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注目の愛情ホルモン「オキシトシン」親子の絆が強くなり、赤ちゃんの情緒も育つ

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“愛情ホルモン”や“幸せホルモン”といわれる「オキシトシン」には、親子の絆を強くする働きがあります。さらに、子どもの情緒を安定させる、ストレス耐性を高める、といった働きも!身体心理学の専門家である、山口創先生(臨床発達心理士/桜美林大学教授)の講演をレポートします。

オキシトシンで子育てがハッピーになる

オキシトシンは、「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」と感じたときに脳でつくられるホルモンです。また、出産~授乳期にも分泌が活発になり、子宮の収縮を促す、母乳の分泌を促す働きがあります。
脳の視床下部でつくられたオキシトシンは、中枢神経を経由して、心と体にさまざまな影響を与えます。たとえば、愛情や信頼関係を築く、ストレスに強くなる、不安な気持ちが和らぐ、痛みが和らぐなど…。
オキシトシンの力で、ママ・パパ・赤ちゃんの絆は強くなり、穏やかな気持ちで子育てを楽しむことができそうです。

赤ちゃん期のオキシトシンが将来に影響する

赤ちゃん期は、脳が急速に発達する時期です。そのため、赤ちゃんのうちにオキシトシンの影響を十分に受けると、将来、オキシトシンがつくられやすい脳になります。
オキシトシンの働きで得られる、「他人への親近感」や「ストレス耐性」は、豊かな人間関係を築くために欠かせない能力です。
赤ちゃんが将来、人とのつながりを楽しめる、社会性のある人に育ってほしい!そう願うなら、オキシトシンの分泌をUPさせる親のかかわり方がカギになるでしょう。

親子スキンシップでオキシトシンの分泌をUP

オキシトシンの分泌を活発にする方法はいくつかありますが、中でも「スキンシップ」「目をみつめる」「優しく話しかける」は、親子が相互にオキシトシンの分泌を活性化できる行為です。

赤ちゃんとの触れ合いを楽しみ、見つめあって、たくさん語りかけましょう。親子の絆が強くなり、親も子も穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。

オキシトシンを分泌させる7つの方法
1. スキンシップ
2. 人に親切にする
3. 目をみつめる、優しく話しかける
4. ストレスをためない
5. 五感への快刺激
6. ペットを飼う
7. 一緒に同じものを食べる

やわらかい触り心地もオキシトシンUPに効果的!

感触が異なる2つの素材に触れて、その後のオキシトシン分泌の変化を調べた実験(※)では、やわらかい素材に触れた場合はオキシトシンの分泌が増加することが確認確認されました。

赤ちゃんが身に着ける素材に、やわらかで心地いいものを選ぶと、それに触れるママやパパに、オキシトシンUP効果が期待できそうです。

※花王(株)感覚科学研究所・サニタリー研究所の共同研究による実験

「10分間ちょい抱き」のすすめ

ママやパパが子どもを愛情たっぷりに抱っこすると、5~10分後には子どものオキシトシンが分泌されることがわかっています。

目を合わせ、ほほずりしたりしながら、集中的に10分間抱っこしてあげると、その後しばらくはひとりでも落ち着いて過ごせることが多いでしょう。とくに副交感神経が優位になる夕方以降は、スキンシップの効果が高くなります。

1時間に10分ほどの「ちょい抱き」、ぜひ実践してみてください。

監修/山口 創先生 文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部 取材協力/花王

※このレポートは花王メリーズ主催の山口先生の講演「親子の愛着形成におけるオキシトシンの重要性」(2020年9月28日)を元にしました。

オキシトシンには、赤ちゃんの将来にも、ママ・パパにも、うれしい効用がたくさんあります。親子のスキンシップを楽しみながら、オキシトシンをUPさせられたらいいですね。

山口 創先生
Profile
臨床発達心理士・桜美林大学教授。専攻は健康心理学・身体心理学。親子の触れ合いの効果やオキシトシンの作用について研究している。主な著作に『からだの無意識の治癒力』、『子供の「脳」は肌にある』、『幸せになる脳はだっこで育つ。』など多数。

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