苦労した夜のトイレトレーニング。“いったん休憩”が転機に!
39歳で妊娠、40歳で男児を出産。今年、小学生デビューした息子を育てながら、在宅でライティングの仕事をしているたかこです。スギ花粉やヒノキ花粉が飛び始める春先になると、やる気だった息子に夜のトイレトレーニングを中断させてしまったことを思い出します。でも結果として、この中断がとても良い切り替えになったようでした。
元旦に、今年の抱負のように「パンツで寝る」と宣言
私は、息子の昼間のトイレトレーニングはチャレンジする人が多いと聞く“2歳の夏”で成功しましたが、夜のトイレトレーニングは「まだ先でいいかな」とのんびり構えていました。夜の排尿が減ってきた3歳の夏での挑戦も考えたものの、本格的に暑くなり始めると夜寝る前に麦茶をガブ飲みし、朝はおむつがずっしり。
そのため、おむつは継続となりました。ところが、年明けの1月1日。「今日はパンツで寝る」と高らかに息子が宣言しました。試しにパンツにしてみると、見事成功したのです。2日目、3日目と順調に成功。「これは…」と期待した4日目、気が緩んだのでしょうか。あえなく失敗となりました。
本人はショックを受けていましたが、もちろん、本人のやる気をそがないために怒らず、私は「最初だから当たり前だよ」と声掛けしました。それですっかり油断したのでしょう。立て続けに失敗。毎晩のようにパジャマとシーツが濡れるようになりました。
夜中の排尿攻撃に、私のストレスゲージが上昇!
当時、夜中まで仕事をしていて2時ごろに「寝ようかな」と息子のシーツを確認すると、びっしょり。寝るつもりで寝室に行ったのに、寝ている息子を着替えさせ、シーツを取り替え、真夜中にシーツと防水シーツを洗い、外に干す、という作業が発生するように。
12時や1時ごろに確認すると濡れていないため、わずかな隙に排尿してしまうようでした。寝つきの悪い子だったので、夜中にトイレに起こして覚醒してしまう事態は避けたく、夜の排尿を止める術がありません。
そして、これが何日も続くと地味にキツイのです。自分が寝ようと思ってから30分以上も寝られないのですから。また我が家には乾燥機がなく、雨が降っていれば外には干せません。夜中に室内用の物干しを取り出してゴソゴソやるのです。私は地味に疲れていきました。
「これで、あんしんして、ねむれるね」とポツリ。
さらに、春先になると花粉症の私は外にシーツを干すことができなくなります。毎日シーツを室内干しするストレスを恐れた私は、2月半ばごろ、ついに夜のパンツのお休みを提案しました。3歳児なりのプライドがあった息子は、最初は嫌がりました。
「きっと安心して眠れるよ」「お母さんの目がかゆくなるから、外にシーツが干せなくなるの。協力してほしいな」などとあの手この手で声を掛けました。そして、本人もついに納得。しかし、おむつを自分で履きながら「これで、あんしんして、ねむれるね」とポツリと一言。まるで自分を納得させるかのようなつぶやきに、さすがに切なくなりました。
おむつに戻すと、なぜか夜の排尿も頻度が減りました。その後、パンツに再チャレンジをすると、驚くほどスムーズに夜のおむつを卒業しました。それから6歳の今まで、一度もおねしょをしていません。
本人のやる気が大切とはいえ、体や心の成長も関係しているであろう夜のトイレトレーニング。一度は失敗してしまいましたが、その後はスムーズにおむつがはずれました。私にとっても子どもにとっても「いったん休憩」が良いほうに影響してくれたようです。ただ、自分に言い聞かせる息子を見たときは、子どもなりにいろんなことを考えているのだと気づきました。その気持ちを汲みながら、一緒に成長していきたいと感じた経験でした。
[たかこ*プロフィール]
編集プロダクションに勤めたのち、40歳での出産を機にフリーのライターへ。旅行と食べることが大好き。息子が小学生になったら、一人で南米旅行をするのが夢でしたが、意外なほど小1が幼いことに気づき、迷い中。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。