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赤ちゃんがたばこ、お酒、薬など異物を飲み込んだ! 誤飲したときの応急処置・予防対策

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子どもの安全を守るのは、ママ・パパの役割。ちょっとした油断が大きなケガや命を失うことにつながってしまうことがあります。
ここでは赤ちゃんのよくある事故・ケガの中で、「誤飲」がどんなケースで起こるか、万が一起こった時の応急処置の方法を覚えておくといいでしょう。
また赤ちゃんが「誤飲」しないよう事前に生活環境を整えたり、事故防止策を立てておくことが大切です。

飲み込んではいけない異物を飲み込んでしまう事故です

誤飲とは、たばこ、医薬品、洗剤、化粧品、除光液、硬貨、ビニール袋、風船、お酒など、飲んではいけないものを飲み込んでしまうことです。
直径39mm以内のものなら、乳幼児ののどを通ってしまうので、なんでも口に入れてしまう生後5ヶ月ごろから1歳代ごろによく起こる事故です。

とくに多いのが、たばこの吸殻の誤飲で、ニコチンが体内に吸収されることで中毒症状を起こすことがあります。2、3歳代になると大人のまねをして薬やサプリメントなどを誤飲することもあります。
たばこや灰皿、口に入るような異物を子どもの手が届く場所に放置してはいけません。

はいはいするようになると、自分でひき出しや戸棚などを開けてしまうので、かぎをかけたり、事故防止用のストッパーをつけるなどしましょう。
とくに赤ちゃんは、昨日までできなかったことが、今日突然できるようになることもあります。
「まだ大丈夫」と油断するのは禁物。安全対策は早めに行うことが大切です。

消化器系に入って中毒や健康障害を起こします

異物は食道を通過し、胃・腸などの消化器系に入り、中毒や健康障害を起こします。
そのまま便と一緒に排出されることが多いのですが、大人の薬などを誤飲すると、不機嫌、けいれん、呼吸困難などの中毒症状を起こし、ひどいときには意識不明になったり、心肺停止状態になることもあります。
また、ピンを飲んでのどに刺さって激しく痛んだり、小さなおもちゃを飲んで食道にひっかかってものが飲みにくくなったりすることもあります。

誤飲するもの中で最も危険なものは、ボタン電池です。ボタン電池を飲み込んで食道にとどまると、食道の壁の損傷がすぐに始まり、時には死亡します。
ボタン電池を飲んだ可能性があれば、すぐに病院受診が必要です。

赤ちゃんが誤飲したときの主な症状

・けいれん
・呼吸困難
・嘔吐
・頭痛

関連:【小児科医監修】赤ちゃんが異物を飲み込んだとき”吐かせちゃダメ”なモノ

胃洗浄など苦しい治療をしなければなりません

病院では、X線検査を行い、異物が食道の入り口や気管の分岐部、胃の入り口などに引っかかり、停滞していることがわかれば、手術をすることがあります。
除光液など危険なものは、口や鼻から胃の中へ生理食塩水を注入し、胃の中を洗浄します。下剤が投与されることもあります。
これらの治療は乳幼児にとってはどれも苦しいものです。
かわいいわが子をこんなめにあわせないように、普段からママ・パパが十分注意することが必要です。

関連:「ひよこクラブ」人気連載!小児救命救急センター24時【鼻に異物が入った】

赤ちゃんの誤飲事故 起こりやすいケース

家庭内で赤ちゃんの誤飲事故が起こりやすいケースをご紹介します。ぜひ参考にして、事故防止の対策を立ててください。

「たばこ」は薬と並んで主要な事故原因


たばこそのものも危険ですが、ニコチンが溶けだした液を飲むと、さらに危険な状態に。飲み物の缶を灰皿代わりにするのは絶対にやめましょう。

口に入れて遊ぶうちにゴクン


最近は、携帯ストラップなどを口に入れて遊ぶうちに、部品が外れて飲み込むケースが多発しています。

洗剤などがある水まわりが危険

台所や洗面所など、水まわりに置きがちな洗剤や薬品は、子どもには飲み物と区別がつきません。手が届けば飲んでしまうことも。

吐かせていいものといけないものがあります

赤ちゃんが誤飲したことがわかったら、周囲の状況から何をどれだけ飲んだかを確認します。かかりつけ医や「中毒110番」に電話して、救急車を呼ぶかどうかの判断や応急処置を行いましょう。

一般的には毒性を薄めるために水か牛乳を飲ませて、吐き出させます。
しかし、水や牛乳を飲ませると吸収を速める毒物や、吐かせると粘膜を傷つける薬品、気管に入って肺炎の原因になる物質もあります。
飲んだものを見極めて、正しい対応をしましょう。

119番・すぐに救急車を呼ぶ場合の判断基準

【1】 毒性の強いものを食べた、飲んだ
【2】画びょうや針などのとがったものを飲んだ
【3】ひきつけ、けいれんを起こしている
【4】顔が真っ青になって、呼吸困難に陥っている

