フリーアナ吉田明世「ついにきた!? イヤイヤ期」娘にキレられる日々
「今月で2才になる娘。いつか来るよとは聞いていたけれど、ついにやってきました、“イヤイヤ期”。いえ、娘の場合は『イヤ』よりも、『ちなーい(しない)』のほうが圧倒的な割合を占めているので、わが家では、この試練の時期を“ちないちない期”と呼んでいます。」と話してくれたフリーアナウンサーの吉田明世さん。日本では「魔の2才児」、欧米でも「The terrible twos」と呼ばれることもある、“イヤイヤ期の2才児“との生活。2018年5月に第1子を出産したフリーアナウンサー吉田明世の子育てエッセイ6回目「ついにきちゃった?!“イヤイヤ期”」。
イヤイヤ期スタート! 娘に毎日キレられています(泣)
うわさでは聞いていたけれど、現実はうわさ以上。夜な夜なイヤイヤ期との向き合い方や体験談にまつわるネット記事などを見ながら、私の言ったことをなんでもニコニコ笑顔で対応してくれていた日々の動画を見返しては、自分を励ます毎日…。
ごはん食べよう、お昼寝しよう、おふろ入ろう、歯磨きしよう、など、こちらが提案することはことごとく「ちなーい。」と拒否をするのに、服を着たり、靴を履いたり、水筒のふたを閉めたり、自分でやりたいと思ったことを少しでも私が手伝おうとすると「ママ、ちーなーいーのーー!もぉー!(怒)」とお怒りの様子。(この、「もぉー」はどこで覚えたのでしょうか。なんだか、ダメな母親だなぁという意味が込められているように聞こえ、言われるたびにちょっと落ち込みます。(笑)
娘にキレられるたびに心を無にし、 “娘が納得いくまで挑戦する永遠とも感じられる時間”をはりつけたような笑顔で過ごすよう心がけているのですが、仕事の時間が迫っているときなどは余裕がなくなり、気づけば鬼の形相に。
効果テキメン技「名前変更作戦」を実行したけれど…
そんなイヤイヤ期も、子ども一人一人全然違うものだなと感じたのは、おいっ子の存在でした。間もなく3才を迎える私の姉の息子は、娘とちょうど1才差。そのため、妊娠中から、子育てのことなど、姉のほうが一足早く経験するため、なにかと参考にさせてもらえることが多いのです。そんなおいっ子にも、一年ほど前にイヤイヤ期がやってきました。(終わったのはつい最近。そう考えると娘は…まだまだ続くのか。泣)
同じく、ごはんを食べるのはイヤ!遊びを止めるのはイヤ!着替えるのはイヤ!と典型的なイヤイヤ期を迎えていたのです。何を言っても納得いかない、そんな時、おいっ子にとっておばさんである私が使う最終手段は「そんなにイヤイヤ言うなら今日からもう、"岡田(仮名)イヤダくん"だね!」…そうです。名前変更作戦です。これは、おいっ子にはなぜか効果テキメンで、「イヤダくんじゃない〜!」と泣きながらも、お利口さんになってくれたのです。この作戦に味をしめた私は、「娘のイヤイヤ期もこれで乗り越えられるんじゃない?」と思っていました。がしかし…いざ娘に「吉田チナイちゃんだね!」と言うと、「はぁーーい!」と元気よく手を挙げ、むしろその名前を気に入ってるではありませんか。ずこーっ。
娘の寝顔を見ながら、毎日反省。これからも頑張ります!
そんなわけで、まだまだ始まったばかりのイヤイヤ期。子どもの成長にとって大切なことであると頭ではわかっていても、時に感情的になってしまう自分にがっかりし、自信をなくしてしまう日々。イヤイヤ期を乗り越えてきたすべてのお母さんを、尊敬します!そして、私もできれば早くそちら側に行きたい!(笑)
今日もいつものように、娘のいとおしい寝顔を見て娘にキツく当たってしまったことを反省し、きっとまた明日の朝、寝ぼけて甘えてくる娘の頭をなでながら、1日笑顔で頑張ろうと思うのだろうな。
ちなみに、娘が「ちない」「イヤ」連発して、イヤイヤ期であると気づいたのは、4月14日、私の32才の誕生日の朝のこと。娘からのパンチの効いた誕生日プレゼントとなりました。でも、母にとっては成長は何よりものプレゼント!さぁ、イヤイヤ期、乗りきるぞ!
文/吉田明世 構成/ひよこクラブ編集部
32才の誕生日がお子さんの「イヤイヤ記念日」となった吉田明世さん。どんな大変さも、子どもの成長と思えば乗りきれる…かもしれません。長く続くイヤイヤ期はママ・パパにとって大きな試練。時にはイライラすることもあるかもしれませんが、「名前変更作戦」などさまざまな方法を試しつつ、適度に息抜きしながら乗り越えられるといいですね!
吉田明世(よしだあきよ)
Profile
1988年生まれ。2018年5月に女の子を出産。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動中。現在は『THE TRAD』(TOKYO FM毎週月曜~木曜15時~)にレギュラー出演中。