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46歳で出産 女優・加藤貴子 自分が変わると子どもが変わる

更新

連載10回目となる今回のお話は、女優・加藤貴子さんが、子どもたちへの声がけを意識したことで、起こった変化についてです。外出を自粛しなければいけない今、ストレスがたまることもありますが、加藤家にはどのような変化が起こったのでしょう? この連載は、44才で第一子、46才で第二子を出産した、加藤さんの赤裸々な育児話を紹介しています。

関連:女優・加藤貴子 ”不妊治療で授かったわが子”に怒る自分に大号泣。子育てのフラストレーションを救った言葉は

ついつい言ってしまうあの言葉

「『急いで』『早くして』など、子どもを急かすような言葉は、なるべく使わないほうがいい」
これは子育てをする以前から、幾方面かで目にし、耳にしてきたのですが、実際子育てをしてみると… 使っちゃいますね。
しかも、どうやってもまったく聞き入れてもらえないときなんかは「もう知らないから! 先に行っちゃうよ」「置いてっちゃうよ」などと、ヤキモキして半分脅すような調子になってしまうこともあります。

この場合わが家では大概、言っている内容よりも私の怒りのエネルギーやイライラストレスのほうが子どもたちを刺激して、結果さらにグズられたりモノがひっくり返ったり、かえって時間がかかってしまうパターンが多いです。

年長になった5歳の長男は、私の「置いてっちゃうよ!」に、そのたびしょぼんとして一応、「や~だ、や~だ」
と返してきます。
マズい!何とかしよう!という意思は伝えてくるのだけれど、あまりに同じことが繰り返されるものだから今度は私の中で、アンタしかられないと行動できないの?と、別のイライラがつのってきちゃう始末で…。
自分で向かい風をあおって、墓穴。

一方、8月に3歳になる次男は、私が何を言おうとひょうひょうとしていて、「置いてっちゃうよ!」「いいよ~」と、まったく動じず。それはそれで腹が立ち、大人げなく、生まれて1000日にも満たない子ども相手に、売り言葉に買い言葉のような言い合いまでしてしまうこともしばしば。

保育士からのありがたいアドバイス

保育園ではどうなんだろう?と、担任の先生に相談したら、「そういう様子は、園ではほとんどないですよ」とのこと。
たしかに園では、1年前からおむつをはかずにトイレに行けてるし、お片づけにも自分から進んで参加している。ウーーーン( - _ - )

これは先生と私とでは決定的に違うところがあるのかもしれない。あらためて先生に質問してみたところ、
「園ではお友だちもいますから」
「お友だちができてカッコいいことはまねします。園ではできていることが家では甘えてしまってできないこともあると思います」
「園でイヤイヤしているときは『待ってるよ~』と言って、少し離れたところで行動を見ながら、こちらはほかのことをしています」
「子どもが行動にうつったら、上手に履けたね~とか、お片づけできたね~とか、一緒に遊ぼう、など、行動をなぞってほめたりしています」
その、たとえばの話をしてくださってるときの、先生の笑顔のステキなこと。

自分が変わると子どもが変わる

早速『待ってるよ』&『笑顔』作戦開始。すると驚く結果が出ました。
出かけるときは「早くして」としかるより、「アンく~ん、待ってるよ~」と玄関で促すほうが、がぜん行動が早くなりました。
お片づけのときも努めて、行動に移ったら一緒にやるようにして、終わったら笑顔でお互いをほめ合うようにすることで、あなたはホントにうちのアンくん?ってくらい協力的に。
何よりも「早くして」っていう言葉は、言っている私のほうが言うだけあせりやイライラが増してしまうので、今は言わないに越したことないんだな~、と感じています。

長男のイヤイヤ期にも、私にこれができていたなら、いちいち親の顔色をうかがわずに自分から行動できるようになってくれていたかも…。
でも、今からでも遅くない!
外出自粛当初は、狭い家で家事をしながら仕事もして育児もこなすなんて、考えるだけで悲鳴が出そうでしたが、
現在はなんとか気を取り直し、この外出自粛を、なるべくなら親子のコミュニケーションの見直しの時間にするよう心がけ、過ごしています。

(文/加藤貴子 構成/ひよこクラブ編集部)

関連:46歳で出産、女優・加藤貴子 やんちゃな息子を“見守る”難しさを語る

自由に行動ができない今、子どももストレスがたまっています。親子で過ごす時間が長くなっているからこそ、加藤さんのように子どもにかける言葉を見直してみてもいいかもしれませんね。次回も、育児の対する思いを加藤さんがユーモアを交えて語ります。お楽しみに!


加藤貴子さん(かとうたかこ)
Profile
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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