小学校入学までに一度は考えておきたい!【どうする?中学受験】
子どもの将来について考えたことがない親はいないでしょう。せめて「食べていくのに困らないような仕事に就いてほしい」というのが多くの親の願いかと思います。そのために親がしてあげられることと言えば、子どもが得意なこと・好きなことを見つけて、才能を伸ばしていく助けをすること。習い事もそのひとつです。
全国のウィメンズパーク会員に「習い事、何を一番習わせたいですか?(一番最初に習わせたのは?)」というアンケートを実施したところ
1位 スイミング 30.1%
2位 英会話 15.4%
3位 ピアノやエレクトーン 8.5%
との結果になりました。
※口コミサイト「ウィメンズパーク」会員306名回答。2019年12月-2020年1月実施。
やはりこれからのグローバル時代、早いうちから「英会話」に親しんで外国語を身につけてほしいと思うママ・パパは少なくないようです。そして「外国語」に限らず、子どもが生きていくために必要な知識やスキルを身につけさせることを考えるママ・パパが避けて通れないのが「進学」。特色ある教育を受けられることや、教育の環境が整っていることを理由に私立を考える人も多いよう。さらに中学高校の6年間を充実した学びの期間にするためにも「中学受験」を考えるケースが多いようです。
私立中学に進学することは将来の幸せとつながるのでしょうか。公立中学、公立高校だからこそ体験できることもある?『ウィメンズパーク』から「中学受験」にまつわるママたちの意見をピックアップしてみました。
中学受験=将来の幸せ?
地元の公立中学に進学せず、受験をして私立中学(国立等公立の場合も)への進学を目指す人が多いのは、そのほうが子どもにとって「幸せな人生」が送れると考えるからではないでしょうか。口コミサイト『ウィメンズパーク』では、実際に中学受験を経験したママたちが「中学受験をすると幸せになれるのですか?」という質問に答えていました。
「幸せ」になるかどうかは本人次第
「中学受験させるのは大学受験を見越しての場合や、望んだ学校生活を送らせるため、その環境を得るための手段だと思います。その後の人生が幸せかどうかは個人の努力や資質によるのではと。私立の方がより良い環境で勉強できる、学校生活を送れると考える保護者が増えたのかもしれません」
中高6年間ゆっくり過ごせるのは中学受験したからこそ
「私も夫も中学受験組です。高校受験の経験はありませんが、まわりから話を聞くと中学受験のほうが楽なのではと思います。高校受験だと内申点もよくないと上位の高校が受けられないですよね? 学校の先生との相性次第でどんな成績をつけられるかわからないのはちょっと…。中学受験なら、入試日の試験と面接で終わって、あとは大学受験まで6年間ゆっくり時間をかけて、部活もやりながら遊びながら勉強していけば良いのですから」
子ども自身も「よかった!」と感じているようです
「うちの子は2人とも中学受験しました。息子はラグビーがやりたかったので、県内でラグビー部が強い学校を受験し、高校卒業までの6年間ラグビーに打ち込みました。大学受験では二浪して国公立大学に合格。娘も兄と同じ中学に入学し、現役で志望大学に合格。2人から『中学受験してよかった』と聞いたときは本当にうれしかったです」
私立が最強じゃない!公立には公立の良さがあります
私立のほうが学びの環境が整っている場合が多いこと、中高一貫校の場合は高校受験がなく、大学入試まで6年間のびのびと過ごせることなどが中学受験をさせるメリットだとわかりました。では、地元の公立中学・公立高校に勝ち目はないのでしょうか…? そこで、公立に通うことのリアルな声についてもリサーチしてみました。
「先生がイマイチ」でも別の選択肢があるのが公立
「公立は役所、私立は会社だと私は捉えています。上の子は公立に通っていますが基本放任。伸びる子は伸びますが、伸びない子は伸びない(笑)。私立なら伸びない子も伸ばす努力をしないと経営が傾くので必死。こまめなフォローが頼もしいです。ただ、うちはいろんなこと聞いた上でやっぱり下の子も公立と考えています。公立の場合、先生の教え方がイマイチでも勉強は塾でカバーできますが、私立の場合はそもそも授業料が高いのでさらに塾に行かせるのは厳しくなりますよね」
公立の進学校は、みんなと一緒に勉強に向かえる
「賛否両論ありますが、わが子は地方の公立進学校から一般受験で国立大学に通っています。高校生活はひたすら部活と塾。高3からは学年全員がセンター試験に向けてまっしぐらでした。まっすぐ勉強に向かえたのは、まわりがみんなセンター試験を受けて国立狙いだったから。その点、私立高校のほうがいろいろな選択肢があり、いろいろな進路の子がいると思います。そこでうらやましくなったり、ねたんだり、いろいろな気持ちが出てきそう。うちは周りに惑わされない環境がよかったです!」
自力で勉強しづらい子へのサポートはやはり私立優勢
「私も私立の良さはわが子を通わせてから知りました。もともと第一志望は公立高校でした。入学した私立高校は偏差値の高い学校ではありませんでしたが、内部テストで進学クラスに入れたおかげで、長期休み中は講習や勉強合宿も。授業数も多くて塾に通う時間がありませんでした。結果、公募推薦で大学受験。うちの子のように、自力でがつがつ勉強できない子には、手厚い私立が合っていたと思います」
中学受験するなら小1から始めなきゃダメ?
公立、私立にはそれぞれの良さがあることがわかってきました。わが子の性格なども考え、「うちは私立を目指したい!」と考え始めた人もいるかもしれません。ただ、最近は受験準備のスタートが低年齢化しているとか!
人気の進学塾に入りたいなら小1から動き出さないと
「都心の住宅地に住んでいますが、小1年から中学受験の話が出ています。進学塾は早めに入らないと席がなくなり、遅くとも小3の夏からスタートしないと間に合わないとか……。進学塾の授業についていくために個別指導の塾に通わせるという話も聞き、なんだか昔の受験戦争を思い出します」
中学受験が大変なら小学校受験という手も
「わが家の近くの塾も小3スタートくらいで満席と聞きます。昔から変わりませんが、塾の終わる時間もおそいですよね。うちはそれを避けたくて小学校受験をしました」
勉強ができる子にとっては塾も楽しい場所かも
「勉強ができる子にとっては塾の勉強は楽しいと思います。同じレベルの友達と競争できる息抜きの時間でもあるのでは? ただあまりにも低学年から塾通いをスタートさせるのはどうかと思います。低学年のうちは地元の学習塾などに通わせる程度で、塾通いに耐えられる体力をつけるほうがいい気がします」
昔なら一部の人だけがやることだった「中学受験」が一般的になってきたということなのかもしれません。「学び」の選択肢が増えるのならそれは子どもにとってもいいことのはず。「まわりがやるから」「私立じゃないとダメ!」と流されず、自分の子どもと家庭に合った進路を選べるといいですね。
(文・古川はる香)
※文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。