イヤイヤ炸裂!外出時の救世主となる魔法の言葉[夫婦のじかん大貫さんのママ芸人日記#64]
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるコラム連載「ママ芸人日記」、今日も始まります!
【第64回】イヤイヤ炸裂!外出時の救世主となる魔法の言葉
イヤイヤ期真っただ中の2歳の息子。
最近は、理由もなく駄々をこねることもしばしば。
ごはんのときなど、家にいるときにイヤイヤが始まる場合はまだマシなのですが、外でイヤイヤが始まったときは本当に大変です。
お店の中や道端で理由もなくイヤイヤされてしまうと、どうしようもありません。
家でイヤイヤが始まったときは、イヤイヤしながらも「何が嫌なの?」「どうしたいの?」など息子の主張を一つ一つ理解しながら、「じゃあこうすればイヤじゃないよね」などと言い聞かせていったりしています。
しかし、外ではこの方法は最善ではないのです。
この感じで息子に言い聞かせていると、かなり長い間息子が泣き止まないこともあるため、周りの方々に迷惑をお掛けしてしまう可能性もあるのです。
とは言え、「泣かないの!」「ダメだよ!」などと息子を制する態度を取ると、息子の場合、より一層イヤイヤが激しくなっていってしまいます…。
そうなると、息子は大絶叫、私もイライラ、周りの方にも大迷惑と、何も良いことがありません。
しかしなかなか良い作戦が思いつかず、外でイヤイヤが始まってしまったときには、「これはもう仕方がない!ベビーカーに乗せてなるべく場所を移動しながら迷惑が掛かる範囲を分散していくしかない…!」という感じで半ば諦めていました。
そんなある日、またもや散歩中に息子のイヤイヤが始まってしまいました。
これ以上歩きたくない!ベビーカーにも乗りたくない!手も繋ぎたくない!と大暴れ。
すると、前方からお母さんらしき人と手を繋いだ4歳くらいの女の子が歩いて来ました。
何を思ったのか、私は無意識のうちに「わー、あの女の子自分でしっかり歩いてて偉いね!すごいね~!」と息子に言っていました。
その女の子を見た途端、息子はスッと泣き止み、今までも泣いていなかったよと言わんばかりの涼しい顔で、私と手を繋いでスタスタと歩き始めたのです。
女の子の横を通り過ぎるときも、目にはまだ涙が溜まっているものの、表情だけはとても涼し気な雰囲気でおとなしく歩いていきました。
どうやら息子は、「女の子の前でカッコつけたい」という気持ちがあるらしいのです。
「ちゃんと歩けて偉いね!さっきの女の子も、かっこいい!って言ってたよ」と言うと、うんうん!と大きく頷きながら、得意げに歩いています。
それからというもの、道端でイヤイヤが始まると、「あ!女の子だ!」と言うと、すんなり泣き止み、また「泣いてませんでしたよ顔」を決め込むようになった息子。
まだまだ子どもだと思っていましたが、確実に日々成長しているのだなと感じられた一日でした…。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。