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誤えん・誤飲に注意!39mm×51mm以下の小さなおもちゃは、赤ちゃんの手の届かないところへ【専門家】

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公共の公園で屋外で遊ぶ美しい小さなアジアの女の子。石の壁と焦点を当て解除された背景
Sergio Yoneda/gettyimages

赤ちゃんが小さなおもちゃを誤えん・誤飲すると、窒息する恐れがあります。最近ウィズコロナの新しい生活様式の中、おうちで遊ぶ機会が増えていませんか。身近なおもちゃの危険について知っておきましょう。

部品が欠けていないか、壊れていないかも確認を

誤えんとは、 口に入れたものが空気の通り道である気道内に入ること、誤飲とはおもちゃなど(食べ物以外)を誤って飲み込み、胃の中に入ってしまうことをいいます。赤ちゃんの気道内に小さなおもちゃが入ると、時に窒息し、短時間で命の危険にさらされることも。赤ちゃんの事故に詳しいNPO法人Safe Kids Japan理事の大野先生に話を聞きました。
「赤ちゃんは手にしたものを口に入れ、なめて学習します。まだ口に入れていいものとダメなものの区別がつかないため、なんでも口に入れてしまいます。そのため、誤えん・誤飲の予防は親にとって大きな課題です」。
誤えん・誤飲の危険があるもの39mm× 51mmのだ円形に入る大きさ)は、赤ちゃんの手の届くところには置かないのが大原則。「トイレットペーパーやラップの芯を通るおもちゃは、赤ちゃんの口に入ると危険です。そのような小さいおもちゃは、乳幼児には与えないようにしましょう。きょうだいがいるおうちは、上の子のおもちゃもあるので予防が難しいと思います。
わが家は上の子が5才、下の子が1才なのですが、上の子に小さなおもちゃを渡すときは、必ず大人が見守れるときにしています。上の子には“ このおもちゃは下の子に渡したらダメよ”と事前に声かけもしています」。
誤えん・誤飲予防には、おもちゃの管理にもポイントが。小さいものは下の子の手が届かない場所で保管します。 わが家の場合は、安全ゲートを設置したキッチン内。小さいおもちゃで上の子が遊ぶときも、部品がなくなっていないか、壊れていないかなど、意識して見るようにしています。おもちゃを片づける際に、確認する習慣をつけておくといいかもしれません。万が一、 おもちゃを口に入れた疑いがあったときに、何を口に入れたか親がすぐにわかることも大事です」。
過去には、スーパーボール、水風船、 ままごと用の木製おもちゃ、人形に付属するおしゃぶりなどで事故が起こっています。
「とくに6〜20mmの大きさのものが危険。赤ちゃんはおもちゃとそれ以外のものの区別ができないので、日用品などにも気をつけましょう。とくにボタン電池や磁石などは飲み込むと重症化しやすいので、赤ちゃんの手の届かないところで管理を。できれば、危ないものは見せないようにすることが大切です」
3才を過ぎると誤えん・誤飲のリスクは減ってくるそうですが、個人差があるため年齢では区切れないとのこと。 一度、おうちの中に危険なものがないか確認し、保管方法を考えてみてください。

お話/大野美喜子先生 取材・文/ひよこクラブ編集部

赤ちゃんには「安全なおもちゃ、危ないおもちゃ」の区別はできません。ママやパパだけでなく、ばあば、じいじなど、赤ちゃんと一緒に過ごす人には「小さなおもちゃは危険」と共有をしておきましょう。

実際の事故事例はNPO法人 Safe Kids Japanのウェブサイトにも掲載されています。 

大野美喜子先生(おおのみきこ)
Profile
NPO法人Safe kids Japan理事。国立研究開発法人産業技術総合研究所人口知能研究センター研究員。科学的な観点から子どもの事故のメカニズムや事故予防について研究。2人のお子さんのママ。

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