できるだけ速やかに病院へ

【1】顔色が悪い、少し息苦しそうにしている
【2】食道や肺を傷つける恐れのあるものを誤飲した

中毒110番 (公益財団法人)日本中毒情報センター

●大阪中毒110番
072・727・2499(365日24時間対応/無料)

●つくば中毒110番
029・852・9999(365日9~21時対応/無料)

●たばこ専用電話
072・726・9922
(365日24時間対応テープによる情報提供 /無料)

※電話通話料は別途かかります。

誤飲したもの別 「吐かせる」・「吐かせない」リスト


赤ちゃんが誤飲したものにより、処置が異なります。いざという時のために覚えておきましょう。

赤ちゃんが誤飲したときに「吐かせるもの」

■たばこ
2cm未満の場合、何も飲ませず吐かせる。

■大人の薬
水で吐かせる

■口紅・乳液・化粧水
なめた程度なら様子を見る。化粧水は水で吐かせる

■防虫剤(ナフタリン)
水で吐かせる(牛乳はNG)

■防虫剤(パラジクロルベンゼン)
水で吐かせる(牛乳はNG)

■防虫剤(ホウ酸系)
水か牛乳で吐かせる

赤ちゃんが誤飲したときに「吐かせないもの」

■ボタン電池
何も飲ませず吐かせない
※飲み込むと放電し、のどや食道の壁を損傷する危険があります

■画びょう・ピン
何も飲ませず吐かせない

■シャンプー・リンス
水か牛乳を飲ませるが、吐かせない

■マニキュア・除光液
何も飲ませず吐かせない

■強酸性・強アルカリ性洗剤
水か牛乳を飲ませるが吐かせない

■中性洗剤
水か牛乳を飲ませるが吐かせない

■漂白剤
水か牛乳を飲ませるが吐かせない

■防虫剤(ショウノウ)
水を飲ませるが吐かせない(牛乳はNG)

■殺虫剤(ピレスロイド系)
何も飲ませず吐かせない

■灯油・ベンジン・シンナー
何も飲ませず吐かせない

赤ちゃんが誤飲したときの応急処置

赤ちゃんが誤飲したときの応急処置の方法についてご紹介します。いざという時のために覚えておきましょう。

【1】誤飲したものを特定します


何を飲んだのかを特定し、どのくらい飲んだのかを見極めます。子どもの手や口の周囲についているもの、口の中に見えているものや口の中のにおい、子どもの様子などをよく見て確認します。

【2】口の中に残ったものをかき出します


誤飲したものがまだ口の中に残っていたら、指でかき出して取り除きます。そのときのどの奥に押し込まないように注意します。
誤飲したもので、水や牛乳を飲ませていいか、吐かせていいかを確認します。わからないときは、かかりつけ医や「中毒110番」、メーカーなどで確認します。

【3】吐かせていいものは吐き出させます


●水か牛乳を飲ませる
水分を飲ませると吐きやすくなり、毒性も薄まります。水か牛乳を飲ませても大丈夫な場合は、飲ませましょう。暴れて口の中に物が詰まらないように、体を毛布などでくるみ、なるべく口の小さい器で飲ませます。

●子どもの体を支えて吐き出させる
吐かせる人は片ひざを立て、ももの上に子どもをうつぶせにして、胸よりも頭が低くなるように抱えます。指を口の中に入れて、舌の奥を下に押して吐きけを催させます。これを4~5回繰り返して吐き出させます。

【4】 全身状態を確認します


全身状態を観察し、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、顔色が青白いなどのサインがないか確認します。様子がおかしいときは、かかりつけ医や「中毒110番」にアドバイスを受け、受診します。呼吸困難やひきつけが見られるときは、救急車を呼びます。

今日からできる誤飲予防&対策をチェック!

□小さなもの(直径39mm以下)、とがったものを子どもの手の届く場所に置かない

□薬や裁縫道具をお菓子や食品の空き箱に入れない

□薬や裁縫道具、化粧ポーチは子どもの手の届かない場所に置く

□たばこや灰皿を子どもの手の届く場所に置かない、空き缶や空きびんを灰皿代わりにしない

□剤や漂白剤などは、子どもが台やいすを使っても届かない場所に収納する

□化粧品をドレッサーや洗面所に出しっぱなしにしない

□子どもが誤って口に入れても、大声で叫ばない

□子どもの前で薬を飲まない

関連:赤ちゃんが異物を飲み込んだ!のどに詰まらせた!ときの受診の目安【小児科医監修】

■監修:山中龍宏 先生

緑園こどもクリニック 院長
1974年東京大学医学部医学科卒。 東京大学医学部小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長などを経て、 1999年4月より「緑園こどもクリニック」院長。
1985年9月、プールの排水口に吸い込まれた中学2年女児を看取ったことから事故予防に取り組み始め、現在、日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会専門委員、産業技術総合研究所 人間情報研究部門 客員研究員。2014年より、特定非営利活動法人 Safe Kids Japanを設立し、理事長。

●イラスト/がみ

▼参照:『最新!赤ちゃんの病気新百科』

※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。

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