタイプの人は、ものは買っちゃダメだと思いました」
夫が「もったいないおばけ」状態で捨てられない
「ウチの場合、夫が捨てたくない人なので、そこが一番のハードルです。実家では父が同じ感じ。なぜなんだろう、この男たちの『もったいないお化け』状態。何年も使ってない、あることさえ忘れている壊れたギターとか家電、古着の類も。『いらないだろ~!』と聞くと、必ず『ダメ!』と言われるので、こっそり捨てちゃったものも多々あります」
収納できる広さがあると散らかりやすい?!
「収納できる広さがあるから余計に捨てられずにものが増える→ものが増えると子どもが散らかす→広くて片づけるのに労力が要る→余計片づかない。のループですね」
リビングが散らからないための我が家のルール
家族が集まるリビング。散らかせばすぐにカオス状態に。そうしないためにどんな工夫をしているのか聞いてみました!
リビングに置くおもちゃは一定量
「おもちゃは、リビングにはよく遊ぶ一軍だけ少しだけ残して、二軍は子ども部屋へ置いています。子ども部屋から持ってきたら戻しに行くか、リビングに置くならかわりに、ほかのおもちゃを子ども部屋に戻すようにしています」
リビングに収納をつくっています
「子どもの勉強机もあるし、リビングにみんな集まってくるので、無印良品の増やせる棚を買って教科書や趣味のものなど置くようにしました。小さいころはおもちゃ箱を置いていました。リビングに置き場があることで、『子ども部屋に持って行きなさい!』と、怒るストレスが減ります」
スポットを毎日少しずつ
「一気にやると疲れるので毎日ひとつずつ『ここだけスポット』をつくるといいかも。私も今日は日ごろの簡単な掃除に加えて、「電気のカサだけ」などを余計にやりました。毎日1個多くするだけで、一週間で7個もキレイになります。1日に7個やるのは大変だけど、1個だけならできます」
片づけがグッとラクになる!あいこ流片づけ術
散らからない、片づけやすいリビングにするコツを、ライフオーガナイザーの中山あいこさんにアドバイスいただきました。まず何から始めるといいのでしょう?
「片づけのステップは、『ストレスフリー』→『すっきり』→『すてき』の3Sです。散らかった部屋から、急に『すてき』を目指そうとすると、遠すぎて挫折してしまうので、まずストレスフリーを目指してみましょう。
最初に、今リビングで使っていないものはリビングから出します。使っていないものを必ずしも捨てる必要はありません。いらないものは手放し、その他は別の部屋へ移動します。
次に、動線に合う場所に、ものの指定席を決めましょう。戻すのが面倒な場所が、指定席になっていると片づけにくいので、ものの配置も変えていく必要があります。例えば、毎日リビング学習をする子どもなら、リビングに筆記用具やテキストを収納できるスペースをつくるなどです。
そして、使用頻度の低いものと使用頻度の高いものに分けて、使用頻度の高いものだけを出し入れしやすい場所(ゴールデンゾーン)に置くようにします。
使用頻度の低いものは、台にのらないと届かない棚の上や物置部屋に置くといいですね。コレクター品や思い出の品など、どうしても捨てられないものは、内容を記載した箱に入れて、リビングのゴールデンゾーン以外または、別の部屋に置きましょう。
片づけが苦手な人は、できるだけ、カゴに入れるだけ、フックに引っ掛けるだけのワンアクションで戻せる収納にするのがオススメです。
そして、1日に1回必ず(例えば寝る前に)、リビングをリセットしてする時間をつくりましょう。1日分なら、10〜20分で片づくはずです。
できれば、ママが全部やらないで、各自自分のものをリセットするのが理想。そのためには、子どもに「片づけなさい」と怒るより、「よーいどん」で片付け競争をするなど、いっしょに楽しみましょう。小さいうちから、自分で片づける習慣をつけるのも大事です。
最初は時間がかかりますが、子どもができることは確実に少しずつ増えていき、自立心を育みます。片づけやすい仕組みをつくり、家族のできることが増えると、ママの負担はぐっと減りますよ」(中山あいこさん)
確かに一気に片づけをするのは気が重いですね。まずは「ストレスフリー」を目指すとハードルが低そうですね。春の衣替えのチャンスに、いらないものを捨て、片づけてみませんか。(文・酒井範子)
中山あいこさん
ライフオーガナイザーとして活躍する傍ら、ブログ「生活のメモ」で家事や子育て、仕事など日々の暮らしのヒントなることを紹介。著書に『ためこまない暮らし』(MdN)、『家事が好きになる暮らしの工夫』(エクスナレッジ)などがある。2児のママ。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。