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生後0~3カ月の赤ちゃん 睡眠リズムの土台をつくる3つのポイント

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柔らかい白い毛布で覆われて眠っている赤ちゃん
LeManna/gettyimages

赤ちゃんは3カ月ごろまでは、昼夜関係なく寝たり起きたりをこまめに繰り返します。ママやパパは「夜、ゆっくり眠れない…」「こんな生活いつまで続くの?」と悩むこともあるのではないでしょうか。そうした悩みを解決するカギとなるのが、0~3カ月の赤ちゃんの睡眠リズム作です。困っているママ・パパ、睡眠リズムの作り方にトライしてみませんか。

赤ちゃんが、すぐに起きてしまうのはなぜ?

せっかく寝てくれたのに、ちょっとした物音ですぐに起きてしまったりすると「これってうちの子だけ?」と思うママやパパもいるのではないでしょうか。しかしこれは、生まれたばかりの赤ちゃんの特徴。赤ちゃんが上手に眠れないのは、次の2つの理由があるからです。 

理由1 体内時計が未熟で、昼夜の区別がまだできない
人の体には、地球の時間に合わせて自然に体温やホルモンの分泌などを調整する「体内時計(概日リズム)」があります。しかし生まれたばかりの赤ちゃんは体内時計が未熟で、昼夜関係なく、「暑い」「寒い」など不快感を覚えたり、おなかがすいたりするとすぐに起きてしまいます。

理由2 赤ちゃんは浅い眠りが多く、すぐに起きてしまう
人は寝ているとき、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返していますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、大人よりもレム睡眠(浅い眠り)が多いため、すぐに起きてしまいます。
レム睡眠(浅い眠り)の周期は
新生児は40~50分ごと
2カ月ごろは50~60分ごと
2歳ごろは約75分ごと
5歳ごろは約90分ごと 
大人は90~120分ごとが目安です。

赤ちゃんの睡眠リズムは昼夜逆転するケースもあるので、意識して睡眠リズムを整えていくことが大切です。

睡眠リズムの土台を作るには「光」「音」「スキンシップ」で昼夜にメリハリを!

睡眠リズムの土台を作るには「昼は活動して、夜寝る」という生活習慣を少しずつ定着させていくことが必要です。そこで、ママやパパは0カ月のころから次のことを意識して赤ちゃんとかかわりましょう。ポイントは「光」「音」「スキンシップ」です!

point1:光 

<日中>朝7~8時までには、おひさまの光で起こす
「体内時計」は地球時間と少しずれがあるので、毎日リセットする必要があります。朝の光を感じることで体内時計はリセットされて、脳は目覚めます。また太陽の光が、夜に眠けを引き起こすホルモン「メラトニン」の分泌を促します。
そのため毎日、朝7~8時までにはカーテンを開けて、おひさまの光を室内に入れて赤ちゃんを起こしましょう。

<夜>20~21時には間接照明にして、入眠モードに
夜、目から蛍光灯などの強い光が入ると、脳が活性化し体内時計が乱れる原因に。そのため20~21時までには、間接照明などほのかな明かりにして入眠を促しましょう。
夜中の授乳のときも、寝室を明るくするのはなるべく避けたほうがいいでしょう。ミルクを作るときは、そっと寝室を出て、赤ちゃんが寝ていないリビングなどで作って。

point2:音

<日中>お昼寝中の話し声や生活音は気にしないでOK
ママやパパの話し声や生活音は、赤ちゃんにとって「今は起きている時間だよ!」というサイン。そのため日中は、赤ちゃんが寝ているからといって静かにする必要はありません。最初は、お昼寝中に掃除機の音などが聞こえると泣くかも知れませんが、慣れてくると大丈夫! 日中の生活音で適度な刺激を受けると、夜、しっかり眠れるようになります。

<夜>優しい音色の音楽や歌声で寝かしつける
夜、寝かしつけるときは優しく、ゆっくり歌ってあげて。また、ママやパパがリラックスする音楽を聴きながら寝かしつけてもOK。ただし脳が休まるように、ゆったりとした音楽を選びましょう。ママやパパがリラックスすると、赤ちゃんも安心して眠りにつけます。

point3:スキンシップ 

<日中>1カ月健診で問題がなければ、午前中お散歩へ
1カ月健診で問題がなければ、午前中、外気浴やお散歩へ出かけましょう。赤ちゃんにとっては、ママやパパに抱っこされながらお散歩に行ったり、窓を開けて外気を感じたりするだけでも立派な運動です。日中、運動すると、夜、ぐっすり眠れるようになります。また夕方近くになったら、夜、興奮しないようにお散歩などの運動は控えめに。

<夜>寝る前はスキンシップで、興奮を静める
夜、寝る前は、授乳をしたり、スキンシップをしたりしてゆったり過ごしましょう。ママと赤ちゃんが触れ合うと愛情ホルモン“オキシトシン”が親子ともに分泌されるといわれています。

赤ちゃんは、ママやパパがそばにいると安心して眠る子もいるので「夜、すぐに起きてしまって寝てくれない!」と悩んだときは、窒息に注意したうえで添い寝をしてもいいでしょう。
「おしりや背中を優しくトントンすると眠る」「湯上がりだとスムーズに寝る」など、子どもによって入眠儀式も異なるので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか。

取材・文/麻生珠恵

取材協力/こどもちゃれんじ
※専門家監修の「睡眠と授乳の基本とコツがわかる本」(ねんねですくすくセット)より抜粋・再編集。

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