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マンガで解説 1才・2才のこころに届くしかり方、NG対応は?

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子どもが1才を過ぎると、だんだんあんよが上達して行動範囲が広がり、「ダメ!」としかる機会が増えてきます。でも、「子どもにちゃんと伝わっているのかな?」と悩んでいるママやパパも多いのでは?そこで、1~2才代の心に届くしかり方と、NGなしかり方を、日本女子大学人間社会学部教授の塩﨑尚美先生に聞きました。

危ないことをしたときは、どうしかるのが正解?

大人と手をつなぐのを拒否して車道に飛び出したり、包丁などが入ったキッチンの戸棚を開けて物色したり…。好奇心いっぱいの1才・2才は、危険なことも気にせず行動するから、ママやパパはヒヤヒヤッ!子どもが危ないことをしたとき、どんなふうにしかれば、子どもは理解してくれるのでしょうか?

【1才代・2才代】ママやパパがやりがち! NGなしかり方はコレ

1才・2才は、好奇心から悪気なく危険な行動をすることが多い時期。2才を過ぎれば少しずつ「危ないから、してはダメ」という因果関係がわかってきますが、まだ我慢できないこともよくあります。それなのに「〇〇ちゃんはダメな子、悪い子」といった人格を否定するようなしかり方はNG。情緒不安定になりやすく、人を信頼する気持ちが育ちません。あくまでも「危険な行動がダメ」と伝えましょう。また、「感電する」などの難しい言葉は、まだ理解できません。「アチチよ」など、簡潔な言葉を使って。

【1才代】緊迫な口調で伝え、体を制止することがポイント

1才代は「危ない」ということがまったくイメージできません。まずは親が安全な環境を整えてあげることが基本。子どもの好奇心をつぶさないためにも、「ダメ」と禁止ばかりするのでなく、安全な場所で思う存分、遊ばせてあげましょう。そのうえで、危険なことをしたときは、緊迫した口調で「ダメ!」と伝え、体を抱えて行動を止めます。「けがをしなくてよかった」と、ママやパパが子どものことを大切に思っているという気持ちも伝えるといいでしょう。「車にぶつかると痛いんだよ」という因果関係も、少しずつ伝えていきましょう。

【2才代】ダメな理由を伝え、約束を守れたらほめることが大切

2才代も1才代と同様、危険なときは体を抱えて行動を止め、「ダメ」と伝えます。そしてダメな理由を説明しましょう。「どうしていけなかったんだっけ?」と問いかけて、やってはいけないということを思い出させてもいいでしょう。また、大人の言葉の理解が深まるので、「道路では左右を確認してから渡ろうね」などの約束事をつくるとGOOD。約束を守れたらほめることを繰り返すと、正しい行動を習慣づけしやすくなります。

取材・文/ひよこクラブ編集部

子どもが危険なことをすると、親はあわててしまい、つい大声で怒鳴ったり、くどくどしかったりしがち。でも、子どもが理解できる言葉を使わないと、いくらしかっても、伝わらないそう。また、「ダメ」を連発しなくて済むように、コンセントにはカバーをする、階段にはゲートをつけるなど、安全な環境を整えることも、子どもの発達のためには大切です。


参考/『1才2才のひよこクラブ2020年夏秋号』「まんがでわかる!1才・2才のいいしかり方・ダメなしかり方」

監修/塩﨑尚美先生(しおざきなおみ)
日本大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士。専門は乳幼児期からの親子関係で、育児の悩みや思春期の子を持つ親たちのカウンセリングも行っています。ご自身も1男1女のママ。

『1才2才のひよこクラブ2020年夏秋号』では、ほかにも1~2才代の“あるあるしかりがちシーン”について、「いいしかり方&ダメなしかり方」を紹介しています。

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