「スキレット」「スレート」って何語?【プロに聞く】トレンド食器でいつもの食事が劇的オシャレに大変身!
カフェメニューやSNS投稿などでよく見かける「スキレット」「ウッドプレート」「スレート」といったステキな食器。家でも活用すれば、いつものご飯もオシャレに演出できます。3つの食器の盛り付けのコツについて、フードスタイリストの山本美和さんに聞きました。
山本美和
フードスタイリスト
“目で見て”おいしさを伝える仕事をしています。大手菓子メーカーの商品開発部を経て、フードコーディネーターとして独立。最近はスパイスを使った料理を研究中。
komacokitchen-こまこキッチン- | 厳選したスパイス料理とキッチン雑貨
フードコーディネーター&フードスタイリング こまこ舎|大阪市
おいしさは視覚(見た目)・味覚(味わい)・触覚(食感)・聴覚(音)・嗅覚(香り)の五感で楽しみます。中でも視覚(見た目)での割合は約8割ともいわれているんです!それだけ、盛り付けは大事な要素。盛り付け次第でいつもの料理のおいしさもアップしますよ!
アイテムその1「スキレット」は超便利!作ったまま食卓に
「スキレット」は鉄製の小ぶりのフライパンのことです。最近はホームセンターや雑貨屋さん、100円ショップなどでも見かけることが増えました。小さいものでは目玉焼き1個分ほどの直径8㎝程度、大きいものでは30㎝程度のものまでサイズもいろいろあるので、料理に合わせて使い分けましょう。
スキレットの一番のメリットは、調理後にそのまま食卓に出せるということ。熱々のまま食事を楽しめる上、最低限の調理器具で済むので片付けも簡単です。
黒色が料理の輪郭を縁取ってくれるので、料理が浮き上がって見え、シズル感もたっぷり。お気に入りのランチョンマットを鍋敷き代わりに使うのもおすすめですよ。
朝の忙しい時間なら、ベーコンエッグを作って熱々のまま食卓へ。トーストとサラダ、オレンジジュースを添えれば、まるでカフェのモーニングセットに大変身!
おひとり様ランチには小さめスキレットを使って、鉄板ビビンバや鉄板ナポリタンをお手軽に。おやつにはフレンチトーストがおすすめ。あつあつ、ふわふわのうちに召し上がれ。
夜のおうち飲みには、オリーブオイルにお好きな具材とにんにくを入れて、アヒージョを作ってみてはいかが?バゲットを添えて、ワインと一緒に食卓へ。オシャレなバル気分でおうち飲みを楽しめます。
アイテムその2「ウッドプレート」でカフェ気分を満喫。
カフェなどでも多く使われているウッドプレートは、ナチュラルなテイストが人気です。
大きめのプレートをおしゃれに見せるテクニックは、ワンプレートで仕上げること。
お皿の下半分にメインのおかずをのせ、左上に副菜やサラダ、右上に型抜きしたごはんを盛ると自然と彩りもよく仕上がります。
盛り付けのポイントは、隙間を空けすぎずにおかず同士をギュッと詰めて盛り合わせることです。汁気のあるものがあるときには小さな器に盛ってから、そのままウッドプレートにのせればOK!
また、ウッドプレートのメリットは和洋中エスニックなど、どんな料理も合わせやすく使い勝手がいいところです。和食なら手前に焼き魚、左上にきんぴらなどの副菜とお漬物、右上に梅型に抜いたごはんにゆかりをかけて。味噌汁はスープカップにするのもオシャレ。
ワンプレートなのでお片付けが楽チンなのも嬉しいですね。ただし、食洗器はNGなものがほとんどなので、必ず手洗いしましょう。
アイテム3「スレート」でスタイリッシュな演出を。
平らな石調のプレート「スレート」。シックな黒色が人気で、ワンランク上の食卓の演出には重宝します。おもてなしや記念日のおうちごはんをいつもよりもグレードアップしてくれますよ。
四角や丸や大小など形やサイズもいろいろあり、小さいサイズは100円ショップなどでも売られています。
盛り付けのコツは、黒色を活かし、6~7割程度の多めの余白をとって空間を活かすこと。また黒色は白、緑、黄色、赤などどんな色とも相性がいいので、様々な料理をおいしそうに見せてくれます。
スレートは平らなので汁気のあるものおかずには不向きですが、黒色に映えるソースを垂らしてスタイリッシュにデザイン豊かに盛り付けることもできます。
盛り付ける位置もポイントです。おかずが一品の場合は中央にちょこんと盛り付けてスレートに空間を残しますが、上級テクニックはあえてスレートの1/3部分に盛り付け、ソースや添え物で空間をデザインすること。よりスマートな一皿に仕上がります。またサラダなどはリース状に盛り付けて、真ん中のセンター部分を残すのもオシャレ!
小さいスレートにはフルーツやデザートなどを持ってもかわいく仕上がります。クッキーやマフィンなどのスイーツをのせたときには粉砂糖などを振るってデザインアップ!
スレートはキャンバスに絵を描くつもりで、盛り付け自体を楽しんでみましょう。
3種類の流行りの人気アイテムを上手に取り入れることで、いつもと同じ料理で、いつもと違う食卓が演出できます。テーマや気分に合わせて、おうちでバルやカフェ、定食屋、ダイニングなどの雰囲気を楽しんでみてください。