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【専門家に聞く】どこに預金を預けるべき?預け先により、利息が100倍違うことも!

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金融資産のイメージを増やす
takasuu/gettyimages

今回のテーマは、「お金(預金)の預け先」についてです。
口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からママたちの声を紹介するとともに、ファイナンシャルプランナーの菅原直子さんからアドバイスをいただきます。

普通預金に一定以上の金額が貯まったらどうしてる?

500万円など、ある程度、まとまったお金をどこかにプールしようとする場合、どうすればいいのでしょうか。今年の経済の影響を受けて、株や投資信託はやはり「難しい」「こわい」という声もありました。まずはみんなの意見を見てみましょう。


■ 地元の地銀や信金が一番
「数百万円くらいなら地元の地銀か信用金庫が一番だと思います。楽天銀行やあおぞら銀行など新興系の所の定期預金は、一見金利が高いですが、それでもつく利息は数百円。手数料がかからずにおろせるATMへ行くための交通費の方が高いってオチになりかねません。
定期預金は万が一の時に途中解約すると予定された利率はもらえませんし、ATMがそこら中にある地元の地銀か信金で、利息10円ちょっとを貰うのが、一番かたいと思っています」

■ ネット銀行の中には金利のいいものも
「ネット銀行の中で調べてオリックス銀行の定期預金に預けました。私は300万を5年以上寝かせる予定なので、金利も良く、手続きがシンプルなオリックスにしました」

■ 地域密着型でお得なキャンペーンをやっているところ
「地域密着型の金融機関で、お得なキャンペーンをやっている時が良いと思います」

■ 普通に預金するだけならどこでも同じでは
「普通に預金するだけなら、どこでも同じだと思います。家から近い銀行で良いんじゃないでしょうか。支店や出張所の多い銀行だと使いやすいと思います」

■ 自己責任ですが、豪ドル預金とかは?
「ドル建て定期がいいと思います。長く預けるならUSドル、短期間で替えていくなら豪ドルかな、と思います。今、もしくはこの先もう少し待ってからドルが買い時かも? 今持っていたら、両替しない方がいいと思います」

預け先により、利息の差が100倍違うことも

積極的に貯蓄している人、利便性を重視する人など様々ですね。子育て家庭の家計にくわしいファイナンシャルプランナーの菅原直子さんはこう語ります。

「子育て世帯において、500万円という金額は子ども1人を大学に通わせられるチカラを持っています。私立大医学部の6年間の費用には足りませんが、大学生の4割が在籍する私立文系の4年間の学費はまかなえます。

500万円の使い道が決まっていて絶対に減らしたくないのなら、元本確保型の商品が向いています。
銀行や信用金庫、農協などが扱う定期預貯金の金利は決して高くはありませんが、その中の少しでも有利なものを利用してみてはいかがでしょう。

原稿を書いている2020年7月9日時点で預入期間1年のスーパー定期300万円以上の利率は、大手銀行が0.002%であるのに対し、インターネット銀行などの中には0.02%、0.15%がありました。中には、一定の条件(その金融機関で初めて取引する人で年齢が一定以上かつ500万円預入など)を満たした場合や期間限定キャンペーンなどで0.2%、0.3%というものも。ちょっと計算してみましょう。

【500万円を1年間預けるとして】
年0.002% →受取利息 80円(=利息 100円-税金 20円)
年0.02%  →受取利息 797円(=利息 1,000円-税金 203円)
年0.2%  →受取利息 7,969円(=利息 10,000円-税金 2,031円)
※商品によって利息の計算ルールが異なるので、利率が同じでも受取利息が異なることがあります。あらかじめ金融機関で確認ください。

利率のケタが異なると、利息額のケタも違ってくることがわかります。
現在の高利である0.2%に1年間500万円も預けたというのに、受け取れる利息が8,000円弱では少なすぎると思われるでしょうか。

でも、この利息なら親子でちょっとしたランチを楽しめます。ネットで口座開設と定期預金の契約・解約ができたり、他行への送金が無料でできる(回数制限あり)金融機関もあるので、調べてみる価値はあるはずです。

預金の利息額に満足できない場合、住宅ローンなどの借金をまとめて返済すると、返済した元本に相当する支払い利息を減らすことができます。一般的に借金の金利は預貯金の金利よりも高いので、借金の利息を減らす方が資産の増加に貢献します。ただし、急な出費が生じた際に手元に現金がないと困りますので、500万円以外の手元資金を残せることが条件です。

500万円の預け先の直接的な回答ではありませんが、自分への投資に使うのもオススメです。学び直しをしたり資格を取得して、稼ぐ力をつけるのです。資格を取得しても仕事が自動的に舞い込んでくるようなことはなく、営業などの努力は必要ですが、定期預金の利息より手取り額を増やす可能性は十分にあります」

1年で8000円近い利息の差は大きいですね。まとまったお金ができた時、ローンの返済にまわすのか、何かの資金にするのか、貯蓄をするのかは、家庭ごとの事情により異なるでしょうが、ぜひ参考にしてください。(文・橋本真理子)


菅原 直子さん
ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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