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生きていくために大切な生活習慣と社会のルール。どう教える?【小児科医アドバイス】

入り口でアジア系のビジネスマン
※写真はイメージです
itakayuki/gettyimages

生活習慣は、ママやパパがお手本になって伝えていくことが基本です。社会のルールを伝えるしつけも赤ちゃん・子どもの気持ちに寄り添いながら根気よく伝えていくことが大切。ママやパパのまねをすることで赤ちゃん・子どもは少しずつできるようになっていきますが、「どうしたらいいのだろう?」「なかなかできるようにならない…」という疑問があるのも確かでしょう。
子育て中のママ・パパたちからの悩み、気がかりを慶應義塾大学医学部・小児科教授の高橋孝雄先生に聞きました。

清潔のしつけ、あいさつ、公共の場でのルールは子どもに寄り添って伝えよう

初めての育児は、わからないことがいっぱいです。生活習慣づけやしつけについても、ママ、パパは不安が多いもの。専門家のアドバイスを参考に、赤ちゃん・子どもの発達に合わせて進めましょう。

Q:家の中で、パパがあいさつしません(生後8カ月)

A:協力を求めつつもパパを非難しないで

「親しき仲にも礼儀あり」というように、できればあいさつは家族であってもきちんとしたいもの。でも、パパにあいさつするように頼んでも応じてくれないときは、ママ一人ででも続けて。そのとき子どもに「パパはあいさつしなくてダメね」などと言うのは、親子の関係が悪化するだけなので言わないように注意しましょう。集団生活が始まれば、家族以外の大人やお友だちとのかかわりの中で、あいさつをするようになり自然と身についてくることも多いので、あせらないで大丈夫です。

Q:いけないことをしたらたたいてもいい?(生後11カ月)

A:たたいても親の気持ちは伝わりません

たたいたあとで、いくら言葉を添えても痛みや不快感で子どもはママやパパの言葉に耳を傾けられません。いけないことをしたら、真剣な表情で「ダメ」と短く伝えます。1才代はいけない理由がまだ理解できない場合が多いので、それだけでOK。2才代からは、いけない理由を少しずつ伝えていきましょう。根気よく伝えていくことが大事です。

Q:「ダメ」と言いすぎているときはどうすればいい?(1才2カ月)

A:大人の都合でルールをつくっていないか確認を

入ってはいけない部屋がある、食べ物は手で触らないなど、大人の価値観だけでつくったルールで、子どもの好奇心から生まれた行動を必要以上に規制している可能性があります。子どもの発達に合わせて生活ペースを見直したり、大人が見守りながら危険のない範囲で挑戦させたりすることで、ママやパパのイライラが減ることがあります。

Q:うがいの練習はいつごろから?(1才6カ月)

A:言葉の理解が深まる2才ごろからできます

2才を過ぎるとやり方も言葉だけで伝わることが増えてきます。「お口に水をためて、ぶくぶくべ~だよ」と説明しながら、親がお手本を見せて。そのあと、「バイキンさんバイバ~イ」と、うがいをする目的も伝えます。ぶくぶくうがいが上手にできるようになるのは3~4才ごろ。それまでに「水を口に含む→吐き出す」ことに慣れると、習得しやすくなります。

Q:公共の場などでスマホなどを渡して静かにさせてもいい?(2才)

A:使ってもOKですが、目は離さないで

スマホやタブレットは電車などで子どもを静かにさせるのに便利なアイテムです。でもスマホを渡すと、ママやパパは子どもから目を離しがち。気づけば子どもが靴のまま座席の上に立っていた…なんてことにもなりかねません。1人で静かにしているからといって、目は離さないようにしましょう。子どもにスマホやタブレットを持たせて、短時間使うことは悪いことではありませんが、できれば親子で会話しながらなど楽しみながら使いましょう。

Q:「鬼がくるよ」などのおどす声かけはNG?(2才2カ月)

A:怖がるだけなのでポジティブに伝えて

「〇〇しないとおばけが来るよ」などおどしのような声かけでは、子どもは恐怖を感じるだけ。なぜそれをやらないといけないのかが、きちんと伝わりません。「手を洗って、バイキンをやっつけよう」など、理由も一緒に伝えて、ポジティブな声かけをしましょう。手洗いや歯磨きなど、生活習慣をテーマにした絵本を使うのもおすすめです。

Q:使ってほしくない言葉ばかり使います(2才6カ月)

A:大人が過剰に反応すると、おもしろがります

言葉を覚え始めたばかりのころは、言葉を発してからの周囲の反応がおもしろいもの。使ってほしくない言葉を連発するときは、過剰に反応しないで知らん顔をするのがいいでしょう。大人が反応しなくなれば、つまらなくなって自然と言わなくなります。ただし、人を傷つけるような言葉をおもしろがって使っている場合は「ダメ」を伝えましょう。

Q:家ではパンツだけど、外出時はおむつでもOK?(2才10カ月)

A:3才ごろから外出先でもトイレに誘い始めてみて

家での日中のおむつはずれが完了する3才ごろから、少しずつ外出先でもトイレに誘い始めるといいでしょう。ただし、毎回必ずしなければいけないわけではありません。ママやパパに余裕があり、子どもが行きたがったときだけでOK。集団生活に慣れる3~4才になると、外でのトイレも抵抗なく使えるようになるので、あせらなくて大丈夫です。

Q:夜間のおむつはいつごろはずれる?(3才2カ月)

A:ゴールの目安は5~6才ごろです。

日中のおむつはずれが完了したらスタートしてみましょう。就寝前と起床後にトイレに誘い、習慣づけをしていきます。就寝時はおむつをはかせ、トイレには起こさなくてもOKです。3~4才ごろになると排尿機能が整い、夜間のおしっこの回数が減り、朝起きるまでおしっこを我慢できるようになる子も。5~6才ごろの完了をめざしましょう。


監修/高橋孝雄先生 取材・文/ひよこクラブ編集部

日々成長する赤ちゃん・子どもだからこそ、毎日さまざまな気がかり・心配ごとが出てきます。あわてないで、赤ちゃん・子どもの成長に寄り添って楽しみながら育児に向き合いましょう。



高橋孝雄先生(たかはしたかお)
(慶應義塾大学医学部小児科教授)

慶應義塾大学病院小児科診療部長、周産期・小児医療センター長。医学博士。専門は小児科一般と小児神経。著書に『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』(マガジンハウス)。


参照/『最新!初めての育児新百科』

赤ちゃん時代に始めたほうがいい生活習慣のことやしかり方・ほめ方などをはじめ、新生児期から3才まで、月齢別に毎日の赤ちゃんの成長の様子とママやパパができることを徹底紹介しています。

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