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46歳で出産 女優・加藤貴子 長男が突然の号泣。「お兄ちゃん」を押し付けていた?と反省

連載11回目となる女優・加藤貴子さんのお話は、長男であるサクくんが不意に見せた涙にまつわるお話です。この連載は、44才で第一子、46才で第二子を出産した、加藤さんの赤裸々な育児話と、育児に影響を与えた言葉を紹介しています。

自分の幼少期を振り返ると…

私は三人姉妹の三女。幼いころから、主張の強い姉たちに押されながらも、負けじと母親に耳を傾けてもらえるまで「ねえ、ねえ、ねえ、ねえ…」と語りかけていました。そんな私に姉たちがつけたあだ名は『ねえねえ星人』。

「またターコのねえ~ねえ~、が始まったよ~」などとからかうわりには、話を譲ってくれるわけでもない姉たちにもまれて育った私は、外に出れば「末っ子なの? じゃあかわいがられていいわね~」と言われ、大人になってからも「末っ子って要領いいんだよね~。おんなじことしても親に怒られないし…」と、弟や妹がいる友人たちからうらやましがられ。そりゃ確かに否めないところもあるけれど、内心「勝手なこと言ってら~」と思っていました。

そんな私が親になり、二男が生まれたとき、いちばん上の姉から「サク(長男)を『お兄ちゃんなんだから』って、しかるのはやめてあげてね」と、くぎを刺されました。「サクはこれから『お兄ちゃんなんだから』ってたくさんがまんすることがあるから、お母さんだけは言わないであげてね」と、アドバイスしてくれた姉の顔は、普段勝手気ままに過ごしているときのそれと違い、長女の責任を背負った説得力のある顔つきだったので、子育ての参考にしてきました。

アニメ映画を見た長男が号泣

私が住んでいる地域は、6月まで登園自粛の協力を求められていたため、子どもたちとコミュニケーションやスキンシップを楽しむ時間が増えました。でもその分、兄弟げんかも私がしかる回数も増えました。さらに、いつもだったら笑い飛ばせることでも、余裕がなくなってついつい感情で怒ってしまう、なんてこともありました。

そんなすったもんだの中、ある日夕食の支度をしているときのこと。子どもたちは、しまじろうの映画『しまじろうとおおきなき』を見ていました。
内容は、しまじろうが仲間たちと一緒に妹のはなちゃんを助けるために勇気を振り絞る、冒険物語。随所で、しまじろうの妹のはなちゃんへの思いや、一緒にいるお母さんへの複雑な感情、不満を上手に描いていました。
ラストでしまじろうがお母さんに告白するシーンがありました。なんと5歳の長男・サクは、そのシーンを見ながら、ポロポロ涙を流していました。「なんだかわからないけど、涙があふれちゃうよ。なんでだろう…」と言っては涙をぬぐうのですが、瞳からはポロポロ涙があふれていました。

その涙にハッとしました。しまじろうがお母さんに勇気を出して伝えていた言葉は「お母さん、はなちゃんばっかりかわいがらないで。あと、お兄ちゃんなんだからって言わないで。ボクお兄ちゃんだからね頑張ったんだよ。でも、お母さんにそう言われると悲しくなっちゃうんだ」「それから…ボクお母さんが好き。お母さんが大好き。だいだいだい大好き」

私は「お兄ちゃんなんだから」とは言わなかったものの、態度で「お兄ちゃん!」と制していたんだと思います。普段は名前で呼んでいるのに、そういうときだけ、お兄ちゃんということを意識してもらうときだけ、「お兄ちゃん!」と言って、使い分けていたんです。頭に冷や水をかけられたような気分でした。

しまじろうのお母さんがしたように、きちんとサクと向き合って、謝りました。ちなみに二男のアンは「なんでサクは泣いてるの?なんで?」と屈託なくサクに語りかけていました。
お兄ちゃんの立場、弟の立場、お姉ちゃんの立場、妹の立場、それぞれの思いがあるんだと、あらためて肝に銘じました。


文/加藤貴子 構成/ひよこクラブ編集部

大人が気づかないところで、子どもは敏感に何かを感じ取ります。もちろん、親も精いっぱいに子どものことを考えていますが、ささいなことで子どもを悲しませていることにハッと気づく瞬間があるかもしれません。そのときには、加藤さんのように、しまじろうのお母さんのように、素直に謝ったりフォローできると、親子関係はもっとよくなりそうですね。次回も、育児の対する思いを加藤さんがユーモアを交えて語ります。お楽しみに!



加藤貴子さん(かとうたかこ)
Profile
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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