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【小児科医リレーエッセイ 10】絵本には不思議な力があるんです。家族みんなで寝転がって読んでみよう

父とかわいいアジアの2 - 3歳の幼児の男の子は就寝時の物語の本を読んで、自宅でベッドに横たわって
※写真はイメージです
yaoinlove/gettyimages

「日本外来小児科学会リーフレット検討会」の先生方から、育児に向き合ってお母さん・お父さんへのメッセージをお届けしている連載です。第10回は山口県周南市・たにむら小児科の谷村聡先生です。絵本が大好きでクリニックで絵本の読み聞かせをしている谷村先生から、絵本との上手なつき合い方についてのお話です。

転がって読んでも大丈夫。親子で一緒に読んで子育てを楽しんで

私は絵本の読み聞かせのプロフェッショナルではありません。絵本作家でも絵本評論家でもありません。単なる絵本好きの小児科医です。患者さんには絵本を読んであげたり絵本のことをえているのに、自分の子どもには読み聞かせをしたことはいっさい無かった、と家内にばらされています。なんともったいない子育てをしたのか、と今では反省をしています。でも後悔先に立たず、皆さんはしっかり親子で絵本を読んで、子育てを楽しんでください。
 
私は音痴ですし、読み方も下手です。でも子どもは嫌がらず聞いてくれますし、喜んでくれるようです。内容も楽しむ要素の一つですが、子どもにとっては時間と場所を絵本の読み手と共有できることに安心感が生まれるのです。
ですから私のような“音痴医者”の読む絵本でも楽しんでくれるのです。読み聞かせの技術は気にしないで、子どもと一緒に絵本を楽しみましょう。絵本の読み方や持ち方などのルールをこまかく言われる方もおられますが、私は子どもが楽しんでくれていたらんどんな方法でも大丈夫、とにかく親子で読むことから始めましょう、と言っています。私のおすすめは寝転がって読むこと。親子とも緊張感なくくつろげていいと思っています。

●おすすめの絵本「ころころにゃーん」

作・絵/長新太(福音館書店)※品切れ重版未定

何分にも、作家の思いが‟絵”にも詰まっているのが絵本の魅力。

絵本は短時間に読めます。同じ本を繰り返して読むこともできますし、違う本を取っ換え引っ換え、ということも簡単にできます。同じ作家の絵本を1日に何冊も読むこともできるところが読書とは違うところです。
忙しくてスキンシップの時間が取れないことを気にされているお母さん・お父さんには、「寝る前にちょっとの時間だけでいいから絵本を読んであげてね、それで十分なスキンシップになります」と答えています。
私が絵本好きになった理由の一つが、絵本は「文章」だけではなく、「絵」にも作家の思いがたくさん詰まっていることです、字が読めない子どもでも絵だけで絵本の内容がちゃんとわかるように作られているのです。
絵本によっては文章にない隠れた内容がこっそり入れてあったりします。大人は文字に気をとられてしまって案外見逃すのですが、子どもはしっかり気づいていることが多いのです。子どもの潜在能力にびっくりしますし、われわれ大人の頭の柔軟さが失われていることも思い知らされます。
読み慣れた絵本で、字を読まずに「絵で読む」ことをしてみてください。今までと違う絵本の魅力を感じるはずです。絵本は子どものためだけではなく、大人のためにも必要なツールだと思っています。

●おすすめの絵本「なにをたべたかわかる?」

作・絵/長新太(絵本館)

価値観はみんな違うから、子どもが気に入った絵本が“よい絵本!”です

皆さん、絵本はどのように選んでいますか?子どもの時から読書をされている方は図書館や本屋さんで実物を手にして、あるいはネットで検索して選んでおられるでしょう。どのような絵本を選んだらいいかわからない、と思っている方は絵本のことをよく知っている友だちや保健師さん、図書館の人に聞いて、教えてもらうといいでしょう。
私に「何を読んだらいいですか?」という質問があったときには「何でもいいですよ」と禅問答のような返事をしています。子どもが気に入ったらどんな本でもその本はその子にとって“よい絵本”と思っているからです。大人の感覚でこの本を読んでほしい、喜ぶはず、と思っても子どもは見向きもしないしこともありますし、反対に何でこんな絵本が好きなの、ということも多いものです。本に限らず子どもの好き嫌いはみんな違います。その子が好きと言えば、その本はその子には“よい絵本!”です。どの本が好きで喜んでくれるかはその子次第です。

●おすすめの絵本「かえるのはなび」

作・絵/長新太(佼成出版社)

つらい時期でも、“ナンセンス”絵本を読んで、家族みんなで笑顔になろう

今年は新型コロナウイルス感染症流行の影響のため、春が過ぎて夏が近づいても明るい話題があまりありません。こんなときこそ親子で“ナンセンス”絵本を読んで、少しでも笑顔になってほしいと思います。私は長新太さんの本が大好きです。長新太さんは“ナンセンス”の神様といわれています。絵本を読んで「何?」といわれる方もおられますが、子どもたちには大人気です。

●おすすめ絵本「みみずのオッサン」

作・絵/長新太(童心社)

「何?」の中に笑いだけではなく奥深い内容も秘めている、という魅力的な絵本作家です。“ナンセンス”を極めるには究極の哲学が必要ということを長新太さんの絵本で痛感しました。ナンセンス絵本の魅力で、新型コロナウイルス感染症の影響でたまってしまったうっぷんを晴らしましょう!

●おすすめの絵本「つきよのキャベツくん」

作・絵/長新太(文研出版)

文/谷村 聡先生
(たにむら小児科・理事長)

1989年山口大学医学部卒業。山口大学医学部小児科、徳山中央病院小児科などを経て現職。園・学校保健と絵本がライフワーク。優勝できなかったときからの熱狂的なカープファン。

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