【専門家監修】離乳食を始めるときに、最低限知っておきたいことって?
5~6カ月ごろになったら始めたい離乳食。いつ、どうやって、何を食べさせていいの?など、これから始めるママ・パパには不安がいっぱい。離乳食を始めるときに知っておきたい基本のポイントをまとめました。
“離乳食を始めてOK”の赤ちゃんのサインはコレ
離乳食を始める時期は、5~6カ月ごろが目安です。そのころ、赤ちゃんに以下のような様子が2つ以上当てはまったら、離乳食をスタートしていいタイミングと考えて。
【離乳食を始めてOKのサイン】
□大人が食べている様子に興味を示したり、口を動かしたりする
□授乳・生活のリズムが毎日だいたい決まっている
□唾液の量が以前より増えている
□唇にスプーンを当てても嫌がらない
□5秒くらいおすわりができる
初めの1カ月は1日に1回、小児科が受診できる時間に食べさせます
離乳食開始から約1カ月間は、1日に1回食べさせます。ママ・パパの都合のいい時間&小児科の受診に間に合う時間にしましょう。
始めて口にする食材は1回に1種類とし、少量を食べさせて普段と変わらない様子かどうかを確認します。
初めての食材を食べたあと、万が一食物アレルギー反応を起こしたときは、小児科などを受診してください。
食べさせるときは、ママやパパのひざの上に抱っこを。赤ちゃんの上半身が90度より少し後ろに傾くように支えます。
離乳初期(5~6カ月ごろ)に食べさせるものは、赤ちゃんが飲み込みやすいポタージュ(ペースト)状に
赤ちゃんは大人と違って消化機能やそしゃく機能が未発達。そのため、脂肪分が少なく、消化のいいおかゆなどの炭水化物源から食べさせましょう。
また、まだ飲み込みが上手にできないので、食べ物はポタージュ(ペースト)状にしてなめらかにする必要があります。
初めての食材は、小さじ1までの量を目安に、少量ずつ食べさせましょう
初めて口にする食材は、少量にして、赤ちゃんの様子を見ながら、食べさせていきます。
量の目安は1回に小さじ1くらい。食べさせるときは、赤ちゃんの離乳食用のスプーンに1/3程度の量をのせ、数回に分けて食べさせて。
赤ちゃん用スプーンは、赤ちゃんの下唇の上に置き、上唇で取り込むのを待ちましょう。赤ちゃんが唇を閉じたら、スプーンを引き抜きます。ママやパパは、声をかけながら、楽しい雰囲気で食べさせることも大切です。
ただし、卵黄や小麦製品・乳製品など、食物アレルギーのリスクが高いと言われている食材を食べさせる場合は、小さじスプーン1/4~、食物アレルギーが心配な場合は、耳かき1さじ程度のごく少量から始めてください。
離乳初期(5~6カ月ごろ)は、栄養バランスは考えなくて大丈夫
離乳初期(5~6カ月ごろ)は、母乳・ミルクの栄養の割合が約90%。離乳食の栄養の割合は約10%です。母乳・ミルクが栄養のメインなので、離乳食は無理に全部食べさせなくて大丈夫です。離乳食からの栄養のバランスはまだ考えなくてOK。
この時期の離乳食は、食べることに少しずつ慣れていけばいいので、赤ちゃんのペースで進めていきましょう。
イラスト/根岸美帆
取材・文/ひよこクラブ編集部
「離乳食を始めるときは、何がわからないのかさえも、わからない」という、知離乳食ビギナーファミリーの声がたくさん届いています。ひよこクラブでは、そんな離乳食の不安が少しでもなくなるよう、離乳食の特集を作っています。
参考『ひよこクラブ』2020年9月号
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