3歳、言葉の発達が心配…、好奇心から言葉を促す2つのポイント
3歳ごろになると多語分が話せたり、会話がスムーズにできたりする子がいる一方で、言葉の発達がゆっくりな子も。実は3歳の言葉を伸ばすには「これなあに?」「なんで?」の好奇心がカギ。好奇心を刺激しながら、言葉を伸ばすかかわり方について考えてみませんか。
3歳言葉の発達が心配! そんなときは!?
言葉の発達は個人差が大きいものですが、まわりの子よりもゆっくりだと心配するママやパパは少なくありません。2・3歳の子をもつママからは、次のような声が聞かれます。
●息子の言葉の発達に悩んでいます。単語は100個ぐらい言えますが、会話があまり成立しません。ほとんど宇宙語です。数は1から10まで数えられます。そのほかのことは心配ないのですが、言葉だけが気になって…。
●うちの子は保育園に通っていますが、2歳児クラスから人数が増えて、息子がどんどん引っ込み思案になってしまって。最近、言葉がやっと追いついてきましたが、言葉数が少ないので、お友だちの輪に入れないようです。
体験談にもあるように、保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、言葉の発達が気になるママやパパも。
もし悩んだときは、子どもの様子をよくチェックしてみて。「これなあに?」「なんで?」が出てきたら、言葉がぐんぐん増えるサインだと思ってください。
「これなあに?」から言葉を促す2つのポイント
3歳ごろに見られる「これなあに?」「なんで?」は、言葉を覚えて、頭の中で整理でき始めている証し。こうした質問を通して、子どもはどんどん知識を蓄えていきます。
「これなあに?」「なんで?」が出てきたら、ママやパパに心がけてほしいのは「なんでだろうね?」と言って終わらせないことです。かかわり方のポイントは次の2つです。
【point1】大人のマネを通して、言葉を促す
2・3歳は、見聞きしたことをまねっこするのが大好きな時期です。大人が言う言葉をまねしながら、言葉のチカラを伸ばしていきます。そのため「これなあに?」と聞かれたら図鑑などを見て「これは〇〇っていう虫だね」「葉っぱの下に住んでいるよ」など答えてあげてください。言葉の発達がゆっくりな子には、短い言葉でわかりやすく教えてあげましょう。
【point2】図鑑などを見てクイズを出す
「これなあに?」が出てこない場合は、動物や乗り物、昆虫などの子どもが興味を示す図鑑などを見ながら「ぞうさんは、何を食べているのかな?」「ぞうさんの鼻って、なんで長いか知っている?」とクイズを出してみてもOKです。楽しくやりとりすることで言葉を促し、考える力が身につきます。
子どもから「これなあに?」「なんで?」が出てこない場合は、公園などに行くときに虫めがねを持って行くのもおすすめです。虫めがねでお花や虫などを見ているうちに「これなあに?」「なんで?」という好奇心が刺激される子もいます。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です